2008年7月 7日

ドット・コム・ラヴァーズ

dot_com_lovers.jpg 男は日々、
ズバ抜けた洞察力で
観察されている

恋愛に特化したオンライン・デーティングの
世界に飛び込んだ吉原真里さん

普段の生活では、仕事その他で忙しく、
いつも同じ仲間との社交生活のパターンに
落ち着きがちな中で、新しい相手との出会いを
探すには、インターネットが最も便利ということらしい。

誰かからメールを受け取ってもプロフィールを見て
興味が湧かない場合は、ボタン一クリックで
「No,thanks.(ありがとうございます、でも結構です)」
と返事ができるメカニズムまでそろっている

今どき、ショッピングをするのにも、
アパートや仕事を探すのにも、旅行の予定を立てるのにも
インターネットが一般化しているのだから、
デートの相手を探すのにインターネットを使って悪いわけがなかろう

ネットで出会った男性遍歴かと思いきや、
奥底には、恋人同士のコミュニケーションの
必要性と難しさ乗り越えるための処世術が垣間見える。

登場する男性が、あなたに似ているかも。
価値観が近くて、意外とドキッとする。

「デート」という単語の定義が
なかなかできないワケ

マンハッタンの各ブロック名や
ブルックリン内のエリアの位置を答えることは
もちろん、地域の偏見を持たずに語れますか?
 (親切にも、地図付きなので安心だ)

赤面級の下ネタ全開ジャブを繰り出しつつ、
ニューヨーク周辺、ハワイ、日本のコミュニティを比較し、
言葉では説明できないケミストリー(出会いの直感)を重視する。

だいたい歳をとるということは、経験を積む中で、
思慮深くなったり、ものごとの複雑さを理解するようになったり、
あるいはまた大胆になったり、寛容になったり、
ということだと思う。

生きてきた年月とその中で培ってきたものを大事にしている人の
ほうが、自分をやたら若く見せようとしている人より
よっぽど素敵じゃないか。

三十代も後半になれば、
私たちはそれぞれいろいろな人生を背負ってきている。
人を深く愛したこともあれば、憎悪の感情を抱いたこともある。

人をとても傷つけてしまったこともあるし、
自分が深い傷を負ったこともある。

自分が求めるものを手に入れるために、がむしゃらに頑張り、
それを手に入れる喜びを経験したこともある一方で、
力の限りを尽くしても求めるものが手に入らない失望
知っている。

自分自身の弱さも経験したことがある。
自分そして相手の、そうした人生の勲章や傷をすべて受け止めたうえで、
相手を愛するのが、大人の愛情というものだろう。

付き合い始めの頃の嵐のような情熱は、
しばらく付き合っていれば性質を変える。

コミュニケーションのための努力を続けなければ、
いい関係は続けられない。
相手のことをもっと理解したいという純粋な気持ちを
なくしてしまったら、関係は停滞する。

そして、理解すればするほど、相手について気に入らないことや
納得のいかないことも出てくる。
相手が自分の考えていることを言わなくても
わかってくれると思ったり、自分は相手の気持ちを理解していると
思ったりして、きちんと言葉で思いを伝えることをやめたら、
無意識のうちにもお互い不満が溜まっていく。

相手の愛情や優しさに甘えているうちに、
相手に対する思いやりが減っていくこともある。

すべて当たり前のことだが、
関係が安定してくるとついつい怠慢になってしまい、
ときおりなにかのきっかけで問題が大爆発して、
二人とも驚いて緊急処置をする、
というようなことを繰り返しがちだ。

私くらいの年齢になると、
意識的あるいは無意識のうちに、
やりなおしの利かない人生の選択を
いくつもするようになる。

勇気を出してする選択によって、
かけがえのないものを手に入れることもあるし、
大事なものを失って二度と取り戻せないこともある。

これまでもっていたものを失うのも辛いが、
これから先にもつことができたであろうものを
永久に手放してしまうことの痛みも同じくらい大きい。

それでも、そうした選択の結果を、
他人や状況のせいにすることなく、
自分自身で引き受けることが、
大人になるということだろう。

下記、ネタバレ注意の
ユーモアの効いた文体。

アメリカ人は概して暗い照明が好きである。
暗ければ暗いほどカッコいいことになっているようで

どれだけ気持ちよかったかは省略するが、
 (~中略~)
ちょっとした遊びにも全身全霊をかけて取り組む人の
ようなノリを、セックスにも持ち込むのだ。

日常的に付き合っていたら疲れるかもしれないが、
カジュアルにベッドに入るぶんには、楽しい思いができる。

「わかったわ、じゃあその彼女とうまくいくといいわね。
近いうちまた食事でもしましょう」と言った。
当然だが、こういうものわかりのいい返事を、
男性は非常に喜ぶ。

かつて親密だった歴史をもち、
かつ現在相手に対して複雑な感情がない関係というのは、
とてもよいものだ。

根本的なところで安心感があるので、
仕事の話から恋愛の話まで気楽にできるし、
もしお酒を飲みながら雰囲気が盛り上がって
またベッドに行くことになったりしても、
それはそれでなにも問題がない。
こういうのを、私はいい大人の関係と呼ぶ。

私としては、もういいかげん、
私のことを使ったり利用したりしてほしいと
思っているのに

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