2008年7月15日

フリーズする脳

freeze_suru_nou.jpg 意識して脳の
フォーメーションを
変える

細かい作業に集中しているとヤバい。
脳は簡単にボケるようなので、下記の症状が出たら要注意。

  • 同じモノを何度も買ってしまう
  • 一日中パソコンに向かっている
  • 物をよくなくす 探し物がみつからない
  • イヤホンを付けて音楽にドップリ浸っている
  • 生活が単純化していると感じる
  • 予定を立てるのが苦手 上手く時間を使えない
  • 全体を考えることが苦手になり、細部に固執する
  • 融通が利かない
  • 流行や時事的なことに疎い
  • 「お気に入り」に追加して終わり
  • 感情が抑えられない
  • 雑用をしなくなった

ボケ予備軍としての「フリーズ脳」。
失われた脳ネットワークの再構築と、
ボケる人、ボケない人の分岐点を探る。

普通の人がボケてゆく

脳の使い方が偏っている面がある。
本人も気づかないうちに「何か」をしなくなっている。

現代はボケが発生しやすい時代です。
もともと個別化社会の進展や職業の細分化など、
脳の使い方を偏らせる要素があったところに、
さらに偏らせる道具が爆破的に普及した。
また、厳しい競争社会は、私たちが何かをしなくなって
いることを見逃させ、周りの人がおかしくなっていても
指摘しない風潮をつくり出しています。

では、いったい何をしなくなっているのか?

相手の話に対して、臨機応変に自分の考えをまとめ、
記憶や言葉を組み立てて返答するということ

(それをするためには、相手の思考や感情を読み、
一方では自分の感情も抑えていなければいけないという、
高度で多面的な脳の働きが求められます)

日頃マニュアル的な対応やほとんど単語レベルの対応に
終始していたり、時間を置いて返答すればいいメールなどに
頼りすぎていたりすると、その訓練の機会を失っていることがあります。

最初は忙しいからやらないつもりでいても、
いつの間にか苦手になり、苦手になるとますますやらなくなり、
やらなくなるとできなくなるという、その悪循環の先にあるのが、
じつはボケ症状です。

前頭葉を使い倒せ!
その大事な領域では、何がおこなわれているのか?

  • 理解する
  • 考えをまとめる
  • 相手の思考や感情を読む
  • 感情を抑える
  • 自分の行動を決める
  • それを意志的・計画的に行う

高次脳機能を高めるメリット

状況を冷静に分析し、的確な行動をより速く決めることが
できるようになる。分かりやすく言えば、話を組み立てるのも、
手順を考えるのも上手くなります。

著者、築山 節さんは、 上司でいることのデメリットもあぶり出す。

上司になると、別の仕事があることを理由に、
面倒なことを部下に任せ、自分は反射的・パターン的な組み立てで
対応できる世界に逃げ込んでいくことがあります。

脳は基本的に安定した状態を望むもので、
本当はフェイントなどかけられたくない。

型にハマる生活の危険性

誰かが自分の代わりに脳を使ってくれたら、
その人はある面で脳を使わなくて済みます。

       (~中略~)

会社の他部門に任せたり、スケジュール管理を秘書に任せたり、
家庭内の些末事をすべて奥さんに任せたりと、
私たちはあの手、この手で、脳の仕事を偏らせようとしている
ところがあります。

そこにパソコン任せ、インターネット任せ、モバイル任せ、
カーナビ任せなどが加わったのが、現代人の脳を取り巻く
環境の一面ではないでしょうか。

出来上がった情報を怪電波にのせて飛ばし続ける、
危険物としてのテレビ

視覚が捉えるもの、聴覚が捉えるもの、嗅覚が捉えるもの、
触覚が捉えるもの、味覚が捉えるもの、つまり五感が捉えるもの
すべてが情報です。

その整理されていない、しかも刻々と移り変わっていく多面的な
情報を自分の意志で捉えて状況判断をする。

それを行動に結びつけていく。
そういう不断の活動が脳機能全体を維持するためには不可欠です。

一日中同じ部屋でテレビを見ているような環境に置かれていると、
その機会が致命的になくなってしまう。
高齢者のボケ症状は、多くの場合、そうやって発生します。

ボケ人口が増加する!
一日中パソコンに向かっているという仕事。
PCをカスタマイズしているつもりが、
逆に脳をカスタマイズされている恐怖。

特に一部のシステムエンジニアやプログラマーの人たちは、
非常に過酷な環境で働かされています。
常にギリギリでしか達成できないようなノルマを与えられ、
長時間パソコンの画面に集中させられている。

しかも、そういう環境に限って会話がなく、
業務上の連絡もメールで行われていたりする。

いわば強制的に脳の入力と出力を制限されているような環境で、
こういうお仕事を何年も続けて、脳のバランスを回復させる
努力もしていなかったら、どう考えてもボケてしまいます。

散歩して、目のフォーカス機能を使う。

身体論的には、「内面的身体がそこまで伸びている
という言い方をしたりしますが、要するに、
体全体の注意の向け方がそうなっている。

脳の、外界の情報を捉えようとするときのフォーメーション全体が
変わっているということです。それだけ脳がダイナミックに動いています。

脳のフォーメーションを切り替えずに
寝てしまう習慣の弊害

お休みの状態にしておいた脳機能がそのまま眠った状態になってしまう。
要するに、長時間使われていなかった神経細胞のネットワークが衰退し、
スイッチを切った状態からスイッチを入れられない状態
になってくる。

「知っている」の概念変化

最近、若者たちと接していて、「知っている」ということの概念が
変わりつつあるのではないかと感じることがあります。

知っているというのは、基本的にそのことについて自分なりに理解し、
説明ができるということ。
少なくとも、人に対して「知っている」と言えるのはそういうことでしょう。

ところが、最近の若者たちの間では「ネットで調べればすぐに分かるはず」
という程度のことが「知っている」ことの中に含まれている傾向が
強くなっている気がします。

「何で説明する必要があるの?」と思っている患者と、
「知っていることなら何かしらの説明ができるはず」と考える人間とのズレ具合。
物忘れが激しく、長い話ができない20歳の患者の例

患者:「先生、こういう話があるの知ってる?」
築山氏:「どんな話ですか?」
患者:「いや、説明するのは無理」
築山氏:「難しい?」
患者:「いや、ネットで○○というキーワードで調べればすぐ分かるよ」

記憶力が低下しても、検索して調べればイイじゃないか、という疑問

脳の機能は階層的になっていて、基礎の部分がしっかりしていて、
初めてより高度な活動ができるものです。

暗算のできない人が、計算機を使えるからといって、
高度な数学的思考ができるわけではないように、
記憶力が低下している人が、インターネットを使えば情報が調べられる
からといって、面白いアイデアがどんどん湧いてくる、
創造的なお仕事ができるということもあり得ません。

ネット依存という落とし穴のメカニズム

感情系の快を求めているわけです。
趣味の情報だけでなく、仕事でも自分にとってプラスになる情報は
快だと考えられます。

インターネットはそれがあまりにも簡単に得られる。
しかも、周囲の情報を多面的に捉えようとする脳機能は次第にお休みの
状態になっていきますから、現実の面倒なことは忘れていられる。

そこにはまってくると、最初は思考系の活動として始めたことでも、
感情系が優位になってやめられなくなってきます。

この習慣は・・・ あるある。

朝起きるとまずネットに接続することが習慣になっていて、
出社するギリギリの時間までネットサーフィンをしている。
会社でも、席に着くとまずメールをチェックし、
そのままインターネットのニュースを閲覧することがパターン化された
行動になっています。

めぼしいニュースを読んだ後は、そのリンク先を辿ったり、
気になる言葉を検索したりしているうちに、時間が過ぎていく。

必要があって調べ物をしている場合も少なからずありますが、
たいていの場合は、仕事をしているように見えるだけで、
実際には生産的なことは何もしていません

ネットや周囲に助けられすぎない。自分のコトは自分で。

大切なのは、目標を持って自立するということです。
人間は成人し、親元から離れて独立してからずっと自立している
かのように思われがちですが、じつはそうではありません。

結婚して家族ができ、会社でも立場が上がってくると、
周りに依存する世界に逆戻りしている場合があります。

アイデアを拾う場所

現代のような情報化社会では、椅子に座っていて得られる情報と
いうのは、基本的に誰でも入手できるものだと思います。
それを組み合わせることも、ある程度の能力があれば誰でもできる。

しかし個々人が自ら動いて接している情報というのは、その人にしか
得られないものです。それをベースとなる情報と組み合わせていくから、
他の人には思いつかない変化が生まれる。

極端なことを言えば、アイデアを出すときに重要なのは、
ゴミをいかに多く拾っているかということではないでしょうか。

誰もが注目するような情報ではなく、本業からすると一見無価値に
見える情報をたくさん拾っておいて、アイデアを求められたときに
パッと組み合わせてみる。

環境の忙しさで、脳をボアアップ

脳には「基本回転数」とでも呼ぶべきものがあります。
単純に頭の回転の速さと解釈していただいてもかまいませんが、
この基本回転数を決めているのは、基本的に
本人の意志ではなく環境です。

脳をマルチに。

仕事と趣味を両方熱心にやってきた人が、
仕事を辞めて趣味に専念できる環境をつくったら、
その趣味に以前ほど魅力を感じなくなってしまったということがあるように、
活動をシンプルにすると、その方向に向かうベクトルがどんどん小さくなって
しまうということが起こります。

二つ以上のベクトルを持っていると、ある方向に向かう活動の中で受けた
感情系の刺激が、別の方向に向かうやる気を増幅させて、
そちらのベクトルで前に進むということが起こる。

ところが、その片方をなくしてしまうと、やる気を維持するのが
難しくなってしまいます。

その他にも、キレイすぎる生活に潜む罠、
「何でも屋」になることのススメ、
「逃げたい心」が思考を止める理屈などが解説されています。

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