2008年7月 4日

働くひとのためのキャリア・デザイン

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自分の轍

入社動機の再構成

自身の棚卸し

「流されることさえも楽しめる
余裕をもった人生やキャリア」を満喫したくないか?

バウンダリーレスな人材になるための戦法

人間の発達が静態的なマッチングでダメージを受けるってホント?

金井壽宏さんが推奨する、発達が止まらない
「キャリア・デザイン」「キャリア・ドメイン」
この考え方を理解していれば、その後、
偶然に流されることも有効だし、楽しめる、とのこと。

そもそも、どうやって今が節目だと、気がつけばよいのか?
四つの契機があると金井さんは言う。

漠然と業務を続け、日頃
「禁考」しながら自動操縦の人は、
出題される様々な問いに答えながら読み進めてほしい。

就職活動中の学生に、面接や仕事についての
相談を受けますが、初めて社会の門をくぐる人も、
長い期間、同じ会社に在籍している方も、
「なんか霧がかかっているようでよく見えない」という、
ドン詰まり感がある人々も、
立ち止まって考える時は、是非本書と共に。

振り返るのは、過去をなつかしがるだけでなく、
将来を展望することにもなり、旅全体を意味づけることにもなる。

独学の建築家、安藤忠雄氏の言葉

旅は人間をつくる ・・・・・・思えば僕の人生も旅であった。
・・・・・・旅は孤独だ。
そして、予期せぬことにしばしば出会う。
人の人生もまた同じだ。

(~中略~)

僕にとって建築とは、
人間を知るためのひとつの装置である。
と同時に、・・・・・・社会に問わんとする言葉そのものである。
・・・・・・旅は、今もぼくのなかで終わることはない。

氏が、姿を消した建築家
サイモン・ロディアについて語ったこと。

ものをつくる人間にとって、ものをつくり出す
プロセスのなかにこそ、すべてがあるのだ。

行為が終わってしまえば、作品は残るが、創造者にはなにも残らない。
いや、大きな虚無感だけが残る。
その虚無から逃れるには、さらに大きな情熱を傾けられる
次の仕事を求めるしかない。

キャリアも含めて、ものを創るということ
ミンツバーグの発想

そこから脱却し、新しい進路を開くかもしれない。
それでもなお、過去は少なからず存在していて、
未来に向けて投射されている。

流されたままで、本当にイイの?

節目はしっかりとデザインすることが大事になってきます。
それさえできれば、節目と節目の間は、
多少流れに身を任せる(ドリフトする)のもいいでしょう。

人生全体が節目というわけではありませんから、
いつも張り詰めている必要はありません。

ひとりで悶々とせず、
周囲の人々の声に耳を傾け。

最後は自分が納得がいくように
じっくりとキャリアの道筋を選び取ってください。

節目をしっかりデザインしたら、つぎの節目までは、
打ち込み、楽しみ、ときには必要な(いい)ガマンもして、
その道を邁進しましょう。
途中で偶然出会うものも大事にしながら。

行動プランを限定せず、「よき偶然」や
「思わぬ掘り出し物」「計画された偶然」も十分楽しみたい。

自己イメージのチェック

  1. 自分はなにが得意か
  2. 自分はいったいなにをやりたいのか
  3. どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、
    社会に役立っていると実感できるのか

ほかの人がどう思っているかは関係なく、
下記の現象にも注意する。

ひとはしばしば、自分が得意なことを、
好きなことだと勘違いしてしまうことである。

これはそう考えると短期的には都合がよいためであり、
はまりやすい罠である。

それを踏まえて

  1. 自分ならではの強みはどこにあるのか
  2. 自分があることをしたいとき、それをしたいのはなぜか
  3. 自分はこれまでだれとつながり、
    その関係をどのように生かしてきたか

採用する側も、自分も、「白い嘘」「黒い嘘」
あることを理解し、読み解く、
そして、お互いが信頼に価する情報を提供すること。

中年期に差し掛かった時の格差
元気なミドルと、疲れた中年の二極化

ますます力みなぎり創造的になるひとと、
停滞し始めるひととが今まで以上に顕著に分化してしまう
時期が、ミドルのころである。

干上がった中年は最高に格好悪い?

もうそろそろ二段ロケットに火をつけないと、
最初に貯め込んだインプットだけでは足りなくなると
感じ始める時期であるはずだ。

車歴や趣味の逆算を、仕事にもあてはめる。

自分で起案して立ち上げて、途中反対や横槍があって、
でも相手を説得してなんとか実現したような大きな仕事なら、
立ち上げから実現まで、やはり五年、ひょっとしたら七年かかることだろう。

(~中略~)

あとプロジェクト・タイプの大きな仕事が三回まわったら、
この会社では定年かと気づく。
だから、ほんとうにやりたいことを考える。

ミドルは、片寄りすぎた側面を自覚し、
影の部分を統合しなければならない。

いけいけドンドンの時期を過ぎて、
ミドルの踊り場にさしかかるころに、気がつくと、もうタフでもなく
(それは、人生の午前に使い果たしたのであろうか?)
やさしくもなく、おまけに干上がったミドルに
なりかけていたとしたら、問題だ。

いくら愛社精神の高いひとでも、
また家族や親友とのつながりをとても大切にするひとでも、
これらの愛着のあるものを自分から抜き取った
自分の姿を想像してみよう。

それらと分離されても、
自分に残るものはいったいなにか、
あらためて探求し始めなければならない時期だ。

自分の轍を観る

今までやってきたこと、
できたこと、
できなかったこと、
できたことがすごくうれしかったこと、
できたけれどさほど感動しなかったこと、
できなかったけれど落ち込まなかったこと、
できなかったことが未だにくやしくてくやしくて仕方がないこと
などを振り返る。

D.P.キャンベルの長い著書名のように、ならないためにも・・・

どこにむかっているのかわかっていなかったら、
おそらくどこか違うところに辿り着いてしまう

仕事やキャリア、人生の醍醐味

これまで、デザインを強調しながらも、
ドリフトを強調してきた。
その理由は、なにもかもを詳細に設計しようとすると
息が詰まるからだ。

どこにたどり着くかは、岐路で道をしっかり選び、
一生懸命やっているひとでも、ほんとうのところはわからない。
それが、人生やキャリアのおもしろさだ。

車のハンドルに「遊び」があるように、
ドリフトという自由の余地が必要である。

一回限りで精密に設計しようという勘違いが起こる。
まず選んでみて、一生懸命走っていたら、
またいろいろと当初は思いもしなかったことが見えてくる。
偶然のような計画された出会いもいっぱいある。

中山正和氏の著作を例にした
イノベーション(革新)が起こる土台

ひとにすごいアイデアが思い浮かぶのは、

  1. とことん困ったとき
  2. いちばん気持ちのいいとき

外からの刺激に気付く重要性

自分の外になんらかの信号があればOKというわけではない。
内から気づくべき心の振れとつながらないといけない。

外のチャンス(や脅威)と自分の望むものとの接するところが大事だ。

節目ではないのに、「節目だ、節目だ」と騒ぐのも見苦しいし、
節目なのに、「快調だ、快調だ」と呑気でいるのも具合がわるい。

カメラマンから、カワラマンになった山田脩二さんへの
「人生を貫くものは?」に対する回答

人生には三筋、四筋ある。
ただそれが振り返ってみたら一筋だった
というのが僕自身の美学じゃないかと思います。

フラット化が止まらない

働く個人の側は、タイトル(肩書き)として管理職をめざす。
ずっとそれでこの国ではやってきたけれども、
ラインの長としての出世だけに囚われていてはいけない時代になった。

先に述べたようにコア・コンピタンスにかかわるところで
スペシャリストとして貢献するか、自ら事業を生み出したり、
組織に変革を起こしたりできるようなリーダーシップを発揮するような
人材になることがポイントだ。

肩書きには必ずしもとらわれずに、
自立的、自律的にその気になれば生きれるようなひとが頑強だ。

そして結局他社にも通用するぐらいのひとが、
その会社でも大きく貢献している。
その意味での就業可能性(エンプロイ アビリティ)が問われている。

実際に転職しなくてもいい。
もし、あなたと街角で出会っても
これだけの人物なら雇いたいと思うぐらい、
自分を絶えず磨いているかどうかが問われる。

グローバルな鷹の目

街のタバコ屋さんも、嫌煙という
グローバルな文脈のなかにある。

ご褒美的な結果

いいキャリアを歩むと、 最終的には人間的魅力にまで行き着くのは、
仕事が人生の学校でもあるからだ。

仕事に一生懸命打ち込んでいるひとには、
どのような感覚があるのだろうか。

やっていることがおもしろい、
自分らしく生きることにつながる、
社会に役立ち、意味が感じられる、
などという感覚があったりするのだろうか。

これらは、崇高な感覚だが、他方で、
そんなに大げさなことではなく、
けっこう素直な気持ちでもあるように、
わたしには響く。

仕事のなかに高い志を見出すひとは、
崇高なものを求め、そして自然と、地球と
さらには宇宙と溶け込むような仕事をしていけるかもしれない。

専門家や経営者だけではなく、
働く人すべてに備えていてほしいスピリット

われわれが専門家になるとしたら、
それはただ単に、他のひとのもっていない専門知識を
高度にもっているだけではなく、
専門家としてのスピリットも学んでいるはずだ。

後者があるから、その知識をどのように使うのが
社会にとっても望ましいことなのか
しっかり考える習慣が身につく。

経営者もまた、経営のプロであるなら、
「なぜ経営しているのか」
「なんのために経営しているのか」
「だれのために経営しているのか」
を考えなければならない。

本書には出てこないが、スナフキンの名言

そのうちなんてあてにならないな。 今がその時さ

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