2008年9月30日

スーパーサイズ・ミー

スーパーサイズ・ミー 洗脳
マクドナルド

量産型ファーストフードを使った人体実験。
30日間食べ続けたら、メタボリック以上に悪健康。

マック大好き、ファーストフード大好きな人が観たら、
寿命が縮まる映像群。

利益のためなら、子供から大人まで、
客の肉体、精神を崩壊に招いてもなんのその。
劇中のアニメーションカットが秀逸な出来で、
「マック腹痛」「マック嘔吐」「マック倦怠感」「マック頭痛」
「マック性欲減退」などを盛り上げてくれる。

日本マクドナルドも藤田田帝国の洗脳の上に成り立っている店舗であり、
幼い子供を中毒症状に陥れ、未来の顧客にするのは得意中の得意。

使用する場合は注意が必要だが、
食べないのが一番イイ。

2008年9月29日

ダーウィンの悪夢

ダーウィンの悪夢 その食材
どこでどうやって
捕れたの?

アフリカのタンザニア、ヴィクトリア湖で外来種の
巨大肉食魚「ナイルパーチ」が放流された。

「ナイルパーチ」によって儲かった人、とばっちりを食った人、
幸せになった人、不幸になった人。

タンザニアで発生している問題が全て「ナイルパーチ」のせいだとは、
言い切れないのだが、この映画の視点は偏っている。

昔、フィリピンにナタデココ御殿が建ったりして、
現地の人々を、日本の一過性ブームが翻弄した模様が思い出される。
映像通りに、グローバリゼーション=悪魔かどうかは、各々の立場次第。

切り身として世界中に輸出されているようで、
主にヨーロッパと日本が送り先。
日本では、「スズキ」「白スズキ」の名で販売され、
レストランや給食、お弁当、場合によってはファーストフードなどで
お目にかかれそう。(悪質な回転寿司ではスズキの代用にされているとか・・・)

ダイヤなどの装飾品から、身の回りの生活雑貨、
自分が食しているモノが、どんな環境で作られ、地元にどんな影響があり、
どういう手段で手元の届くのか、商売と物流のメリット、デメリットを
意識するいい機会です。

2008年9月28日

16歳の教科書

16歳の教科書 自分の外にある
理由に
目をくれるなっ!

勉強の正体とは?

「なんで勉強するの?」
「何の役に立つの?」
って疑問をぶつけられても大丈夫。

受験に対するメリットにも、様々な見解がある。
受験真っ最中、または受験を前に悩んでいる子に知ってもらいたい。

【1時限目】 国語 金田一秀穂 先生

「言語能力」=「表現と理解」
「コミュニケーション能力」=「伝える」「関係性の能力」
と位置づける。さらに足りないモノがあるみたいだ。

P.19
世間でいわれる国語力というのは、この言語能力と
コミュニケーション能力がブレンドされ、
しかも大切な「なにか」が欠落したものなんですね。

言語能力を磨くために、真逆のコトをやってきたのかもしれない。
必要なのは誰もが共感、想像できる描写力。

P.25
とにかく情緒を切り捨てること。
事実と論理だけで文章を組み立てていくこと。

国語力を鍛えるトレーニング方法として、
僕はよく「絵を言葉で書いてごらん」と言っています。

             (~中略~)

とにかく、目に見えるものを言葉に変換していくのです。
ここで、ひとつ注意すべきルールがあります。
それは、「自分の意見をいっさい入れない」
ということ。

たとえば花を描写するときにも、「美しいピンクに染まって」とか
「はかない紫色の花が」なんて主観的な表現は入れない。

上記をさらに発展させてみる。正確さを判定する方法。

P.28
絵を言葉で書くことに慣れてきたら、
今度はその文章を友達に読んでもらいましょう。
そして、自分がやったのとは逆に、その文章を絵に書き起こしてもらう。
絵を言葉に変換して、その言葉を絵に変換するわけですね。

ここまでやって、友達がそれなりに忠実な絵を描いてくれるようなら、
あなたの文章はかなりの正確性を持っていると判断することができます。

自分の気持ちを書くことだけじゃない、文章表現の広がりと限界。

P.30
自分の気持ちというのは、「嬉しい、悲しい、楽しい、ムカツク、寂しい、
ウザイ」くらいの言葉で、なんとなく表現できたような気分になりがちです。

でも、ほんとうは自分が考えていることを正確に
言葉にできていないのかもしれません。
いや、きっとできていないはずです。

しかし、我々は、自分が言葉にできていないということにさえ、
気づいていない可能性があります。
ほんとうはちっとも言葉にできていないのに、
できたつもりになっているだけかもしれない。

クセ? 個性? 自分だけの文体が生まれる瞬間。

P.34
大切なのは「情緒より論理」という原則なのです。
それがなければ、文体も生まれません。

会話よりも文字を選ぶ日本語。 何故か? 日本人はシャイだから。

P.38
これは日本語というよりも日本人の特徴かもしれませんが、
日本人は文字言語が大好きなんです。
一般には文字言語よりも音声言語を重視する国(言語)のほうが多いんですが、
日本人は明らかに文字言語を重視します。

たとえば、旅先で道に迷ったとき、外国人だと通りすがりの人に道を尋ねる
んですね。僕自身、いろんな国でいろんな人に道を尋ねられました。
ところが、日本人は、道に迷ったらまず地図を見る。
つまり、知らない人と話すのが苦手なんです。
これはできるだけ音声言語(会話)よりも文字言語(文字)を使いたがる、
という特徴につながります。

携帯電話のメールがこれだけ流行しているのも、
こんなところに理由があるのかもしれません。

自分で表現をひねり出す楽しみ。

P.40
言葉とは覚えるものではなく、考えるもの

金田一秀穂さんが、どうして言語学の世界に足を踏み入れたのか。
表現するということの、捉え方のひとつとして。

P.42
「考えていることを、できるだけ正確に言葉という形に変換して外に出す」、
それが自分の仕事なんだ、自分は変換機なんだ、と思ったんです。

【2時限目】 数学(計算問題) 鍵本聡 先生

数学が難しいといわれる由縁。

P.46
「理解する」ということと、「答案にする」ということは、
まったく別の作業なんですね。

だから、わかったはずなのに点がとれない。
わかったと思っていながら、
本当はなにもわかっていない。

数学は社会へ出てから役に立つのか?

P.50
数学で学ぶのは「知識」じゃないんです。
もっと根っこのところにある「数学的思考」、
つまり、ものの考え方や論理の進め方などを学ぶのが、
数学という学問なんですね。

だから僕はいつも、数学力とは「真実を見抜く力」だと言っています。
たとえば、大人になってインチキ臭い儲け話を持ちかけられたとする。
ネズミ講とか、マルチ商法みたいな話、あるいは「絶対に値上がりする株が
あるよ」といった投資話ですね。
ここで数学力の弱い人は、すぐに「それは素晴らしい!」と乗ってしまいます。

しかし、数学力のある人なら、
「結局、ここで最終的に儲かるのは誰なのか?」
「自分の支払うお金はどこへ流れ、自分にどれだけ返ってくるのか?」
「その保証はどこにあるのか?」
「この営業マンの語っているロジック(論理)に、おかしな点はないか?」
などを冷静に判断することができます。

つまり、世にあふれるインチキを見破り、
そのウラにある真実を突きとめることができるんですよ。
怪しい儲け話、インチキ宗教、詐欺、それから犯罪。
これらに捲き込まれないためには、数学力って絶対に必要な力であり、
自分の身を守る術なんです。

パターンを暗記した裏技で数学の問題を解いてゆき、
見抜く力と、投げ出さない力で突破する。

P.65
「わからない」と投げ出すのではなく、
とりあえずバットを振ってファウルにしておく
それだけでも、テスト全体は全然違ってきますよ。

今となっては懐かしい、受験についての考察。

P.71
思春期のころ、特に高校や大学の受験勉強に打ち込んでいるころ、
みんなの頭の中には「自分の世界」が広がっています。
それは頭でっかちで、独りよがりで、ちょっと生意気で、
世間知らずな「自分の世界」です。

そして受験とは、それまで大事に温めてきた「自分の世界」が、
初めて「社会」と触れ合う瞬間なのです。
もっとわかりやすくいえば、あなた自身が初めて社会から「承認」される、
とてつもなく感動的な瞬間。それが受験なんですよ。

鍵本聡さんが本を読む時に意識している、読書の面白さが広がる視点。

P.72
「この作者に会ったらどんな話をしよう?」
と考えるんですよ。

【3時限目】 数学(図形問題) 高濱正伸 先生

数学を支える影の力。後者はビジネスシーンでも必須かもしれない。

P.77
僕はいつも、数学には「見える力」と「詰める力」がある、と言っています。
数学力と呼ばれるものの正体はこのふたつだ、と。

まず「見える力」とは、まさに図形の補助線が浮かぶような能力のことです。
具体的には、次の4つに分けられます。

  • 図形センス・・・
    なにもないところに補助線が浮かぶようなセンス
  • 空間把握力・・・
    立体の見取り図、断面図、投影図、展開図がイメージできる能力
  • 試行錯誤力・・・
    じっと固まらず、手を動かして試行錯誤できる能力
  • 発見力・・・
    既成の枠にとらわれず、大胆な発想ができる能力

一方の「詰める力」とは、ひと言でいえば論理的な思考能力と、
最後までやり遂げる意志や気迫のことです。こちらも、次の4つに分けられます。

  • 論理力・・・
    論理的整合性に敏感で、ひとつも破綻のない考え方ができる能力
  • 要約力・・・
    「要するになにを問われているのか」を理解し、的確に答えられる能力
  • 精読力・・・
    一字一句、読み落とさない集中力
  • 意志力・・・
    自力でやり遂げたいという強い気持ち

意味のある勉強とは、復習システムをいかに構築できるかどうか。

P.85
勉強のポイントは
「できなかったことを、できるようにする」
ことなんです。

             (~中略~)

勉強は自分のペースでいい。とにかく「できなかったこと」を徹底してやる。
できるようになるまでやりつくす。足は遅そうに見えるかもしれないけど、
これがいちばん確実な近道なんです。

問題をやりっ放しにしない、復習ノート。
仕事でも活かせる、教訓を導き出すノートを自分で創る。

P.86

  1. 問題・・・できなかった問題はどんな問題か
  2. 解答・・・正しい解答はどんなものか
  3. できなかった理由・・・なぜ自分はこの問題ができなかったのか
  4. この問題のポイント・・・この問題のポイントはどこか。今後の教訓はなにか

数学嫌いが発生する理由。

P.92
親御さんや学校教育システム、それから受験制度などがピュアな好奇心を否定して、
数学を嫌いにさせてしまうんですね。その意味でいうと、嫌いになったのではなく、
嫌いにさせられてしまった、というのが正しい認識だと思います。

そして、嫌いにさせられる最大の原因は、言葉です。たとえば、
「どうしてこんなこともわからないの」
「ほかのみんなはできてるんだぞ」
という小さな言葉
べつに、いますぐわからなくてもいいし、何度間違えたっていい。
大切なのは好奇心を持って楽しみながら何度も取り組むことなのに、
大人たちはすぐにこんな言葉を投げかけてしまいます。

そうすると、好奇心だって失せるし、
心の扉をパタンッと閉めてしまう。
また怒られるんじゃないかと臆病になって、数学を遠ざけるようになる。

鍵は好奇心。

P.92
これは引きこもりとか不登校の研究でも同じなんですけど、
心の問題を解決しようとするとき、最終的に行き着くのは
もともとあったはずの
ピュアな好奇心を取り戻す」ということなんですね。
もともとあったはずなのだから、不可能ではないはずです。

現実の厳しさを知るということ。

P.98
いまの社会、あるいは現在の教育現場で、いちばん足りないのは
「世の中って甘くないんだぞ」
という強いメッセージだと思うんです。

少しでもトラブルがあれば、ものすごく過保護な対応をとってしまう。
これは親も教師もそうです。

でも、大人になって会社に入れば、イジメもあれば、ノルマもある。
ノルマが達成できなければペナルティだって待っているし、リストラさえある。
人間関係にしても、社会に出た途端、自分の親くらいの年齢の人たちとも
付き合っていかないといけない。

だから、ほんとうの教育というのは、そういう厳しい社会に出ても
食っていけるだけの人間を育てることだと思うんですよ。

             (~中略~)

大学入試っていうのは、初めて「世の中は厳しい」
という現実に直面する大チャンスだと思うんです。
たった1点差で、居場所さえ奪われてしまう
オマケもお情けも通用しない、真の実力主義が貫かれた世界ですからね。
受験とは、みなさんを「一人前の大人」にしてくれる大きなチャンスなのです。

大学って、いったい何をする場所?

P.100
大学って先生がなにを教えてくれるとかいうより、
「自分」をつくりあげる最終段階の場所
じゃないかと思うんですよ。

【4時限目】 英語 大西泰斗 先生

機械的に覚えさせられがちな英語。
自分の気持ちと感覚で感じると視点が変わるようです。

P.110
英語文には無限のバリエーションがあるわけではありません。
目もくらむような多くのパターンがあるわけでもありません。

ごくごく少数の、強固なパターンがあって、ネイティブはそこに表現を
無意識のうちに当てはめながら文を作っているのです。
まずはベーシックなパターンを体に取り込む
その感覚をキッチリつかむ。それが使える英語への、
すぐできるもっとも簡単な第一歩なんですよ。

あくまで表現するためのツールにすぎない。

P.122
言葉はね、表現できてナンボなんだよ。
僕たちは、ネイティブの言うことを聞いて「はい、そうですか」
とうなずくために英語を勉強しているんじゃない。
小説や映画を見て「ああ、楽しかった」と感心するためだけに
英語を勉強しているわけでもない。

英語を使って表現するため、仕事するため、友達をつくるため、
上手に人を動かして自分を達成するために、多大な労力を払って
英語を勉強しているんだよ。
発信する力があってこそ、力。

中高生に伝えたいメッセージ。

P.125
最後にもうひと言だけ。どうしても言いたいことがあるんだ。それは、
「違和感にこだわれ」ということです。
いま現在、みなさんが確固とした将来の夢・希望をもっているならいい。
それは幸せなこと。だけど世の中、そんなに恵まれた人ばかりじゃない。
多くの人は、自分はどこに進んでいったらいいのか、
将来なにをしたらいいのか、わからないんじゃないかな。

そんでもって、周りの大人たちに「自分に向いた職業をめざせ」とか
「好きなことを見つけろ」とか、ものすごいことを言われて、
悩んでいたりもするんじゃないかな。難しいよね、そんなこと。

そもそも、あらゆる問いのなかで、「自分ってどういう人間なんだろう」
「なにをするのに向いているんだろう」ということほど、
難しい問いはありません。

机に座って考えたってわからない。
最近は「自分探し」が流行だけど、旅行に行ったり習い事を始めるくらいで
「ほんとうの自分」がわかるなら誰も苦労はしないよね。
その程度でわかる自分なら、
いらないさ、そんなもん。
「自分」は最大のミステリー。解くことはできない。

だけどね、手がかりを得ることはできるんだよ。それも日常のなかで。
それが「違和感にこだわれ」ということなんだ。
世界はいろいろな意味で
完成されてはいません

誰も異を唱えたことのない不合理がたくさんある。
至るところに「穴」が空いているんだよ。
もしみなさんが「あれ? なんでこんなことが見過ごされているんだろう」
って思ったとしたら、チャンス到来。その違和感を握りしめてほしいんだ。
誰もが見過ごしている大きな穴ぼこ、
そこに違和感を感じる「感度」自体が、
みなさんの個性だからです。

             (~中略~)

自分の心に宿った小さな違和感、小さな不本意、小さな不自然。
それを放置しないことだよ。虫眼鏡で拡大して見極めるんだ。

その問題意識の中にこそ、大切な大切な
「ほんとうの」自分が住んでいるんだからね。
僕もそうやって、いまの仕事に辿り着いた。

ちなみに、僕の違和感は「なぜこれほどの時間・労力をかけても
英語はものにならないのか」です。
それだけを朝から晩までもう10年以上考え続けています。
ふと芽生えた違和感はね、ときとして
人の一生を左右するほど大切なものなんだよ。

がんばれ。

【5時限目】 理科(物理) 竹内薫 先生

『99.9%は仮説』の著者が語る
「型」を持って、次に崩す「型破り」に進む極意
「仮説力」を総動員して世界を突破してゆこう。

【6時限目】 社会 藤原和博 先生

昔と今は、求められているコトが違う。
その現象に早く気づく。

P.165
戦後の経済復興から高度成長期までの間は、
工業を中心とした産業化の時代でした。
いわば「成長社会」という段階です。

この時代の教育現場では、「早く」「ちゃんと」「いい子に」
という3つがいちばん大事な価値観だったんだよね。

早くしなさい、ちゃんとしなさい、いい子にしなさい。
これは親も教師も、地域社会の人たちも口にしていた言葉です。
だって、産業界ではそういう人間が求められていたわけだからね。

そして産業界には「もっとたくさん」「もっと安く」「もっと標準的に」
といった万人にとっての「正解」があった。

でも、21世紀の日本は十分に成長しきった「成熟社会」です。
そこでは「これをやっておけば大丈夫」という、
誰もが認める正解なんかありません
だって、個人の価値観がバラバラになったんだからね。
IT長者をめざしてガンガンに働く人もいれば、
のんびり気ままにフリーター生活を送る人もいる。

娯楽ひとつとっても、プロ野球にJリーグ、それからメジャーリーグやNBA、
欧州サッカーまで自宅で観戦できる。紅白歌合戦の裏では格闘技が中継される。

こうやって価値観が多様化してくると、たったひとつの正解はなくなってくる。
これは社会全体がそうだし、企業の中でもそう。家族の中でさえもそうなんです。

普段、意識せずに使い分けている能力を知る。

P.168
正解がひとつしかない問題を前にしたときに必要とされるのは
「情報を上手に処理する力」、つまり「情報処理力」です。
これはジグソーパズルを組み合わせていくような能力のことで、
パターンさえ覚えていまえばパパパッとできるようになる。

じゃあ、正解がひとつではない問題を前にしたときに、
いったいどんな力が必要とされると思う?

まず、自分の知識、技術、経験を総動員して、それらを組み合わせ、
自分なりの答えを導いていく力が必要になってくる。
ここで導き出すのは、すべての人にとっての「正解」ではなく、
あくまでも自分なりの「納得解」
この力のことを僕は「情報を編集する力」、つまり
「情報編集力」と呼んでいます。
正解主義の情報処理力とは、決められたパターンを決められた場所に
埋めていく、ジグソーパズルのような能力のことだったよね。

これに対して、情報編集力はレゴブロックで遊ぶときの能力なんだ。
つまり、自分の手で組み合わせ、自分でなんらかの形をつくりあげていく
ような能力のことだとイメージしてください。

自分独りで勝負するのはダメ?
海外の試験で、他人の力を借りても、ネットを使ってもOKな試験があったよね。
コミュニケーション能力がないと、問題を解くのが難しそうだった。

P.172
学校って正解主義で9割は正解を教えられるよね。
しかも「カンニングするな」と言われる。

すると、みんな
ひとりっきりで正解を出さなきゃいけない
と信じることになる。
でもね、実際に社会に出たときに、
ひとりっきりで正解を出すなんてことはムリなんだ。それでみんな、
社会に出てから戸惑ってしまうんだよ。
中高生には、いや、大人の人にも
「あなたの実力の半分は他人の力で成り立っているんだよ」
ということをわかってもらいたい。

ひとりで解決することの問題点をもうひとつ挙げてみよう。
中学や高校の時期には、ほとんどの人に
アイデンティティの危機が訪れるんです。
小学校のころはみんな仲良くて、いつも一緒に遊んでいた。
どこまでもみんな一緒に行けると信じてね。
ところが中学に入るころには、友達の成績優秀な誰かが、
私立の中学に行くことになる。
公立中に進んでも、高校受験では、みんなバラバラの高校に進むことになる。
そこでアイデンティティの危機が訪れる。ものすごい不安に襲われる。

"ごっこ遊び"が意外と重要だって?

P.176
他人との"関係性"の中で役割を演じながら学ぶ
というのはすごく大事なことで、「ナナメの関係」
豊かかどうかということにも関わってくるんだよ。

人間は「親/子」や「教師/生徒」といったタテの関係だけで学ぶかといったら、
そうじゃない。友達どうしのヨコの関係だけでもない。

タテでもヨコでもない、ナナメの関係というのが、とても大切なんだ。

身近に悩める若人がいたら、率先して"ナナメの関係"になってあげよう!

重要な「集中力」はいつ手に入れるのか。
子どもは慌てて、大人は焦れ。

P.178
「大人になってから集中力を鍛えました」
という人に、僕は会ったことないんですよ。

会社に入ってから、これこれこういうトレーニングを積んで集中力を高めました、
という人には会ったことがない。

まず、どんな人でも、ある分野で成功していたり、ユニークな仕事をしている
人というのは、百パーセント集中力がある。
これはもう話していればわかる。
そして彼らの集中力というのは、
絶対に小中高のうちに身につけている
この期間で身につけなければ、一生身につかないんじゃないかとさえ思う。

受験勉強というのは、集中力を身につける、またとない機会なんだ。

生きるために大事な「バランス感覚」

P.180
体を使った経験が圧倒的に不足しているんですね。
これって、単に平衡感覚の話をしてるんじゃないんだよ。

たとえば、子どものころってアリを踏んづけたり、バッタの頭を引きちぎったり、
そういう残酷なことをよくやるよね。
最近の大人たちはそういうことを
禁止する傾向が強いかもしれない。

でも、僕は昆虫たちの尊い犠牲のうえで、
子どもたちは「命」の勉強をしているんだとも思っている。
たとえば、バッタの頭を引きちぎる。ちょっとだけ気持ち悪い。
それで、もう少し大きなバッタの頭を引きちぎる。
もっと気持ち悪いし、罪悪感も出てくる。そういう経験を重ねていくと
「これ以上はできない」という一線を自分の中に引くんですよ。
そういう一線ができれば、
絶対に猫なんかにはいかない。
昆虫たちで学んだ「気持ち悪さ」の経験のないヤツが、いきなり猫にいったり、
あるいはもっと極端に走ったりするんだ。

もちろん、こうした自然との関係性が欠けてくると、対人的な関係性にも
大きな影響が出る。ちょっと仲良くすると妙にベタベタしてくるとか、
少し冷たくすると、もう絶縁状態のようになるとか、
間とか距離感みたいなものがなくなって、
ベタベタしてるか、離れているかだけの
人間関係になってしまう。きっと、ストーカーなんかの問題も、
そこに原因があるんじゃないかな。

"夢を持たなきゃ症候群"の危険性。

P.182
人間って、技術と経験を積んでいけば、階段を上るようにして
自分の視点が高くなっていくでしょう。
そして、見える世界が変わってくる。
夢だの目標だのは、
そこから先に考えても、全然大丈夫なんだ。

じゃあ、夢も目標も見えないのに、なんのために勉強しているのか?
なんのために働いていくのか?
そして、なんのために生きているのか?

僕は「クレジットを高めるため」という言い方をしています。

クレジットというのは、
他人からもらえる信頼や共感、信任の総量のこと。
もし、クレジットという言葉がわかりにくければ、
ロールプレイングゲームの「経験値」みたいなものだと考えてもらっていい。

             (~中略~)

クレジットが高まると、
他人からアクセスされるようになるし、
アクセスできるようにもなる。
そうすると他人の力を使えるようになって、
より的確な納得解が得られるようになるんだ。
そうやってクレジットを高めることを先にやってから、
夢を抱くほうがずっといい。

中高生だけじゃなく、立派な年齢になった大人にもいえる忠告。
いい年して、テレビ、ゲーム、ネット、マンガに遊ばれない。

P.185
だって、テレビってものすごく面白いでしょ。ケータイだって必需品だ。
でも、それほど面白いものを
「自分の意志で制限する」
ということができれば、その後の人生でのライフマネジメントに
大きな影響を及ぼすに違いない。
人生をマネジメントする力になる。

面白いバラエティ番組をやっているときでもダラダラ見てないで、
スイッチを切るという勇気や潔さが、社会に出たときの
決断力として利いてくる。
ケータイにしても、ダラダラ待ち合わせしないで
「土曜日の1時に渋谷ハチ公前」って決断する。
それで、当日はなにがあっても1時前に駆けつける。

これは、社会に出てからなにより大事なタイムマネジメント能力になる。
時間管理や自己管理能力につながっていくんだな、これが。
絶対、中高生のうちに鍛えたほうがいいよ。

【課外授業】 心理 石井裕之 先生

「自分という他者」と対話し、いい関係を創る。

自己暗示の誇大性に騙されない。

P.195
「大丈夫だ」とか「受かるんだ」とか言ってる時点で、
潜在意識的には「大丈夫じゃない」
という暗示がかかってしまうことになります。

だから、受験に対するアプローチも「どうやったら受かるか?」
ではないんです。「受かるのが当たり前」
というスタンスでいるから、受かる。

ニセ占い師や、エセ・セラピスト、胡散臭い宗教家の
外見は自分自身を騙すため。

P.197
人間の心って「外側(周囲の環境)」と「内側(潜在意識)」の
バランスをとろうとする習性があるんですよ。

典型的な例を挙げれば、部屋が散らかっている人は、
心も汚れていたり、未整理な問題がいっぱい残っている。

嫉妬に振り回されない利点。

P.201
潜在意識的には、誰かに嫉妬してる時点で
「自分はその人に劣っている」という暗示になります。

             (~中略~)

嫉妬心や怒りが行き過ぎないよう客観的にバランスを取る。
これが唯一のコントロール術なんですね。
理想的なのは、次のような流れです。

「いま嫉妬心を感じたな」
「ということは、まだまだ自信が足りないのかな」
「とはいえ、焦りは禁物だ」
「よし、じゃあ自分にできる範囲の勉強をしよう」

嫉妬でも怒りでも、メカニズムがわかっていれば、
それが起こったときにも冷静に対処できます。

嫉妬してもいい。怒ってもいい。自分も高い目標に向かって
頑張っているんだから、それを感じるのは当たり前なんだ。
だけど、その感情はプラスにはならない。
問題はバランスなんだ、と。

その小さな自信は、ダイヤの原石。

P.207
自信がない人はどんな小さなことでもいいから
「これなら負けない」
というものをひとつ見つけることです。

             (~中略~)

逆に、自分の欠点とか「できないこと」を見ていくクセがつくと、
自分はできないという暗示がかかって、ほんとうに
できない人になってしまいます

得意分野なんて、ないよ~ という場合はこうする。

P.208
自分の得意分野、「これなら負けない」というものをつくっていくコツは、
「部分から攻める」ことです。

             (~中略~)

人間の思考や行動には、「部分は全体を包括し、全体は部分を構成する」
という特徴があるんです。わかりやすくいえば、
「部分は全体であり、全体は部分である」ということ。

全体の中からどこか一ヶ所を取り出すと、そこにすべての情報が入っている。
つまり、どんなに狭い範囲でも、一点に集中してびっしり勉強すれば、
そこに勉強というものの全体像が入っているんです。

潜在意識は否定形を理解できない?
自分だけじゃなく、相手に声をかけるときも気をつける。

P.211
否定形の言葉を使うクセがあったら、
すぐにでもあらためるべきです。
これらはすべて肯定形に変えられます。
「準備ができていない」は「さっそく準備しよう」。
「あと一年しかない」は「まだ一年もある」。

そうやって「あるもの」を見つけるほど、潜在意識は動きやすくなります。

逆に「ないもの」に目を向けると、潜在意識はまったく動いてくれません。
だって「~がない」というのは、あくまでも概念的なものであって、
実体を伴わない言葉ですからね。

自信と過信に境界線なんてない!
状況によってどちらかに軸足を置くバランス感覚。
そして・・・ 何度でも挑戦できる気概。

P.214
じゃあ、自信、自信って、根拠のない自信でもいいのでしょうか?
これはもう、はっきり断言しておきます。いいです。
根拠などなくていいんです。
むしろ、根拠がないからこそ、自信なのです。

根拠というのは「過去」のことです。
過去の実績に対して自信があるのは、当たり前の話。
ただの事実にすぎません。

それに、なにかしらの根拠を求めているということは
「不安要素を排除しようとしている」不安のあらわれです。
これでは、本物の自信ではありません。

そして根拠がないからこそ、
何度失敗してもいいんです。
失敗によって自信を失う必要はありません。

優しい口調で語りかけ、こちらに考える余地を残してくれている。
そんな授業を受けているようでした。

2008年9月27日

Associe 図解仕事術

Associe 図解仕事術 図解で解消

思考がゴチャゴチャしてきたら、
図解フレームワークが役に立つ。
あまり馴染みがないなら、この機会に
アソシエの特集でまとめて覚えてみるのもイイかも。

  • ツリー図
  • ベン図
  • マトリックス
  • 点グラフ
  • フローチャート

部下や同じ職場で働くスタッフ、
褒められて嬉しいトコロは、その人の性格によってまったく違うもの。

  • 目的型 問題回避型
  • 内的 外的
  • 経過 結果
  • 大枠 詳細
  • 能動 受動

などなど、突き動かされるコアの部分は、こんなにも異なる。
タイプ別のアゲアゲ・モチベーションアップ術を参考に対策を練るとよさげ。

2008年9月26日

隷属国家日本の岐路

隷属国家日本の岐路 日本國の自分探し。
もっと
ズル賢くてイイ!

何が気に入ったかって、本のタイトル。「隷属国家日本の岐路」

日本は世界から愛されている。と始まり、
ドルの使用量を減らして、アメリカを滅ぼす技。
アメリカ没落後の日本は何をする?

世界情勢をわかりやすく説明し、
日本が自立してゆくための本。

キーワードは製造業。日本が外交音痴と平和ボケになった理由。
他国の教育方針を学び、日本にも記憶と想像力を充電。
日本のアイデンティティ・クライシスのせいで
個人の自分探しが発生してるって、ホント?

序章

アメリカのイラク侵攻を振り返る。

P.9
ドルに挑戦し、アメリカに処刑された男がいます。
イラクの独裁者サダム・フセイン。

彼は、2000年9月、「イラク原油の
決済通貨をドルからユーロに変える!」
と宣言しました。そして同年11月から実際に変えてしまった。
これにはアメリカのトップもびっくり仰天。

そこで、「フセインは大量破壊兵器を持っている!」
「アルカイダを支援している」等々、ウソの理由をでっちあげ、
フセインを血祭りにあげることにした。
そして、原油の決済通貨を
こっそりユーロからドルに戻しました。

フセインの後に続く国々。

P.10
例えばイランは、原油の決済通貨をドルからユーロ・円にシフトさせています。

             (~中略~)

どうしてアメリカは核兵器保有を宣言した北朝鮮にやさしく、
核兵器を持たないイランに冷たいのか、おわかりでしょう。

「イランがアメリカから逃げ切ることができれば、
自分たちも決済通貨を変えちゃおう
と考えているのが、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦など
中東産油大国が作る、湾岸協力会議(GCC)。

どこの産地から、どこの人間へ向けて発信されている情報か、見極める。

P.18
この世界には、いくつかの情報ピラミッドがあります。
米英ピラミッド・欧州ピラミッド・中国ピラミッド・イスラムピラミッド・
ロシアピラミッド等々。ピラミッドが違うと、
同じ事件に対する見解が全く異なるのです。

皆さんご存知ないかもしれませんが、日本は米英ピラミッドの下流にあります。
日本にはもちろん報道の自由があります。しかし、その解釈はどうしても、
米英ピラミッドの外に出ることはないのです。
これは、いくらCNNを見ても、英字新聞を熟読しても同じこと。

ロシアピラミッドの否定的な面は、あまりどっぷりつかりすぎると、
クレムリンに洗脳されてしまうこと。
肯定的な面は、ロシアピラミッドには、世界を支配する米英のネガティブ面に
ついて報道規制が全くないということです。

これらの要因で、私は自然と多角的に物事を見るようになりました。
そしてわかったことは、「政治経済というのは、案外
因果関係がはっきりしている
ということでした。

日本の領土をブン盗られないためにも、
中国の軍事力を常日頃から監視する。

P.23
国力を測るのは残念ながら「品格」ではありません
「金力」(経済力)と「腕力」(軍事力)。

第1章 崩壊寸前の日本は大減税で復活する

P.38 アダム・スミス→マルクス→ケインズの流れで大ピンチになって右往左往。

中国は人件費も税金も安いから企業が進出するが、
外国企業に対して、知的財産にかかわる製品の極秘事項を中国側に
提供する法律が成立する予定。

著者、北野幸伯さんの考え。

P.56

  1. 日本は空洞化を容認するべきではない
  2. 日本はアメリカのように製造業を捨ててはいけない

P.56
日本の法人税は現在、法人税・法人住民税・事業税を合わせて40.69%。
法人税の実効税率は、アメリカ40%、ドイツ39.9%、フランス33.33%、
イギリス30%。日本は高いです。

これを、法人税16%の香港以下の15%まで
段階的に引き下げればどうでしょうか?

財政破綻で国家破産の流れ。

P.58
日本企業は70年代のオイルショックや急激な円高にみまわれても、
日本から逃げませんでした。技術革新によりコストダウンをして、
踏みとどまったのです。80年代に人件費が高騰しても、
ロボット化してがんばりました。

今回も、出て行かず日本にとどまってサバイバルして欲しい。
でなければ、日本もアメリカのように
「空洞化→財政赤字・貿易赤字→(円は基軸通貨でないので)国家破産」
という道にまっしぐらに向かっていきます。

所得税も下げる。

P.60
例えば、現在(06年末時点)10・20・30・37%の所得税を、5・10・14%に
したらどうでしょうか? これは香港よりも安いですから、
金持ちが逃げ出すことはなくなるでしょう。

そればかりではありません。「そんなに税金が安いのなら、俺も引っ越そう」
ということで、世界中から大富豪が集結してきます。

そもそも日本は、治安が世界一よく、自然もきれい。
田舎のインフラも整っています。本当は世界中の人が来てもいいのに、
やってこないのは、物価と税金が高いから。

第2章 移民労働者受け入れに反対!

金持ちや優秀な人材なら受け入れる姿勢。

P.94
「日本人が嫌なことをする外国人」ではなく、
「日本人も尊敬してしまう外国人を受け入れる」必要がある。

第3章 平和ボケ、外交音痴、日本の行く末

P.101
日本以外の全ての国は、
金儲けのために外交をしている
しかし、日本政府は金儲けのために外交をしたことがなく、
むしろ金をばらまくことに専心してきました。

中国が尖閣諸島、東シナ海、南シナ海に侵略した後、アジア共同体(AC)、
アジア連合(AU)を構築してゆくシミュレーションを基に、現在を考える。

外交と国益の定義。国会議事堂に垂れ幕として貼っておけばイイ。

P.106
私は常々、「外交とは国益を追求する手段である」
「そして、(外交上の)国益とは金儲けと安全の確保である」
と書いています。

クソな年次改革要望書を突っぱねろ!
日本を売った政治家や官僚。
日本以外の国が日々金儲けをしている構造に気づけ。

P.107
アメリカの通商代表部(USTR)は94年以降毎年、日本政府に向けて
「年次改革要望書」を出しています。
例えば、アメリカはこの要望書の中で、郵政民営化を強く要求していました。
なぜでしょうか? 民営化によって、
郵貯300兆円の資金がアメリカに流れる
と予想されるからです。つまりアメリカの金儲け、同国企業の金儲けになる。

また、アメリカは「三角合併(注・外国の既存会社を100%子会社化できる合併法)」
の解禁を強く主張してきましたが、これは、同国企業の
日本企業買収を容易にする目的。
これも米企業の儲け。
07年版要望書には、通信、医療保険、医薬品、医療機器、流通、航空、司法等々、
様々な分野で非常に細かい要求が出されています。

             (~中略~)

アメリカ政府は、アメリカ企業のために働き、
日本政府はアメリカ政府のために働く
という構造なのです。

そして目的は、最初から最後まで、
アメリカと同国企業が儲かる環境を作ること。

流される思考だから、真っ先に喰いモノにされる。

P.121
日本では常に、
「なんのために?」「誰が得をするのか?」
という議論が一切なされません。
途中がすっぽり抜けて、いきなり根拠のない結論に飛んでしまいます。

北朝鮮に便乗して、中国とアメリカ、両方から金を
ふんだくるシノギを開発したい。

P.126
北朝鮮が生き残る道もあります。
それは、中国との関係を良好に保っておくこと。
「後ろに中国がいる」となれば、いくらアメリカでも、相当な覚悟が必要になる。
一方、中国は今の北朝鮮をどう見ているのでしょうか?

実は、金王朝は中国にとって
ありがたい存在
なのです。
金正日体制が崩壊し、朝鮮半島にアメリカの
南北統一傀儡政権ができたらどうでしょうか?
これは、中国にとって悪夢 でしょう。
03年末のバラ革命・04年末のオレンジ革命により、
グルジア・ウクライナにアメリカの傀儡反ロ政権ができました。
両国は、NATO入りを目指しており、ロシアを苦しめています。
中国は、同じような悩みを抱えたくない。
それで、中国・北朝鮮の利害は現在一致しています。

対中国対策。

P.138
中国の行動パターンを見ると、ベトナムでもフィリピンでも、
アメリカが撤退した隙をついてコソ泥のように侵略している。
つまり、中国が「日本に無礼なことをすれば、アメリカは黙っていない」
と信じている間、日本は安全なのです。具体的にはどうするのか?

アメリカには、中国を脅威と認識している政治家や研究者がたくさんいます。
彼らに金をばらまいて、「アメリカ最大の脅威は中国。
日米安保を堅持することがアメリカの国益である」
という世論を盛り上げてもらう。

             (~中略~)

また、東シナ海・尖閣周辺のガス田・油田を日米共同開発するのも一つの手です。
51%をアメリカに持たせておけば
米軍がガス田・油田周辺を警護するいい口実になる。
そして、中国も手出しできなくなるでしょう。

どっちつかずの巧みさを取り込む。

P.140
現在は、一極主義と多極主義が戦っている時代です。
一極主義というのは、いうまでもなくアメリカによる一極支配。
これを支持しているのが、日本、イスラエル、イギリス、東欧等。

多極主義の中心は中国。そしてロシア、イラン、北朝鮮、ベネズエラ、
ボリビア、キューバなど。

しかし、いつの時代も大部分は「勝つほうにつこう」
という日和見主義国。一極と多極の間を行ったり来たりしているのは、
西欧諸国、中央アジア、インド、パキスタン、中東産油国等々。

日本がしなければならないのは、日和見有力国と友好を深めていくこと。

サハリン2のこともあるので、ロシアにうっかり騙されないように気をつけつつ。
この件にはアメリカをからませない。

P.141
中ロを分断する。
これは中国の脅威を減じるにあたって決定的な意味を持ちます。

中国の最新兵器は全てロシアからの輸入なのです。
そして、アメリカが中東を押さえれば、中国は陸つづきのロシアから
石油・ガスを買うしか道がなくなる。中東、ロシア、中央アジアを押さえれば、
中国は戦争をする燃料がなくなるということ。

では、日本はどうすれば中ロを分断できるのか? これは簡単です。
東シベリア―極東ナホトカ石油パイプラインの建設に協力すればいい。
ロシアは東シベリアから中国にパイプラインを引くか、極東ナホトカに引くか、
ここ数年間悩んでいます。しかし、本音は中国に引きたくないのです。

なぜなら、中国ルートでは輸出先が中国一国になり、
価格主導権を相手に握られてしまう。
一方、ナホトカの場合、日本、韓国、中国、東南アジア、アメリカ等々、
市場は限りなく広大。そして、日本は、
原油の中東依存率を下げることができる

第4章 食糧危機とエネルギー危機をどう乗り切る?

アメリカに押し付けられた食生活を変えて、
日本のコメ需要を増やす秘策。

P.163
全小中学校で「完全米飯給食」を実施
すればいいでしょう。

P.171
日本近海のメタンハイドレードは当座しのぎの資源。
その間に風力、太陽光、太陽熱、燃料電池、水力、地熱・・・と
永久に使えそうなエネルギー技術を高めたい。

第5章 世界一養育熱心な国、日本が失った“教育”

ユダヤ人発祥の歴史、教育の秘密、日本人との共通点と違っているトコロ。
金儲けと直接関係のない教育が発展に寄与。

ゆとり教育の矛盾点を突く。

P.195
日本では、「ゆとり教育」が導入されています。
スローガンは、「『詰め込み教育』(つまり記憶重視)ではなく
『創造性を育てる教育』をしよう」です。

これがどんなにおかしいか、おわかりいただけるでしょう。
創造力は、その分野に必要なことを
全て記憶した後に出てくるのです。
例えば、創造力豊かなミュージシャンが、物理分野で一大発見をするなど
あり得ない。いくら他の分野で創造力があっても、基礎がなければ、
物理分野の創造力は働きません。

子供だけでなく、大人の教育にも。

P.207
「創造力」は、「探求心」から出てきます。

アメリカを後追いする馬鹿。

P.211
日本政府は最近、世界一の借金大国アメリカを見習って、
「株式投資のやり方を子供に教えること」を検討し始めましたが、
全くバカげています
全国民が「不労所得」を夢見ている国で、
技術の進歩があるでしょうか?

「金がないと逆に金に支配される」
というので蓄財に励む。

P.215
「貯蓄率が上がれば消費が減退するではないか」
という意見もあるでしょう。その通りです。

しかし、アメリカのように万年消費が旺盛でも、
貯蓄率がマイナスの国になっていいのでしょうか?

それでもドルは基軸通貨なのでまわっていますが、
ローカル通貨円の日本が同じことをしていいはずがありません。

             (~中略~)

とにかく子供たちには、幼い頃から「金、物欲、見栄」などに支配されないこと、
そして「倹約」と「貯蓄」の大切さ
を教えるべきでしょう。

国民の大部分が、「お金のことでお上の世話にならないよ」
と余裕を持っている。これが安定した社会の礎になるのです。

第6章 脱アメリカ信仰! 日本は世界から愛されている

日本の立場、未来予想図。

P.223
世界経済は、金融のアメリカ、世界の工場中国、そして
富裕層6億5000万人に
物質的・精神的満足を与える日本の3国でまわっている。

アメリカを真似する滑稽さ。

P.223
日本政府の方針をみると、例えば経済では「金融大国を目指す」、
外交では「自由、民主主義など普遍的な価値を世界にひろげる」、
教育では「英語を小学校から教える」「株を教える」等々。

何かこれらに共通する点があるのではないでしょうか?

そう、日本はアメリカを目指しているのですね。
私は、アメリカ化には大反対。
アメリカ化は亡国の道と考えています。

なぜアメリカ信仰なんぞに、取り憑かれているのか。

P.226
黒船による強制的開国、原爆と敗戦、バブル崩壊。
いつも、勝ったのはアメリカ
強固なアメリカ信仰が生まれても仕方ないでしょう。

もうひとつ重要なポイントを挙げておきます。
国民が「日本はアメリカより劣っている」と考えるのは、
「そう考えさせられている」
という面もあります。というか、それがより根本的な理由でしょう。

説明します。日本は今、自信を失っていますね。
いろいろな国の人に会いますが、日本ほど自信を失っている国はない気がします。
理由はなんでしょうか?

誰でも思いつくのは「経済力が相対的に弱まったこと」でしょう。

とはいえ、経済力で日本よりはるかに劣るイギリスやフランスは、
自信なさげに見えません
さらに、インドや中国は、今も昔も相変わらず
我が道を進んでいるように見えます。
少し考えればわかりますが、国の経済は上がったり下がったりする。
どんな国でもそうです。

             (~中略~)

では、どうしたらいいのでしょうか?
はじめの一歩は、「日本はアメリカより劣っている」というのが、
「洗脳」であることを理解すること。

自国を卑下しない心構え。

P.229
第2次大戦時の日本に対する正しい見方は、
「日本は悪いことをしたが、それは欧米も同じ」、
あるいは「日本は悪いが、欧米も悪い」となるでしょう。

侵略・虐殺・植民地化を何百年もつづけた欧州諸国が、
そのことで夜も眠れないほど反省しているとか、
メチャクチャ後悔している
という話は聞きません

とはいえ、「欧米がやっていたから、日本は全然悪くない」と
いうことにもならないでしょう。
それは、「皆がいじめをしていたから、僕もいじめた」といっても
「だから僕は善人だ」という結論にならないのと同じ。

私たちは、1500年代から始まる欧州の植民地主義・帝国主義の歴史を知るとき、
「今は『人権!人権!』とうるさい欧州も、
昔は悪いことしてたな」と思います。
そうであるなら、その欧州と同じ道を進んだ日本も、
やはり開き直るべきではないと思います。

今も昔も変わってないアメリカ、
その洗脳政策にハメられた。

P.230
1:アメリカの洗脳政策
1943年、米国務省は「平和と戦争」という名の「太平洋戦争史」を作成しました。
これは、アメリカ政府が自国の戦争目的を正当化するための「戦時プロパガンダ」。

既述のように、日本が悪いというのであれば、
同じことをしていたアメリカも悪い。
それでは、アメリカの正義が立証されません。
そこで同国政府は「第2次大戦は、
日独伊ファシズム国家 対 英米ソ民主主義国家の戦い」
ということにしました。

アメリカは戦後、この「平和と戦争」を教材とするよう、
日本の文部省(当時)に命令。
「日米、どっちもどっち」が真実であるのに、
「アメリカは完全正義、日本は最悪」ということになったのです。

2:共産主義者を利用
アメリカは、この史観を定着させるために、マルクス主義(共産主義)者の多い
「歴史学研究会」を利用しました。戦後の歴史教育に指導的役割を果たした
「歴史教育者協議会」の初代委員長も「歴史学研究会」出身。

また、同会メンバーの多くが戦後、歴史教科書の執筆にかかわっています。
なぜ共産主義者は、
「米帝」に協力したのでしょうか?
「天皇制打倒」を目指す共産主義者たちは、
国家から迫害されていました。
それで、「戦前の体制を否定する史観」をひろげることは、
彼らの意向と一致していたのです。

P.236
自国に都合の悪い歴史を教えているのは、
「世界で唯一日本だけ」と知っておくことも大切です。

アメリカを含め、タカリ屋チンピラ国家の言いなりにならない。

P.237
金融大国の先輩アメリカは、日本からの資金なしに存在し得ない
哀れな存在なのです。なぜ日本が、
そんな国を真似する必要があるのでしょうか?

世界でモテモテの日本人。その理由のひとつ。

P.241
一人の女性(ユダヤ系ウズベキスタン人)が、
どうして日本人がモテるか説明してくれました。

あなたたちは、言葉がきれいだ
一緒に仕事をしている間、一度も汚い言葉を使わなかった。
それと、相手の地位にかかわらず全ての人にやさしい。

日本のことは、遠い国でお金持ちの国だと聞いていたけど、
あなたたちを見て発展するのが当たり前だとわかったわ」

ならず者国家アメリカが崩れている。

P.244
アメリカが「自由」と「民主主義」を伝播した最近の例は、
ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク、グルジア、ウクライナ、キルギス
などでしょう。方法は戦争と革命です。
しかし、イラク戦争前後から、アメリカ政府の意向と国際世論の間に、
かなりの開きが出てきています。

日本製品がターゲットにすべき客層

P.253
ありあまるお金を持つ人は、中国製品を買わないですね。
私がいいたいのは、日本は世界にいる金持ちをターゲットに
商売をしていけばいいということ。

アメリカ信仰を捨て、アメリカのせいにもしない。

P.263
日本政府は、自分の無為無策を
アメリカのせいにしている。

日本国民も、「アメリカは理不尽な要求をする」と怒っても意味がありません。
日本人がアメリカ政府を変えることはできないのです。
「銀行を10億円で売ってくれ」と要求するアメリカではなく、
「ハイ10億円で売ります」と同意する
自国政府に腹を立てるべき
でしょう。

そろそろ、英語信仰も捨てる。

P.264
最も大切なのは、「日本人は日本人のままでいい」と自覚することです。
日本人はアメリカ人になる必要はないのです。

             (~中略~)

英語を話すことと経済発展には
何の相関性もありません。

イギリス人は今も昔も英語を話しますが、
サッチャーが登場するまで同国経済は「欧州のお荷物」と呼ばれていました。
さらに、中国、ロシア、ブラジルの発展が、「英語がらみ」と考える人はいません。

日本はアメリカの属国から、中国の領土に変わるだけなのか。
それとも新しい未来があるのか。
込み入ったコトをシンプルに。
そして悲観論だけでは終わらない、
明るい未来への解決法が本書には指し示されている。

2008年9月25日

「読書力」養成講座

「読書力」養成講座 5段階の読み方
シフトチェンジ

長年の癖で、1つか2つの読み方しか
身に付けていない人向け。
本の内容、目的に合わせたペースで読む。

  1. 速読
    求める情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方
  2. 通読レベル1
    最初から最後までふつうに読む読み方
  3. 通読レベル2
    最初から最後まで、論点を整理し、考えながら読んでいく読み方
  4. 熟読
    注や参考文献を参照しながら、きっちり理解するために読む読み方
  5. 重読
    生き方などに関する座右の書として、何度も繰り返し読む読み方

経営、マネージメント、戦略論などの
必読文献60冊をあげ、文脈に沿って
解説されているので、参考として目を通しておきたい。

2008年9月24日

東洋経済 グーグル10年目の大変身

東洋経済 グーグル10年目の大変身 グーグルを
蝕む病理

大企業病に襲われはじめたグーグル。
病気はいったいどこまで進行するのか?

現在グーグルにいるスタッフ、
スピンアウトしたメンバーのコメント、
新サービスの質から病理の実体をえぐる。

2008年9月23日

ダイヤモンド 儲かる会社のグーグル化 大革命

ダイヤモンド 儲かる会社のグーグル化 大革命 グーグルは
いつだって
裏切ろうとしているゾ

IT化をさらに進化させて、グーグル化による効率化をはかる特集。
ここでは、グーグルから提供されているツールをビジネスで使うことを指す。

小規模経営や店舗がネットを活用し、
今までではあり得なかった桁の収益を上げるようになった事例を掲載。

だがしかし! グーグル系列に依存し過ぎると、
後々手痛いしっぺ返しがありそうな予感は、忘れてはいけない。
常々意識しながら、美味しいトコロだけ活用すること。

2008年9月22日

ウォンテッド

ウォンテッド ルーティンな
日常をブチ抜け

銃やらナイフやらスナイパーやらが出てくる
ブッ放し系ドンパチ・ガン・アクション。

マトリックスほどじゃないけど、物理法則を無視しているので、
あんまり科学的に突っ込まない人向け。

R15指定されてるだけあって、キモイシーンもあるので、
そっち系が苦手だと、オェってなるかも。

最後のシーンで、×××が自決すれば、もっと情緒溢れるモノになったのに・・・

2008年9月21日

本当はすごい私

本当はすごい私 奴隷として
有能なヤツが
「現代型奴隷制度」
から脱出する場合

本書内の権威名や採用、導入(されたとされる)実績は胡散臭いので無視。
辻褄が合わない箇所や、「何いってんだ?」って部分も
信じ込まないで読み飛ばすのが大人の読書法。

ゴールの設定を軌道修正して、変えながら突き進む考え方は面白い。

これ以上、他人を儲けさせてどうする?

P.28
「ウォント・トゥ(want to)」で
ゴールを設定
してください。
万が一、あなたがいま「want to」ではなく
「have to」の仕事をしていて、
その延長線上でしかゴールを設定できないようなら、私は、
「いますぐ、仕事を変えなさい」と進言したいくらいです。

なぜなら、「have to」の仕事というのは、明らかに
他者からやらされているものだからです。
そんなふうでは、最高の自分を見つける第一歩からつまずいてしまいます。
いくら努力をしても、つらくみじめな奴隷の道
を歩むしかなくなるでしょう。

今の自分の目的を疑う。ホントにそれイイの?

P.33
構造的阻害要因がないということは「現状の枠のなかで考えた夢」、
つまり、他人にあらかじめ与えられた系の中で考えた夢であることを示しています。
つまり、「奴隷の夢」である可能性が高い、ということです。

「3つの物差し」を捨てる勇気。
ドリームキラーとかいうと、マルチ商法やネズミ講に出てくる常套句だけど、
ここはひとつ読み進めてみよう。

P.39
1つ目の物差しは、「周囲にいる他人―ドリームキラー」たちです。

「同期のアイツに比べると俺は仕事ができないから、成果があがらないなあ」

「残業や休日出勤もモノともせずに張り切るあの人に比べて、
僕みたいな頑張りがきかないひ弱な人間はダメだなあ」

「才色兼備の彼女に比べて、私は平凡な女だから、
どうせ大したことはできないわ」

「一流大学を出てもいないし、金持ちのボンボンでもない自分なんて、
世の中に多くを望めないよ」

あなたは、そんなふうに考え、「不幸な自分」を起点にして
ゴールを設定しようとしていませんか?

日本人はとくに“ランク付け”が好きだから、未だに職業に貴賎をつけて、
人を品定めする傾向があります。そんな「物差し」はいますぐ捨てて、
「自分は自分。他人と比べることほどナンセンスなものはない」と
認識しなくてはいけません。
それが、「ドリームキラーたちを撃退する」方法でもあります。

自分の価値というものは、出身大学や勤務している会社のブランド・職種、
稼ぎ、容貌、血筋などとは関係なく、何をゴールにして生きるか、
その志にあります

             (~中略~)

「自分を少しでも良く見せたい」という視点が入っているようなら、
それはバツ。「不幸の物差し」にしかなりません。

最大のドリームキラーは身近にいます。
何かしようとすると、「あなたにはできない」「あなたには無理」などと
言う人が周囲にいませんか。
こういう人たちの言うことは、たとえそれが両親や担任の先生であったとしても、
一切聞いてはいけません

P.42
2つ目の物差しは「社会の価値観」です。

ビジネスマンの多くがそれぞれ、経済的競争の枠のなかで、
自分一人の夢を実現するために他者を洗脳しながら
頂点を目指す。そしてそのための技術を介入的心理操作を教えるセミナーなどに
行って学ぶ。そういう、「洗脳サバイバル戦争」が起きるのです。

P.43
3つ目の物差しは、「仮想の自分」です。
「仮想の自分」とはたとえば、

  • 「もし、一流大学を卒業していたら、エリートになれたのに」
  • 「もし、金持ちの子に生まれていたら、親に立派な家を買ってもらえたのに」
  • 「もし、もうちょっと美人なら、玉の輿に乗れたのに」
  • 「もし、就職しなければ、好きな道を究めることができたのに」
  • 「もし、早まって結婚しなければ、
    いまごろはバリバリのキャリアウーマンなのに」

といった具合に、いまの自分を自分で低く評価して、
そうなったのは過去や出自のせいだと恨んで、
「もし、別の道を歩んでいたら、こうなったであろう」
と予測される自分の姿のことです。

いつだって、「仮想の自分」は現在の自分より優れていて幸せなもの。

P.58
脳の居心地の悪さを逆手に取って、役になりきる。
「コンフォートゾーンに設定する」と著者が言っていることの内容。
「未来の自分がすでにその夢を実現していることを大前提にして、
結果として現在あるべき自分の姿を
リアルに想像する」ということ。

反省は、次に役立つかわからないという話。

P.113
ではなぜ、失敗という認識が起こるのでしょうか?
「もし、こうしていたら、失敗しなかったのに」などと、
「仮想的な世界」と「自分の現在」
をムリヤリ比べるからです。

繰り返しますが、「仮想の自分」という物差しを持つことは無意味です。
つねに現在の自分よりも上のことを想定すれば、
どんな行動だってつねに失敗に
なるではありませんか。
そういう生き方をする人は、永遠に成功しないと断言します。
何が起ころうと、現状がベストなのです。

「煩悩=私」を脇に置いてみる。

P.137
お釈迦様も「ほどほどに」と言っているように、
煩悩を自分でしっかりコントロールすることであり、
それが「止観」をする目的です。感覚的には、
煩悩をちょっと脇に置いて、内省する」
感じで取り組むとうまくいきます。

自分らしいゴールの設定。ゴールから現在を眺める。

P.151
あなたが見つけることになる「未来で真実のゴールに到達した、最高の自分」
に至る方法論については、想像がつかなくてもかまいません。
というより、想像がつかないのが普通で、想像できたとしたら、
逆に非常に危険なのです。

方法論は、未来から見て
ベストの状態にある現在の自分
を強く意識すること。

抽象思考は、仕事の現場や、実生活に活かしてこそ。
達観した場所で得たものを、目の前のエネルギーに変換する重要性で
本書は結ばれる。

2008年9月20日

ダイヤモンド 健康とからだ新常識

ダイヤモンド 健康とからだ新常識 早死にしたい?

健康に関する間違った知識を見直す、メタボリック特集。

手足の切断、痴呆、失明、歯がなくなる、
ED(勃起障害)から加齢臭まで、死ぬに死ねない辛さを想定。

それでも、
早死にするリスクを放っておきますか?

メタボ薬、高コレステロール改善薬、禁煙薬、アンチエイジング、
抗加齢サプリ、ED治療、発毛・育毛剤などのお助けグッズ一覧と
効果的に使用する方法を紹介。

他にも、「俺様社員」との付き合い方など、
マネージメントに関する対策もあり。

「皮下脂肪型肥満」は太って見えるだけだが、
「内臓脂肪型肥満」は完全にアウト
脂肪量だけをどんどん増加させてないか

P.32
肥満についてもう一つ怖いのは、間違ったダイエットで
内臓脂肪を増やしてしまうことだ。

ダイエット開始直後に減っていくのは、
脂肪ではなく水分と筋肉
ダイエットでエネルギーの摂取量を減らすと、
われわれの体はエネルギーを最も消費する筋肉を減らそうとする。

筋肉量が減ると体の代謝が落ち、ある時期にくると体重が減らなくなる。
ここで挫折すると体重はすぐ元に戻る。
「体重が元に戻っただけだからたいした問題じゃない」と思ったら大間違い。
じつはリバウンドで増えるのはすべて脂肪だからだ。

超悪玉コレステロールも出現。

P.34
日本人の死亡原因の二位と三位を占める疾患は
動脈硬化が直接的な引き金をひくのである。
死亡者数にすると年間30万人近くにもなる。

動脈硬化とは、悪玉コレステロールが血管壁にこびりつくことで
動脈が硬く、もろくなり、また血管壁の厚みが増して
血流が阻害される状態を指す。

是非、老化を食い止めたい。

P.50
長生きの人にはある種の共通項がある。
節制、適度な運動、前向きな姿勢だ
これらが整うと、“長寿遺伝子”が目を覚ます。
という説が注目される。

脳細胞活性化にも繋がる、寿命を延ばす生活習慣。

P.51

  1. 食事は1日3回、朝食を抜かない
  2. 魚を積極的に食べる
  3. 「ベジフル7」(野菜5皿と果物2皿)
  4. 抗酸化物質を取り入れる
  5. お酒を飲むなら赤ワイン
  6. 腹七分目でカロリー制限
  7. 定期的、継続的に体を動かす
  8. 情報をアウトプットする
  9. ストレスは毎日解消する
  10. 今日の自分を記録する

大人になっても脳細胞はほとんど減らないという。
集中によって脳に、いつもと違った刺激をあたえる。
脳細胞を増やし、脳を活性化、ボケ防止にもなるとか。

P.55
「なにかに集中すること」である。久垣辰博氏は
「新生ニューロンは、『シータ波』という脳波が出ているときに増える。
シータ波は、動物が高いところへジャンプしようとするとき、
走るときなどによく出る。つまり、いい意味で緊張
することが、脳細胞の増加につながる」という。

頑張って仕事をする、趣味に没頭することもシータ波をつくり出す好条件となる。
ただし、仕事やゲームばかりしていると
シナプスの増え方が偏り、脳全体のバランスが悪くなるので注意しよう。

さらに、20~30分の昼寝、好きな音楽(特に甘酸っぱい想い出の詰まった懐メロ)
を聴く、恋いをするコト(疑似恋愛でも可)も効果的のようだ。
「アルギニン摂取+運動+恋愛」なんて最強の組み合わせ。

男性ホルモンが減ると、どれだけ困るのか。回避するために、
男友達と遊びにいっても、恋人や奥様を説得できる医学的言い訳。

P.56
「少し勃起が弱い」「持久力が落ちている」という状態もEDの初期症状である。

             (~中略~)

ストレスが多く緊張が続くと男性ホルモンは減ってくる。
運動したり、男性同士で遊ぶことで男性ホルモンが増える。
仕事以外の趣味があると非常にいい。

40~50代で、”朝立ち”が週に一回もないなら結構危険な状態だ。
それはペニスに限った話ではない。全身の健康の話だ。

美容に関する興味は、上瞼(まぶた)のたるみを切除して若返るテク。
口角のフェイスリフトも効果がかなりありそうな予感。
必須の男性スキンケア、その理由。

P.61
男性の肌はひげ剃りで角質がダメージを受けているうえ、
紫外線やエアコンによる乾燥にさらされている。
手入れしないと、肌の老化が進みやすくなる

ストレスコントロールは、行動→体→心の順番で変えてゆく。
ストレスを蓄積しない心構え。

P.62

  1. ストレスの原因をなくす
  2. ストレスをストレスと思わない自分に変える
  3. イライラした気持ちを切り替えストレスを断ち切る

3番目の方法が導入しやすいので、運動して解消する。
体が緊張しているとストレスを感じ始めることもあるようなので、
体をゆるめてあげると良さげ。

三食とることの理由。

P.64
人間の体は飢餓に対して敏感。
二食の総摂取カロリーが三食取ったときと同じだったとしても、
食事と食事の間隔が開き、空腹時間が長くなることで、
飢餓に備えて脂肪合成を促してしまう。

ジョギングをやってる人は、
P.68の最新ランニングフォームで、走る姿勢を確認。
筋肉で走るのではなく、「骨格で走る」ようにフォームを変更。
つま先着地の前傾フォームや、踵着地の後傾フォームで
走ってそうな方は要チェック。

太腿の裏を使って、膝をまっすぐに伸ばすのがコツ。
この時、ふくらはぎには力を入れない。
着地は、足裏全体で同時に着くのがポイント。

正しいフォームを意識してジョギングするのは、結構難しい。
ウェブ担当も、毎日コツコツ実践してます。

ネスケ(ネットスケープ)黎明期に支援したジョン・ドーア氏が
ネットの次の産業革命にカネをつぎ込んでいるようだ。

日本を迂回するカネの流れ。

P.130
日本へのニューマネーの流入は、おそらく全体の1%にも満たないだろう。
「ドイツを中心としてEUには、エネルギー安全保障上の問題から、
ロシアへのエネルギー依存度を下げなければならないという危機感が強い。

同時に、クリーンテクノロジーにおける国際競争に先行するという、
強い政治的決意、具体的でぶれない産業政策がある。
どれも、今の日本にはない。」
とUNEP-FI顧問の末吉竹次郎氏は危機感をあらわにする。

日本のあいまいな産業政策が、企業と投資家の投資意欲を削いではいないか。

総裁選に乗っかるメリット。

P.137 鈴木棟一氏
総裁選の候補者になるとテレビへの露出が増える。
お祭り騒ぎに便乗して顔と名前が売れる
平沢勝栄氏の指摘はこうだ。
「ポスターを1万枚張るより、テレビに10分間出るほうが効果がある。
だから山本一太も棚橋泰文も出ようとした。
山本は大臣もやっていないうえに、5人ぐらいしか集められないのに手を挙げた。
前代未聞だし、総裁選の権威を落とした」

新総理になった麻生氏に肩入れしているアノ政党の思惑。

P.137 鈴木棟一氏
各選挙区に2~3万の公明・創価学会票がある。
公明が麻生を応援していると見たら、自民党のギリギリ危ない選挙区の
議員は反麻生に回れない。間接的だが、この応援は効くのだ。

2008年9月19日

特におすすめ本

ウェブ担当の推薦図書、待望のリスト化!
変動制なので、ちょいちょいチェック!

【教訓】

  1. 『史上最強の人生戦略マニュアル』 フィリップ・マグロー(著) 勝間和代(訳)
  2. 『ランディ・パウシュ 最後の授業』 ランディ・パウシュ
  3. 『働くひとのためのキャリア・デザイン』 金井壽宏
  4. 『16歳の教科書』 金田一秀穂 鍵本聡 高濱正伸 大西泰斗
    竹内薫 藤原和博 石井裕之
  5. 『本田宗一郎の見方・考え方』 梶原一明
  6. 『お前なんかもう死んでいる』 有吉弘行

【プロマネ】

  1. 『Webプロジェクトマネジメント標準』
    林千晶(著) 高橋宏祐(著) 高橋正憲(監修)

【コンサルティング】

  1. 『V字回復の経営』 三枝匡

【文章術】

  1. 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』 山田ズーニー
  2. 『文章のみがき方』 辰濃和男
  3. 『考えるシート』 山田ズーニー
  4. 『プロ編集者による 文章上達 秘伝スクール』 村松恒平
  5. 『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』 飯間浩明

【デザイン】

  1. 『デザインの輪郭』 深澤直人
  2. 『デザインの生態学』 深澤直人 後藤武 佐々木正人
  3. 『ブレーン 2009年12月号』 深澤直人 副田高行
  4. 『デザイン思考が世界を変える』 ティム・ブラウン(著) 千葉敏生(訳)

【ウェブデザイン】

  1. 『記憶に残るウェブサイト』 川上俊 伊藤直樹 西田幸司 他

【ウェブマーケティング】

  1. 『「クックパッド」というビジネス』 上阪徹

【マーケティング】

  1. 『「惚れるしくみ」がお店を変える!』 小阪裕司
  2. 『招客招福の法則』 小阪裕司
  3. 『招客招福の法則 2』 小阪裕司
  4. 『失われた「売り上げ」を探せ!』 小阪裕司
  5. 『売り込まなくても売れる!実践編』 ジャック・ワース
  6. 『ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか?』 吉井亮介

【対人関係/交渉術】

  1. 『負けない交渉術』 大橋弘昌
  2. 『すごい議論力!』 ロバート・マイヤー(著) 内田和成(訳・解説)
  3. 『怒らないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ
  4. 『アンガー・マネジメント』 安藤俊介
  5. 『イライラしがちなあなたを変える本』 安藤俊介
  6. 『部下をやる気にさせる100の方法』 スティーヴ・チャンドラー(著)
    スコット・リチャードソン(著) 黒川敬子(訳)

【思考法/フレームワーク】

  1. 『凡人として生きるということ』 押井守
  2. 『まさか!?』 マイケル・J・モーブッサン(著) 関谷英里子(訳)
  3. 『「買う気」の法則』 山本直人
  4. 『ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』 勝間和代

【日本政治】

  1. 『バカヤロー経済学』 高橋洋一 竹内薫
  2. 『隷属国家日本の岐路』 北野幸伯

【軍事】

  1. 『戦争のリアル』 押井守 岡部いさく

【読書術】

  1. 『バカにならない読書術』 養老孟司 池田清彦 吉岡忍
  2. 『本を読む本』 Mortimer.J.Adler (原著) Charles Van Doren(原著)
    外山滋比古(訳) 槇未知子(訳)
  3. 『多読術』 松岡正剛(セイゴオ)

【時間管理】

  1. 『戦略的グズ克服術』 ネイル A.フィオーレ(著) 菅靖彦(訳)

【ウェブ理論】

  1. 『ウェブはバカと暇人のもの』 中川淳一郎
  2. 『ウェブ時代 5つの定理』 梅田望夫
  3. 『ウェブを炎上させるイタい人たち』 中川淳一郎

【ブログ】

  1. 『アルファブロガー』 finalvent R30 磯崎哲也 渡辺千賀
    伊藤直也 切込隊長 梅田望夫 他

【経済/お金】

  1. 『経済は感情で動く』 マッテオ・モッテルリーニ(著) 泉典子(訳)
  2. 『世界一利益に直結する「ウラ」経営学』 日垣隆 岡本吏郎

【生活習慣】

  1. 『イヤなことは1週間で終わらせるコツ』 笹氣健治
  2. 『フリーズする脳』 築山節

【哲学】

  1. 『神様学入門』 村松恒平
  2. 『女たちよ!』 伊丹十三
  3. 『ヨーロッパ退屈日記』 伊丹十三

【科学】

  1. 『単純な脳、複雑な「私」』 池谷裕二

2008年9月18日

考えるシート

考えるシート 心に火を点ける文

自分の気持ちを、
相手に伝えきれていますか?
言いたいコトを言えていますか?

優しい語り口調で、
文章の基礎となる問いの立て方、
心の火種が明るくなる問いの構造を教えてくれる。

2005年発売の本書が文庫化。
山田ズーニーさんの名著『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
さらにわかりやすくシンプルにしたようなもの。

ステージA 相手とつながる

  1. 「おわび」をする
  2. 「お願い」をする
  3. 「ありがとう」の気持ちを伝える
  4. へこんでる人を「励ます」

ステージB 自分とつながる

  1. 自己紹介をする
  2. 自分を社会にデビューさせる企画書をつくる
  3. 自分の「悩み」をはっきりさせる

ステージC 他者・外・社会とつながる

  1. 志望理由書を書く
  2. レポートを書く
  3. 小論文を書く
  4. 会議を自分でしきる
  5. みんなの前で話す

相手と繋がる原則。

P.15
つながるコミュニケーションには、
自分が言いたいことだけを言い散らかすのではなく、
「相手が感心ある問い」が、「相手が納得いく順番」で
並んでいる、ということです。

お詫びの問いの構造を理解し、
順序立てて対応することで、心から謝ることができる。

P.20

  1. 相手の立場からこの一件を見るとどうか? 相手理解
  2. 自分の非はどこにあるか? 罪の認識
  3. ここで相手に謝る 謝罪
  4. なぜ、このようなことが起きたか? 原因究明
  5. 二度としないためにどうするか? 今後の対策
  6. かけた迷惑に対してどう償っていくか? 償い

アドバイスする側に回った時の立ち位置

P.58
「変われ」と押しつけるだけで、相手は変われるか?
へこんでいるときに、
「変われ」と言われて元気がでるか?

理想の自分と、現実の自分には必ずズレがある。
だから、自分に問いかける。

P.69
自己紹介が苦痛なのは、多くの人が、ふだんから、
「自分と自分の通じ」がよくないからではないかと思います。
自分のことが自分でよくわかっていない。
もっと言えば、自分に「幻想」がある
からではないでしょうか?

             (~中略~)

「自分探し」を、「自分をいかに他人によく見せようか?」と
いう問いでやってしまうと、客観的な分析を欠き、
「自分には人に自慢できるようなところが一つもない」
と落ち込んだり、実像以上に自分を飾って見せたりしがちです。

がっちりとした自己紹介構築の手順と、
自分を知るためのインタビュー・フォーマットが付属。
他人に影響されない自己評価を手にすることができれば、
就職活動中の学生や、転職を考えてる方は恐いモノ無し。
これで自分探しの旅に出なくっても大丈夫そうだネ!

P.72

  1. 自分の主旋律を浮かび上がらせる
  2. 人や社会との関係から自分の存在を浮かび上がらせる

ズーニーさん自身がしっくりこなかったため、
悩みについても分解して組み直してみた。

P.109
「悩みの現状把握→ビジョンを描く→道を考える」
という下じきを提供します。

これには、違和感を持つ人も多いと思います。多くの人が
「悩みの現状把握→悩みの原因を探す→自分の欠点など悩みの原因を発見
→自分を変えるなどして原因を除去」ということで、
悩みを解決しようとするからです。

             (~中略~)

まず批判ありき、まず欠点探しのダメ出しは、
私を育てませんでした。

「職業名」×「テーマ」×「?」
誰もが通る道を、わかりやすく講義。

P.127
私自身、この問いにぶつかったことがあります。
33歳、編集者になって10年過ぎたころでした。
仕事人生の陣痛という感じで、非常にせっぱ詰まっていて、
ここで編集者として突き抜けなかったら、
自分は一生負け犬になる。
そんな気持ちがしていたのです。

それまで、「職業名」×「テーマ」=「編集者」×「教育」で
10年仕事をやってきていました。仕事は面白く、常に全力投球でした。
でも、どっかで、「自分の本当の居場所は、ここではない、
どこかよそにあるのでは?」という気持ちがよぎるのです。

特に、自分でいいと思ったことが、
思うようにまわりに評価されないようなときに。

私に本当にふさわしいのは、「編集者」×「ファッション」かもしれないとか、
「テレビのディレクター」×「教育」かもしれない、とか。

しかし、33歳の秋、長い仕事の陣痛の果てに、
自分の中のマグマを仕事でひとつの形にすることができました。
それが、一発で、まわりの人に通じたときに、ものすごい感動がありました。
自分の居場所はここ以外にないことに、初めて確信を持てたのです。

そのときの「マグマ」がなんだったかというと、
自分が実現したい教育の「世界観」
ではなかったかと思います。

小説とレポートの違い。同じようで目的が全然違う。

P.137

  • 意見+論拠→ゴールは説得(小論文)
  • 事実+考察→ゴールは報告(レポート)

小論文の開放感。

P.138
正解なんてありません。どこかに模範解答があるだろうと思って、
一般論を書くと、人と同じになってつまらない小論文になってしまいます。
「答えは自分の中にある」、人と違っていていいのです。
むしろ独創的な意見ほどいい
自分の頭で自由に考え、自由に自分の意見を打ち出せる。それが小論文です。

レポートの楽しみ方。

P.138
どんなところに目をつけ、どんな調査方法で、
どんな事実をとってくるか、そこが腕の見せ所です。

ビジネスシーンでも使える、改まったレポート。

P.143

  1. テーマ「今回与えられたテーマは○○でした」
  2. 問い「そこから私が絞り込んだ問いは、○○です」
  3. 動機「なぜ、その問いをとり上げたかというと、このような動機からです」
  4. 調査方法「この問いについて、私は、このようなところに目をつけ、
    このような方法で調べていきました」
  5. 事実「調べたところ、このような事実がわかりました」
  6. 考察「得た事実から、このようなことが言えます」
  7. 意見「そこから、私自身の意見としてはこうです」
    ※意見は、あっても、なくてもレポートと呼ぶ。
  8. 出典一覧など

みんなに関係大アリな小論文

P.146
あなたは、自分の「意見」を思う存分
言ったことがありますか?「意見」はあなたの中にあります。

でも、それを出したことがない、出し方を知らない人は多いのです。
子どものころはおとなに意見しては叱られ、社会に出るまで全然、
自分の意見なんか聞いてももらえず、仕事をするよになると急に
「意見を出せ、出せ」と言われるようになり。

でも、会議の発言を聞いていると、どこまでがその人の意見で、
どこからがウケウリか? 実は、自分の意見を言っていない。
出前をとるように
人の意見で済ませている人

も多いのです。

意見の痛快さ。

P.147
「意見」とは何か? ある「問い」に対して、あなた自身が、
考えて打ち出した「答え」です。
これは、すっごいことです。
あなたの答えを、あなたが自由に決めていいんです。

「市町村合併は幸福か?」
「お父さんは単身赴任をするべきか?」
「子どものときにしかできないことは何か?」

など、答がない問題に、独自の答えを出していいのです。
論拠のところで読み手を「説得」することができれば。

小論文の軸となる、大事な論点。

P.149
テーマからはっきりした自分の「問い」を絞り込んでください。
自分がぜひ考えたい、常日ごろ考えずにはいられない、
考え出したら夜も眠れなくなる
ような問いが、「切実」な問いです。

「問い」が具体的であるかどうか、自分に「切実」であるかどうかが、
小論文の出来を左右します。

長年「結論」ってものを勘違いしてきた?

P.150
「本当に言いたいこと」とは、
「結論」だと思っている人が多い。
だから、ときどき結論という石をぶつけあうように、
意見を言い合ったりもします。

でも、本当に人にわかってもらいたいのは、
結論という「断片」ではなくて
もっと、その人のもつ「世界」だったりしないでしょうか。
テーマに対するその人の「世界観」とでも言うのかな。

テーマについて自分は、どこに、どんな問題意識をもったかとか、
そこから、何を思い、どう考えていったかとか、最終的に、何を大切に、
どう判断したか、それは、なぜかとか。

むしろ、結論にいくまでの「脈絡」こそが
人にわかってもらいたいことだったりします。
人は、脈絡をもった、まとまりあるひとつの世界として、
自分を伝えたいし、他人にも理解されたいのではないでしょうか。

資料小論文を書かなきゃならない大人の方へ。

P.161

  1. 資料読解=資料から読み取ったこと
  2. 論点=設問、または設問からあなたが絞り込んだ問い
  3. 具体例=論拠を書くための事実や体験
  4. 考察=論拠を書くためのあなたの分析
  5. 意見=あなたの意見

格好良く会議を仕切る。
「会議の準備ができるシート」
「議事録が書けるシート」があるので安心便利!

P.165
まず、会のはじめに「本日のゴールを明確にする」こと。
本日2時間なら2時間の会議の出口で、だれがどうなったらいいのか?
参加した人が、何かを共有できれば、それでいいのか?
何かを決めるのか? 何か知的生産をするのか?
そして、それは、どのレベルまでいったらいいのか?

もしも、ゴールとして何かのアウトプット物をあげるのなら、
あらかじめ、その見本を作って配っておくと、参加者が全員、
一発でゴールを共有でき、ブレません。

大学の授業で、学生にスピーチさせてみると・・・

P.177
彼らは、これまでの人生、大学でもほとんどを、
インプットに費やしているのです。
知識や情報を取り入れる、取り入れる・・・、
出口なく、容量オーバーのフロッピーに書き込みだけを続ければ、
いずれパンクします。パンク状態になっても、
なおも情報を書き込みつづけている。

それは、学生だけではありません。私たちも同じ。
私たちは、インプットとアウトプットの、アンバランスを生きています。

小さいころから、洗練された情報を次から次へと、
インプットされて育ってきた私たちは、一方で、その情報を
アウトプットする道がない

内面を形にして、相手の胸元に届ける。

P.180
表現しなければ、だれにも理解されなかった、
私も決して気づくことができなかった
であろう、その人の想い。
あるのに、ない、と扱われている
その人の想い、人それぞれの内面に宿るかけがえのないものを思うと、
たまらない気持ちになります。

人前で話す機会がもし訪れたら、逃げないで、本当に思っていることを
表現してみてください。きっと、予想以上に気持ちいいはずです。

何から始めたらいいか、どう始めたらいいかわからない人は、
とりあえず、「自分でも、自分が本当に思っていることが言えたと思う」
というところを、ゴールに置いて話してみてください。

自分が本当に思っていることが言えたと実感する、
ここからしか表現は始まらないのです。
「面白い話」をしようとする必要はありません。
本当のことが言えれば面白いのです。

文章の書き方を通して、
自分自身を表現するところまで昇華する、
泥臭い経験を積んできたであろう、山田ズーニーさんのこれまた良書。

2008年9月17日

Web Designing ローディング画面

Web Designing ローディング画面 お待たせする時の
おもてなし

ローディング中に飽きさせない工夫。
ローディング画面の演出方法や、
Ajaxを使用した最新ローディングも紹介。

もう、ユーザーの時間を奪う罪悪感に襲われない!

2008年9月16日

web creators 2008年10月号 vol.82

web creators CSSデザインの技152 CSS 152の小技

CSSを使用したデザインに、ちょとしたエッセンスを加える。
ついでに、ロゴデザインのトレンドも把握。
JavaScriptライブラリをダウンロードせずに使うテクなど。


河内康和さんの海外Web制作事情
アメリカ大統領選挙で共和党からマケイン、
民主党からはオバマが選出にいたったウェブ的な事情とは?

P.131
両Webサイトでは、ニュースレターのサインアップ、候補者のブログ、
動画、画像、グッズの販売やオンライン献金など、
コンテンツはかなり充実している。
特に、オンライン献金はこれからの選挙において
重要なコンテンツとなっていくだろう。

大統領選挙では莫大な選挙資金が必要となる。
この大統領選挙の選挙資金の調達において大きな成功を収めたのが、
マケイン、オバマ両氏である。

両氏の集めた選挙資金は総額2億ドル(約220億円)にも
上ることが明らかになった。

これらの資金の多くは、Webを通じて全米から献金されたものだ。
Webをうまく活用した両氏は莫大な資金の調達に成功したのだ。

「Facebook」「MySpace」「Flickr」「Twitter」にも精力的に
ページを公開し若者向けにアピールする両氏。
その姿勢は、日本の政治家にもマネして欲しいところ。

2008年9月15日

Web Designing 透過PNG+CSS

Web Designing 透過PNG+CSS PNGで超スケスケ

PNG(ピング)の圧縮専用ソフトで最適化、
レイヤー構造を利用した奥行き感の表現など。
普段PNGを使ってない人に朗報になるのか!?

スペインの4人組、「OnClick Studio」へのインタビュー

P.35
OnClickのような小さなスタジオは、センスだけでなく、
技術とトレンドを常に追い続けて、クライアントにとって
安心感のある制作者でなければなりません。

他のデザイン会社と競争する土俵に立つことがまず大切ですから。
例えば自社プロジェクトによる技術的・サービス的な
アピールも大切なことです。

クライアントから見れば、デザインの嗜好が近いだけではなく、
制作料、納期、アフターケア等、どこまで守ってくれて、
またどこまで面倒見てくれるのか、お金を払う以上は、不安を払拭したいもの。
この安心感というのは、重要なことですよね。

中村洋基さんが考える志向性とは?

P.105
「この会社に入りたくなる」指向、
「この会社と仕事をしたくなる」指向である。
どんなにカッチョよくても、これがない自主サイトはグッとこない。

デザイン理論に沿って、理路整然としていても、見た目のセンスだけでも、
頭でグッとこさせる前に、見る人の感情を揺さ振るような表現が必須ですよね。
人間は感情の生き物ですから、ねっ

2008年9月14日

SPA 「最悪のシナリオ 17連発」

SPA 「最悪のシナリオ 17連発」 北朝鮮の資源に
喰いつけっ!

現在の北朝鮮で蠢くEUとの合併企業は500社以上もあるとか。
主な国は、イギリス、オランダ、デンマーク、スイス。


地下資源(マグネサイト、黒鉛、ウラン等)
目当ての中国、ロシア、ドイツ、シンガポール、
スウェーデン。当然アメリカ、韓国も検討中だとか。

各国ともに北朝鮮利権のリターン狙い。
資源争奪戦は、とっくに始まっている!
出遅れるなっ!

お互い崖っぷちなので、日本と北朝鮮は仲良くしたほうがイイ?

P.23 谷口正次氏
世界の鉱物資源は中国と欧米の鉱物メジャーにいいように食い荒らされている。
地政学的に考えて、日本は韓国と同盟を結んで技術面で
北朝鮮を支援するのが資源確保の近道。
今こそ『国家百年の計』が必要なのです。

「30代の近未来 最悪のシナリオ 17連発」
最低最悪のパターンだけど、不安がらずに見ておいて損はない。

  1. 未曾有の世界恐慌
  2. 円が見放される
  3. 空きビルと失業者で溢れる
  4. 日本人は中国に出稼ぎ
  5. パンもミルクも贅沢品
  6. 年率数百%のインフレ
  7. 消費税45%
  8. 小遣いが月2万円減る
  9. 事故死する若者急増
  10. 超高層マンション上層階は廃墟
  11. 30代はうつ病だらけ
  12. 定年後もバイト生活
  13. 介護老人を抱え路頭に迷う
  14. サバの味噌煮も超高級品
  15. 新型インフルエンザで210万人が死ぬ
  16. ネットの自由は消失
  17. 人生すべてが国家や企業に把握される

大手証券会社がバタバタ潰れるだけじゃ済まなそう。

P.36 ぐっちー氏
本当に問題なのはEUなんです。OECDの調査によると、
実はサブプライム関連を含む証券化商品を
アメリカの5倍も持っている。
アメリカでこれだけ騒ぎになったものを5倍も持っている連中が、
このまま無傷で済むわけがない。

福田和也さんと坪内祐三さんの放談
森・小泉・安倍・福田の清和会(現・町村派)が連続してやってきた
総裁が、ここにきて初めて分裂だとか。

P.133
福田:
麻生(麻生派)に入れるヤツと、小池に入れるヤツが出てくる。
小池は中川秀直(清和会)が担いでて、安倍は麻生指示。
中川=小池に入れるか安倍=麻生に入れるかで、清和会が割れるわけ。
あともうひとつあるのは、
麻生は公明党を切る気なんじゃないか?
って話があって。

坪内:
うんうん。

福田:
公明党を切って解散・総選挙して、
政権取れないなら取れないでしょうがないから、とりあえず
公明党にゴチャゴチャ言われるのはもうイヤだと。
今度の福田の辞任も、公明党が原因でしょ、結局。

坪内:
福田総理の、公明党に対する“自爆テロ”
だっていう見方があるよね。

福田:
公明とケンカできるのは、麻生しかいない。
これは書き方が難しいけど、公明党の国会勢力を弱くする一番簡単な方法は――
自民・民主で大連立やって、
比例区をなくして全部小選挙区で選挙しちゃえばいいんですよ。
そうすればもう、社会党も公明党も共産党も、
国会から議席がなくなっちゃう。

アッチへフラフラ、コッチへフラフラの小池百合子氏について

P.133
坪内:
政治家ではないけど、いよいよNHK『クローズアップ現代』のキャスター
国谷裕子さんが首相ってのはどうかね?

福田:
出た! 坪内さんの持論。

坪内:
総理大臣になってほしいと思うのは、女だったら国谷さん。
もう男はダメだね。
遠くを見て判断くだせなくなってる感じがするんだよ。
北京オリンピックを見ればわかるじゃない。
次は女性内閣ですよ。小池百合子の評判はどうなのかな。

福田:
彼女は全くメディアに愛されてないからねぇ。
確かによく出て「使われて」はいるけど、
何か大きいスキャンダルがあったとき、
「小池さんの将来のために抑えよう」なんて記者は、
一人もいないですよ。
かなり深く付き合ってる記者でも、平気で書いて、平気で潰すと思う。
だって、あの「政党渡り鳥」ぶりを
見てたらわかるじゃない? 信用おけないもん。
「あなたは、踏めるもんは全部踏み台にして、前に出てきましたね」
って、そういう人生歩んでるから。

官僚のおかげって、ホントかよ。

P.135
連続「放り投げ」首相でも国が回るのは官僚のおかげ

坪内:
なんかさ、2人続けて首相が政権を1年で放り投げちゃっても、
日本の行政って滞らないよね。
半年ぐらい首相を置かなくてもいいんじゃない?
様子を見ようよ、と。

福田:
逆に言えば―― やっぱり日本は、官僚国家なんだよね。
だから、あんまり官僚イジメちゃいけないんだよ。
日本は「資本家」とか「パワーエリート」の国じゃなくて、
国家官僚の国
だから、良くも悪くも、パッとしないけど、安定性はあるんだよね。

坪内:
仕組みがしっかりした国ってことか。
よく街頭インタビューで、「誰が首相やっても変わりませんよ」
ってみんな答えてるけど、あれは「官僚がやってくれますから」って
意味なんだよね、よく考えると。

福田:
そう。結局、官僚に甘えていられるんだよ。
本当に官僚組織がズタボロになったら、そりゃもう、
政治家と国民が頑張らなきゃいけないから大変ですよ。

外交上日本に不利な案件が出てくるたびに
総理の首をすげ替えてさ、
ウヤムヤにしていくってのはどうよ。
官僚側も、「うーん、総理が変わったからわかりません」って。

2008年9月13日

標準HTML,CSS&JavaScript辞典 XHTML対応

標準 HTML,CSS&JavaScript辞典 XHTML対応 一冊にまとまった
嬉しさ

こういった辞典のほとんどが、HTMLとCSSだけしか掲載されて
ないので、JavaScriptまで載っているところが嬉しい。
慣れていない人は、これ一冊でなんとかなりそう。

コーディングスキルは持っていないが、
ウェブのディレクションやプロデュースをやっている方、
なんらかの形でウェブに関わっている人は、
ざっと目を通しておくと、何ができて何ができなそうか理解ができる。

コーディングの解説と、実際のブラウザでの表示例が見やすいのは
イイんだけど、誤字脱字、文字化けが多すぎるのが残念。

2008年9月12日

バカにならない読書術

バカにならない読書術 本のカタチを読む

「知育=入力」→「徳育=演算」→「体育=出力」
の流れの中で、読書を切り口にして教育を語る。

裸足で外遊びをすると識字率の基礎が高まる?
バイリンガル教育は子供の教育に悪影響?
アメリカを追って、ポジティブ病
なりつつある日本の問題点を、養老孟司さんが解説。

後半は、読書大好きな池田清彦さん、吉岡忍さんも
加わって、3人で言いたい放談。これで今までの読書術がひっくり返る!

第一部 第一章 「読み聞かせ」と子どもの脳

子供に遊ばせるなら、「循環」を意識してあげると良いそうです。

P.21
「魚釣り」と「魚捕り」の優劣

「魚釣り」より「魚捕り」の方が、圧倒的に有効だと私は思います。
「魚捕り」は変化に富んでいます。
魚を見つけても、捕るのは簡単ではありません。
網で追いかけるだけでは捕れません。
網を置いて、反対方向から追い込む。
流れの一方をせき止めて逃げ出せないようにする。

発見もたくさんある。同じような流れなのに、
住んでいる魚の種類が違うのはなぜか。
こっちにはこの魚がいるのに、あっちにいないのはなぜか。
このカニはどこから来たのか、どこかに住処があるのではないか。
エサは何を食べているのだろう。

       (~中略~)

入力―演算―出力の循環は、相当にぐるぐる回っていく。

「釣り」は一対一の駆け引きはあると思いますが、
ひたすら浮きを眺めているだけという気がします。
集中力を養う、という点ではいいように思いますが、
「循環」という点ではどうでしょう。
もちろん釣りにも、餌や糸の長さの調節、場所の選択など様々な変化に富む
部分はあるとは思いますが、そういうことを考えるようになるのはやはり、
ある程度大人になってからの話で、幼い子どもはそこまでは普通できません。

自分が子供のころはどうだったか、たまには想いを巡らせて。

P.24
自分のことを、こんなにも愛情豊かに、関心を持って接してくれている大人がいる。
それを子どもは敏感に感じている。
子どものために、ある時間をフルに使っているわけでしょう。
大人がそういうふうに子どものためにフルに時間を使うということは、
現代生活で非常に少ない。子どもが一番感じているのは、
それじゃないでしょうか。

親が自分にどれだけ本当に関心を持ってくれるかということは、
子どもにとっての大きな関心事です。

それは保育園くらいの子どもが典型的です。
大人が自分のほうを見て自分に関心を向けているということに対して、
ものすごく敏感です。子どもにとっては、
大人は神様みたいなものですからね。

我々は文武両道の意味を間違えて捉えていた?

P.33
「入出力が循環する」ことの大切さを最初に表した言葉こそ、
他の著書でも書きましたが「文武両道」だったと思います。
「文」というのは、脳に入るほうで、いわゆる「知育」です。
「武」というのは出すほうで、つまり「体育」です。

「文武両道」とは、本来、入力した結果を身体で動かし、
身体を動かすことで新たな入力を得る、という意味だったのでしょう。
ところが、いつごろからか、勉強も運動もできる、というように、
別々のものにしてしまった。

その誤解があまりにも定着したから本場の中国で次に何を言い出したかというと、
王陽明の「知行合一」なんです。「知」というのは入力で、「行」はまさに出力。
それが一つにならなきゃいけない、という考えです。

しかし、それもまた誤解された。誤解されてどうなったかというと、
大塩平八郎になり、三島由紀夫になった。
つまり、頭で理解したことを直ちに実行しなきゃいけない、ということになった。

そうじゃない。「知行は循環する」という意味なのです。
赤ちゃんが歩き出してハイハイし始めて、世界の景色が変わる。
その変わったことを見ながら行動が変わる、
「知行合一」はこの循環を意味していた。

そのことを、おそらく、いまの人たちは、
よくわかっていないのではないでしょうか。
何しろあの三島由紀夫だってわからなかったくらいですから。

P.35
学校で文武両道というと、勉強しながら甲子園に行くことだと思っている人がいる
かもしれない。昔の人なら午前中は正座して『論語』を読んで、
「師のたまわく・・・」とやって、午後になったら竹刀を持って道場に出て殴り合う。

そうではなく、『論語』を読んだ結果が
自らの行動になって出てきて戻る
ということなのです。昔の人はちゃんとそういうことがわかっていた。
われわれがひたすら誤解しているのです。
後世になって絶えず誤解を繰り返している。

第二章 「読書脳」の仕組み

P.38
訓読み(日本読み)=表音
音読み(中国読み)=表意
脳の部位が異なる作業を、二つを同時にこなしている日本人は、特殊能力の持ち主。

脳の一点豪華主義は間違い?

P.53
なぜ、いまの人たちは、いかにして脳の特定部分の能力を発達させるか、
ということに熱心なのでしょうか。読書が脳の前頭葉の発達にいいとか、
それを受けて、世の母親が強迫観念のように、
子どもに本を、というのはその典型です。

いまの人はそうやって前頭葉なら前頭葉ということを中心にして
ローカルな因果関係に自分を合わせようとする。

私はそれがいいことだとは思わない。
ローカルな問題があることはたしかだけれど、
生き物は身体全体で一つ。全体主義、というのが私の立場です。
脳だってホリスティック(統合的)に考えないといけない。

前頭葉の血流が増すことが大切ではなくて、
先ほども述べたように、入るところと出るところ、
つまり入力と出力が豊かにならないと、
真ん中の「演算」部分はサボるのです。
真ん中にプログラムを作っていくことが一番重要なことなのであって、
そのためには出口と入口を広くしておけばいい。

ところが大人は両方閉めてしまっています。
閉めた方が楽だからです。
年を取ると、新しい状況に適応するのは容易じゃないからです。

これは、医学的にもはっきりしています。
具体的に言うと、中学生までだったら脳みそを半分取っても普通の人に戻ります。
ぎりぎり高校生くらいまで、何とかなる。
しかし、年を取ってから脳を半分取ったら、半身不随で一生治らないでしょう。

高校生だったら何とか治ります。中学生だったら、障害がまずわからなくなる。
小さいときはそこまで融通がきくんです。
その可塑性がすごく大事なことです。

大人になると入出力がどんどん狭くなるわけだけど、
子どものときは大きく開けておけば
いくらでも発達していく。

読書の害。何事もバランスが大事。

P.56
本ばかり読んでいてもしょうがないと、昔は言われたものです。
私も本が好きで一生懸命読んだけれども、先生は「本ばかり読むな」と。

大学院に入ったら私の先生は「本読んじゃいけないよ」って言ってました。
本を読むと、自分で考えなくなる、と。
本を読むということの意味を、もちろん、わかったうえでのことです。

第三章 「唯我独尊」としての読書

ネガから拾う読み方。

P.61
本を読む楽しみはいくつもあると思います。
私の場合は、いわゆるネガの部分、見えない部分を読みとるのが楽しい。

本というのは患者さんの言い分だと考えているからです。
特に精神科の患者さんになると、普通の人とは違う言い分を大量に持っています。
それを一生懸命言いたがっている。医者はそれを聞いてやるのが仕事です。

本屋に行って本がたくさん並んでいるのを見ると、
精神科の待合室みたいだなと思います。
本になって売られているということは、どの本も
「当たり前のことを言っていない」わけだから、そう思ってしまいます。

何か言いたいことがあるから本になっている。
患者さんだって、何か言いたいことがあるから病院に来ている。
だから本屋は患者の集団みたいなものです。
医者という職業意識で見るとそうなります。

行間を読むというのは、この人はこんなバカなことを書くのかと思っても、
その一方で書かれていないところに何かを読む、ということだと思います。
そうやって読むと面白い。それは医者の仕事に通じます。

だとえば、あるテーマを扱っている本があるとします。
よくテーマを「切り取る」と言うでしょう。
その人の切り取り方で落ちているものは何か。別の言い方をすると、
その人の見方で見えていないものは何か
と絶えず考えながらその本を読む。

コミュニケーションの裏口から入る。

P.62
本というのは、実はコミュニケーションだということがよくわかる。
コミュニケーションというのは、相手が直接言葉にして言っていることの
意味を理解すること、と考えがちですが、それは、最低レベルの作業です。

人間、他人に対して、そうそう本音など話しません
真実だからこそ、直接には言いにくい、ということも多々あります。
だから、相手が直接口にはしていないけれど、
本当はこういう思いでいるのではないか、
本当はこれを言いたいのではないか、と推測して、
自分が出すべき言葉を探すわけです。
新聞を読んでいても、同じです。
新聞が記事で書いていないことは何か、
そしてそれはなぜか、を考える

あなたは今どきの人?

P.70
若いときっていうのは、自分のことを他人が本当にわかってくれているのだろうか、
わかってくれるにしてもどこまでわかってくれるのか、
ということを、本気で悩む時代です。

ところが、いまの若い人は、
「わかってくれている」「わかってくれる」
という世界から育ってきた。

「わかってくれる」という世界から育ってくると、
他人を説得するとか、自分をわかってもらおうという努力をしないはずです。

冗談じゃない、と私は思います。人間は本来、
お互いに通じないもの。
だからこそ、言葉がある。

そこのところがわかっていない。
言葉こそが共通だということがわかっていない。
逆に言えば、相手にそこまではわかってもらえるんだな、
ということがわかって初めて、言葉の重み、ありがたみが、
理解できるはずなのです。

いまの人は、はじめから親も他人も自分を理解してくれる、と思っています。
そもそも親が完全に子どもをのみこんでしまっている。
そういう世界で育ってきた子どもは、他人がまさか自分と違うことを体験している
とは、夢にも思っていない。

だから私は講演で、いま目の前の私を見ている100人が100人、
違った私を見ているでしょう、と強調するのです。
そのこと自体、気がついていない。
テレビの画像が典型的です。
テレビに映る映像は個人の視線に相当する画像のはずです。
しかし、現実には日本で言えば、1億2000万人の視線が最初に存在している
ということを置き去りにしている。それが情報化社会だというわけです。
つまり北京の天安門広場に100万人がいたら、100万の経験がある。
その100万の経験を、「天安門広場の事件」という一言でかたづけてしまう。

紙媒体とネットの違い。

P.71
私は虫が好きですが、ひとりしかいない母親ですら息子がなぜ虫が好きなのか、
一切理解できないという状況で育ってきました。
そういう環境で育つと、長い間には説明ぐらい上手になります。
60歳をすぎれば虫のことを書いた本くらい売れるようになる。

それは一生懸命説明してきたからです。
いまの人は説明する必要がないところにいる。
話を元に戻すと、若い人は印刷物以外で読んでいます。
ネットがそうだし、携帯電話もそう。
それらは従来なかったタイプの知覚言語です。
それにシェアをかなり取られている。

ネットには量的制限、つまり枚数制限がありません。
いくらでも書けるんです
つまり、長さとコストの関係の問題が激減した。

私もいま、ネットで「タケシくん虫日記」というのを書いています。
毎週のように出かけている昆虫採集とか、虫の話題を書いているのですが、
そうすると、どんどんオタク化していきます。
それでもネットの場合は構わない。
いくらオタク化してマニアックな細部を延々と書き連ねても、
相手が読まなきゃいいわけですから。
これが紙媒体だと切られてしまいます。

あまりにもオタク化するので最近は呆れ返られていますが、
しかし、そのメリットというのはかなりのものです。
いままでだったら削らざるを得ない詳細が、ネットの場合には
きちんと入れることができるわけですから。

だから、送り手としてもネットと活字はかなり違うんです。ネットだったら
どこまでも詳細を追究していっていい

ウェブ担当も、メールにしろブログにしろ、ついつい長文になってしまう。
ウンザリされるかな? なんて恐る恐るキーを打ってます。
最近は、本を紹介する場合でも、一言コピーを付けるようにしました。
それがその本のカタチであり、詳細を知りたい方は、
下の方を読んでね☆ ってスタイル。

自分のためだけに、書くか。相手に読んで欲しいか、読ませる文かによっても
適度な長さがあると思うんだけど、「読まなきゃいい」ってのは寂しいかな(笑)
さらに足すと、瞬時に検索されて、色々な人に届くってのも嬉しいメリット。

メディアの怠慢(あてにしてないケド・・・)

P.75
いまのメディアは、世間を無視しすぎています。
亡くなった阿部謹也さんが日本世間学会というものを作って、
世間というものを非常に重要視した。
私もまったく同感で、阿部さんと同じころに「世間って大事だな」と思っていました。

社会学というのは、実は日本では世間学のはずです。
その世間というのを客観的に記述するというとき、いったいその
客観の軸をどこに置くべきか
という問題が起こってきます。

ある文化はある文化の基準の中で生きているわけだから、
その中で自分自身がいる文化をどう客観的に記述するかというのは、
軽業みたいな仕事です。

それで私の場合は「脳」の研究になったのです。
どんな世界の人でも脳を持っていない人はいなくて、
すべての文化は脳に関わっているんだから、脳という基準を置けば、
それは外部から世間を記述することが
できるんじゃないかなと考えたわけです。

熱しやすく冷めやすい国民性、再び。

P.77
環境問題に対するいまの世間の雰囲気は、ちょっと不気味です。
よくみると極めて不気味な世間が、見事に出てきたという思いがします。

私が小学校に入ったばかりの
戦争中の雰囲気によく似ているのです。
当時、小学生に「大きくなったら何になる?」と聞くと、
男の子ならどの子どもも「兵隊さんになる」と言った。

いま小学生をつかまえて「環境問題って何か知ってる?」って言うと、
みんな「知っている」と言うでしょう。この雰囲気です。

いま環境問題は、「CO2の排出を減らしましょう」
「排出削減に一兆円かけましょう」。
だれも文句を言わないし、言いにくい
そして最後には、「今からでもできること」になる。
これも戦争中にそっくりです。
「欲しがりません、勝つまでは!」と同じでしょ。

ホント、そろそろ自国の利益を考えたらどうか。
大昔から、それが国家のあるべき姿だろう。

P.79
こんな資源のない国が食っていくためには、
モノに付加価値をつけて作って売るしかない。
それにはどうしてもエネルギーが必要です。
そして、いまCO2を減らさなきゃいけない国は、
日本じゃないことは、はっきりしています。
そのことをいつ日本は口にするのでしょうか
「環境問題は大事です」と声高にキャンペーンをすると、
どんどん省エネをやるしかない。
でも日本がこれ以上省エネをやってどうするんだと思います。

京都議定書の議長国だから、と
ええかっこしたって、だめなのです。

読書で社会安定は可能か?

P.81
世の中が平和なときはいい。
けれども、ある危機的な特殊な状況ができる場面になってくると、
世間はこのようになってしまうわけです。

そのときにブレーキをかけなきゃいけない。
そのブレーキは何だということになると、
日本では神様がいないから
非常に難しくなる。実証的にならざるを得ない。

戦後、良心的といわれた作家が基本的にそうでした。たとえば広津和郎。
松川事件のとき、冷静な見方をしようとして、事実にこだわって書いた。
それは、健全な日本的ブレーキのかけ方です。
それがなかったために戦中に何が起こったかというと、
鬼畜米英になった。そうした傾向はいまでも同じだと思います。

だから私は、だれでも日常生活で肌で感じていることから始めようというわけです。
おかしいところはすぐ違和感として感じる
昨今の環境問題もそうだし、禁煙運動もそうです。

結局、日本というのはだんだん状況が厳しくなってくると、ある種、
原理主義的な固いものが出てくる。多様性を否定する雰囲気が出てくる。
だから、そうした世間と微妙に距離をとるために、
本を読むということは非常に役に立つのです。

ただ、その距離の取り方が難しい。
実は、ふだん読書で訓練するということは、そこなのです。
つまり、本の中に書かれていることというのは必ず現実とずれている。
それは「距離」なのです。
この時代にこんなことを考えてるやつがいるんだよな、
ということで頭を冷やすわけでしょう。

本を読むということは、社会の安定化装置の一種なのです。
頭を冷やすのに一番いい。本というのは、
アジっていても、読者がアジテーションだとわかる。
そこがおしゃべりと違う。
書いている本人と読み手との間に距離がありますから。
それがわかっているから、
ヒットラーもムッソリーニも演説をした
のです。しゃべったのです。
つまり音声言語のほうがあぶない。

真の情報化社会とは、「体験を一般化できる形に変換」とある。

P.84
最近の本を読んでいて非常に気になっているのは、
いい叙景文がないということです。

景色とか、自分の見たものだけを文章にするというトレーニングを、
今は子どものころに一切していないんじゃないか。つまり、
感覚入力を文章にするという情報化作業
を、先生もできていないのではないか。

それをある時、国語学会で言ったら、誰かが、
昭和30年代に国語の教育から一切叙景文を消した、
というようなことを言っていました。

詳しいことはわからないのですが、乱暴に言うと、
テレビができてきたことと関係があるのかもしれません。
つまり、景色を文章にするよりは、
カメラで写しちゃったほうが早い
ということです。

外出先で文章を書いていて、まわりが騒がし過ぎる場合、
いつもの「お気に入りの音楽」を聴きながらキーをパチパチやってるワケですが、
怖くなって、思わずイヤホンを外した。

P.87
書く力のある作家がいなくなってしまったのか、
あるいは読み手がそういうものを求めていないのか。
おそらく両方でしょう。
読み手も書き手も、生きてきた背景が同じ
ですから。

郊外に行くと全部コンビニになり、スーパーになり、パチンコ屋になり、
レンタルビデオ屋になり、ファミレスになり、イオンになる。

そういう世界で平気でいられるということ自体が、もはや
自分の見るものにさまざまな変化がなくても平気
だという人たちを量産しているわけでしょう。

第二部 バカにならないための本選び

  • 米国がわかる本
  • 価値観変える本
  • 科学を楽しむ本
  • ミステリーと言えば
  • 鴎外 vs 漱石
  • 勝手にノーベル文学賞
  • 旅行記を手に
  • 京都でマンガ三昧
  • 伝記は女が書く
  • 太宰と安吾
  • 居酒屋で哲学を
  • 「時代小説」万歳
  • 意外な詩人は
  • 唸る写真集

伏せ字の愉悦。

P.105
養老:
アメリカは自由だというけど、言論統制の強い社会だよ。
モロに利害がかかわったら、大統領だって消される。
戦前の日本の検閲のほうが正直だ。全部「×××」って伏せ字にするから。
アメリカは、検閲したことが
わからないように直しちゃう

戦後は日本にもそういう文化が入ってきちゃったけれどね。

池田:
伏せ字っていいよなあ。何となく意味ありげなニュアンスが出るし。
僕も、×××ばっかり使って原稿を書きたいよ。
「池田さん、ここの××って何ですか?」って聞かれても、
本当は考えてなくて、ただ面倒くさいから×にしただけだったりしてさ(笑)。

養老:
日本語は、原稿用紙のマス目に書いたから、××って記号が使えるんだ。

吉岡:
伏せ字は正直だよね。5文字削除とか、ご丁寧に字数まで計算してるじゃない。

池田:
「××××主義」なんて書いたって、マルクス主義だとほとんどの人がわかっちゃう。
あれはわかる人はわかってもいいですよ、という文化なんだ。
昔のエロ本には「オ×××」とか書いてあって、
このほうがよっぽど卑猥だと思うんだけど。
そういう文化はアメリカにはないだろう。

養老:
あるわけないよ。

アメリカの真っ直ぐさを笑いに変換。

P.106
池田:
それに過剰なくらい健康志向で、サプリメントをじゃんじゃん飲んで、
タバコは吸わなくて、というのがアメリカ人の典型でしょ?
ポジティブすぎて疲れるな
『アメリカ病』を読むと笑っちゃう。
僕みたいに、いつもやる気がなくて、「早く学校やめたい」「面倒くさい」と
言っているやつは、あの国では完全にアウト。

養老:
ニューヨークに行ったとき、僕は時差があって眠れないから、
朝の4時にセントラルパークに行ってみたら、もうビジネスマンだとかが
ジョギングしてるんだ。あれってクレイジーだよなあ。

吉岡:
にもかかわらずアメリカ人の寿命は延びてないでしょ

池田:
そういうことをするから延びないんだよ(笑)

『戦争における「人殺し」の心理学』からアメリカ社会を
読み解く吉岡さんに対して。

P.109
池田:
人を殺したくない、というのは生得的なものだから、
条件反射にしちゃうか、敵方の人間の姿が見えないミサイルや空爆にして、
兵士の抵抗感を減らすしかない。
でも、最近の日本では、対面で殺す事件がいっぱいあって、あれはどういうふうに
頭がぶっ壊れてるのかなって、心配になる。

ブッシュとゆーかアメリカは石油利権を狙ってるんだろ。と思いながらも。
実行制圧されてる日本の島々について。

P.119
池田:
イラク戦争でも、イラクの人は、アメリカ人全部がブッシュのように攻撃的だと
思い込む。もう一方で、アメリカ人の中にあるイラク人像は、イラク人が思ってる
自己像とは全然違う。
そういう齟齬が二進も三進もいかなくなっているのが現在でしょ。
ブッシュだってイラクに3年ぐらい住んでみれば
いいんだ。

吉岡:
作家自身が『雪』は政治小説だと言っている。
ふと思ったのは、いまの日本には、市井の人々の生活実感から
権力までを描く政治小説ってのがないなあ、ということね。
これ、文学の衰弱の一番の理由でしょ。

池田:
政治っていうのは、要するに、
実態を知らない人がやってる
わけだから(笑)

吉岡:
そういう政治しかないことの、反映というわけか。

池田:
人は、自分の日常に関係ない視点に立つと、
過激なことでもどんどん言えて、原理主義に走る。
いま日韓の間で問題になっている竹島問題だって、
昔だったら間違いなく戦争になる事態だよ。
それが、離れた島の話だから、日本でも韓国でも政治家は原理主義になる。
そのほうが大衆受けはいいからさ。
自分の利害関係のないところというのは、
人間、いくらでも過激になれる。
「2ちゃんねる」なんか見ててもそうだ。

純粋過ぎる恐怖。何か一つだけを信じる怖さ。

P.120
養老:
「自分はこう思う」というより、
「どう見えるか」のほうが信用できる
だいたい人の意識なんて当てにならないんだよ。
人間の意識は実際に行動を起こすより半秒遅れだ、という
衝撃的なことを書いた本が『ユーザーイリュージョン ― 意識という幻想』
たとえば僕が水を飲みたいと思ってコップに手を出したとする。
じつは脳はその0.5秒前に動いてるわけ。
自分の意識が発生する以前に、脳がどう動くかは、
もう脳自身が決定してしまうことなんだ。
だから、理由なんて後付けなんだということが、
科学的によくわかる。東洋の文化は、玄関に打ち水をしたり、
周りの状況から整えようとするでしょ。
意識的な行為はそのあとにくる。こういうやり方が、
ほんとは正しいのかもしれない。

吉岡:
悲しいから泣くんじゃなくて、泣くから悲しいってやつだね。

池田:
ある幼稚園で、子どもの自立心を養うためと称して、
本人が「ありがとう」という気持ちにならなければ、
ありがとうと言わなくてもいいと教えているんだって。
そういう学説もあるらしい。僕は直感的に、
そんな幼稚園大丈夫かな、と思う
だって、ありがとうって言えば、ありがたくなるもんじゃないの。
やっぱり意識化中心の原理主義はよくないよ。
『ポル・ポト<革命>史 虐殺と破壊の四年間』を読むと、
その悲惨な末路がよくわかる。彼らは、人間はすべて善人だから、
ちゃんとした教育を受けたら全部よくなる、
だから悪い親と切り離して子どもだけしっかり育てればいい、と考えた。
性善説原理主義だな。

吉岡:
ポル・ポト一派は普遍主義の国、フランスで教育を受けた。

池田:
そう。昔のフランス革命の理念みたいなものを根っから信じていた。
理想主義の人が政権をとって親玉になると、
国民が全部不幸になるんだなというのがよくわかるよ。
やっぱり親玉は純粋だけじゃだめ。
悪いこと全部わかってるやつじゃないとな。

吉岡:
連合赤軍事件やオウム真理教事件を見てても、
純粋主義が最悪の結果をもたらすことがわかるな。
結局、上からの粛正になっていく。

借り物文化、文明に浸りすぎた結果?

P.148
養老:
漱石は結局、西洋の個人主義は日本では成り立たないと言いたかったんだろう。
あれは西洋近代独特の考えで、自我とかエゴとか、そういうものを・・・。

吉岡:
ある「かのように」やっていくしかない、と。

養老:
そうそう。個人主義も人権もある「かのように」な借り物文明なんだよね。
それが100年経って、もうグズグズになって、自分探しとか、
自分に合った仕事とか、個性を伸ばせとか言ってる。
もう完全にむちゃくちゃ

池田:
そう言われた学生はむちゃくちゃだとは思ってなくて、
まっとうだと思ってるから気の毒なんだよ。

養老:
でも、個性って生まれつき持っているものだろう?
人間に生まれつき決まっているものに価値があるんだったら、
士農工商の江戸時代より封建的じゃないか。
そのうえ業績主義とか言ってるから、
もう何のことかわからなくなる
だから若者が働く気がなくなったんだよ。

どっちつかずの有益。

P.159
池田:
意外なのは、首相経験者のチャーチルがノーベル文学賞を
受賞していたこと(1953年)。

       (~中略~)

池田:
チャーチルは「25歳のときリベラルでない者は情熱が足りない。
35歳のときコンサーバティブ(保守主義)でない者は知恵が足りない」って言った。
本人がほんとに言ったかどうか異論があるらしいけど、たしかにそう。
僕なんかいまだに知恵が足りない(笑)。

吉岡:
政治家がああいう回想録を書いて、ある時代をわしづかみにするっていう・・・
なんで日本にはそういう政治家がいないのかね。

養老:
世間ががっちりガードしすぎるんだ。
もうそれは無意識的に。目立つことは好まれないしね。

吉岡:
うーん、世間か。
きちんと分析したり、警句を発したりとか、
そういう類の本は、世間に好まれないんだね。

養老:
僕は世間の見えない圧力はますます強くなっていると思うよ。
ホリエモンの裁判なんか、典型だな。
しかも発言しなきゃいけない立場の人が、
こぞって黙って見ているでしょう。

池田:
へそ曲がりの僕としては味方してやりたいよ。あれはひどい。
もう完全に国策捜査だ
そういう言説って、一度判決が出ると消えちゃうんだよね。

吉岡:
最盛期のホリエモンを持ち上げた連中
いまは「ひどいやつだった」と手のひらを返している。
ちょっとみっともないな。

池田:
日本の政治家もますます大衆化している。
自分が旗を振って大衆を惹きつけていると思っているようだけど、
大衆迎合そのもの。世論が少し傾いて、49パーセントだったものが
52パーセントとかになれば、そっちに加担した方が選挙では得だと考える。
そうすると、多数派はどんどん勢いを増すけれど、
どんな論理が多数派を形成したのかは
わからない。理屈抜きの多数派なんだ。

養老:
高橋秀実の『からくり民主主義』がそのあたりの機微をうまくつかんでいる。
原発問題でも、沖縄の米軍基地問題でも、
地元の49パーセントが反対、51パーセントが賛成というのが
一番いいっていうんだ。
反対を言わないと政府が面倒を見てくれないし、
完全に反対になっちゃったら、今度は見放されてしまう。
だから、49:51あたりが一番の落ち着きどころになる。
日本の社会は比較的均一で安定しているから、すぐに安定平衡点に落ちる。
そこで安定すると、もうみんな何も言わない

吉岡:
それで、ホリエモンを利用した自民党も、知らん顔なんだ。

養老:
いちいち異を唱えるのも面倒だし、エネルギーもいる。
懲役2年6ヶ月、あそこが社会全体の落ち着きどころなんだ。
一方で、被害者がどうとかっていうんだけど、
株やってて、被害者もへったくれもないだろう。
誰かが損したら、誰かが得をするのが株だろう。
そのことは話題にもならない。

池田:
僕が思うに、被害を受けた人は、ホリエモンじゃなくて
検察を訴える方が正しい

養老:
そうだよ。検察がホリエモンをとっつかまえたから株が下がったんだもの(笑)。

語りが消えたのは、お客さんに必要がなかったからか? その逆か。
理由は、どうあれ自分も相手も馬鹿になってゆきそうだ。

P.220
養老:
講談は「叙景」の文化。そこからすると、本当は日本語というのは叙景ができた
言語のはずなの。見事だったのは井伏鱒二。
彼は景色の描写だけで何ページも書けた。
だけど今の若い人って、人間関係しか書くことがないから。

吉岡:
電車に乗っていると思うんだけど、若い人のしゃべりっは極端に短い。
「これよくない?」「うん、いい」で済んじゃうもんね。

養老:
叙景がなくなった理由は、たぶん
テレビとか写真のせいだよ。言葉で説明しない。
『平家物語』を読むとね、どんな鎧を着ているかから始まって、
そこがどんなところかという状況まで、全部書き込んである。
それをしかもおしゃべりできるようにしてあるから、頭にすっと入る。

吉岡:
講談にもなっているけれど、もともとは琵琶の弾き語りから始まっているからね。
本来小説っていうのは、語りなんだよね。

養老:
「物語り」だから。

吉岡:
だから、字で読むというのは二義的なもので、
一義的には「耳で聴く」という文化があったわけだね。

養老:
そう。それが、なぜか死んだ。小沢昭一が日本芸能史を書いていて、
「戦後に生き残った芸能は漫才だけだ」って。
浪曲がだめで、講談がだめで、ああいう語りの中では漫才だけが残ったというんだ。
考えてみれば漫才界からは国会議員まで出している。

吉岡:
なんで漫才だけなんだろう。

養老:
「対話」だけが残って「語り」が消えたんだね。
聴く耳を持たない人が、随分増えたっていうことなのかもしれないな。

       (~中略~)

養老:
いまは障害の有無に関係なく、ほとんどの人が「視覚型人間」になっている。だから
全体的に論理性が落ちてきて
構築性がなくなる
んだよね。

吉岡:
会話はいま、携帯メールで「見る」ものだしね。

養老:
長電話をしなくなった。

吉岡:
電話で取材を依頼しても、まずはファックスで送れとかね。
ところで、人間の脳みそって、
そんなに簡単に退化しちゃうものなの?

養老:
遺伝子は何世代もかからなきゃ修正がきかないけれど、
脳みそってすごく適応性が高いんだよ。
ハードウェアじゃなくてソフトウェアだから

吉岡:
馬鹿になるのは簡単なんだ。

男の子は、いくつになってもおセンチ。

P.235
養老:
作家って、僕は詩が書けるやつが本物だと思う。
それともう一つ、詩は男のものみたいな気がするんだけど、違う?

池田:
そうそう。逆に小説は女の人のものだよな。
私小説なんて女の人がうまいし。男のほうが頭が情緒的にできてるんだよ。

吉岡:
男のほうが、女よりは絶対情緒的です。
わが身を見てりゃわかる。観念的でもある。
観念を表現するときに、あの調子のいい七五調というのが心地いい。
ごまかしも、できる(笑)。

池田:
だから、恋愛の歌とか、ほとんど男が作ってる。
「女は実体、男は現象」
って、多田富雄の言葉は名言だよ。

おセンチだから、徒党を組んで悪さする輩が多いんだと思う。
義理、人情とか表面的に格好良がっても、
見る側を変えると男同士の愛だからねぇ。

写真集についての対談は、カメラを手にしてる人に一読して欲しい。

P.244
池田:
日本には私小説作品がいっぱいあるけれど、僕から言わせれば、
まあ、たいして面白いのはない。でも、それが売れるというのは、
作家がその内面を出して見せるところに、読者が親近感を感じているわけでしょう。
しかし、写真でそれをやるのはけっこうむずかしいよ。
日常を撮って、芸術的な写真に昇華させるっていうのは大変だよね。
それが小説とは違うところ。そもそも小説は普通の人には書けないからね。

吉岡:
芸術性とか思想性というのは、その人固有のものでしょう。
写真なら、写真家固有のものだ。
でも、ただ自分らしくということだけを考えていても、思想にはならない。
世の中に流通している常識を
ひっくり返さないと、思想に達しない。

その普通に流通している常識――たとえば、いまだったら
国家が大事という世の中でしょう。次に社会が大事で、最後に個人がくる。
その常識に対して、写真は
「国家や社会より、おれは個人が重要だ」
と主張できる。それが思想性だと思うんだ。
いま、比較的個人を打ち出しているのは、文学と写真じゃないかな。
とくにテレビはできなくなっている。テレビで「オレはオレだ」と言ったら、
「勝手にやったら」と言われるのが関の山だもの(笑)
しかし、写真にはまだ個人を写すメディアとしての力があると思うな。

池田:
それは、写真はものすごくプライベートなメディアということだよ。
もっとも、僕なんか、ひっくり返すも何も、もともと現実的に国家が大事なんて、
それは幻想だろうと思ってるけれどね。

養老:
おいおい。これじゃ、写真論じゃなくて思想論だ。
だけど、写真集を語るのも容易じゃないね。写真とは、そもそも
見ている側の「目」が試されるものだからね。

この放談で新たな考え方や視点を得られました。
対談具合を音声で聴いたら面白そう。またやってください~。

2008年9月11日

「残業ゼロ」の人生力

「残業ゼロ」の人生力 人生に残業は無い!

トリンプ在籍時には、「早朝会議」「ノー残業デー」
「がんばるタイム」などの実施でお馴染み、吉越浩一郎さん。

余生とは対極に位置する人生観を
「本生(ほんなま)」人生と名付け、
仕事ゲームのリセットボタンを押された(押した)直後、
次の一歩をどこに踏み出すかを問う。

デッドラインなくして効率アップ無し
競争社会から離脱した時のこと、
相手に捨てられないための夫婦間コミュニケーションについてもアドバイス。
特に会社勤めの方々にオススメ。

定年退職後が安泰だなんて、誰が言った?

P.3
「定年になったら残りは余生だから、
あとはのんびり過ごすさ」という人は、
定年後の日々がのんびり過ごせるほど短くないことをわかっていません。

「何をやるかなんて、定年退職してから考えればいい」
といいながら、気がついたら周りには
パートナーも友人もいなくなっていた
というケースも、いまはざらにあります。
そのときになって、こんなはずじゃなかったと思っても遅いのです。

その人が充実した本生を過ごせるかどうかは、
現役時代にどれだけ準備をしたか
にかかっています。
しかし、日本では何の準備もしないまま定年を迎える
無謀な人が、あまりに多い。

仕事をゲームに例えると。

P.13
仕事というのは、人生における架空の空間で行われるもので、
そのオンオフスイッチが押されると、
あとかたもなく消えてしまうゲームなのです。
そういった意味で、「仕事はお金を稼ぐゲーム」
という私の持論からいえば、ゲームですから勝たなければ
楽しむこともできません。
ゲームの目的は、そこにあるのですから。
それに、お金をたくさん手に入れるには、
やっぱり勝たなければいけません。

でも、しょせんゲームはゲーム。
誤解を恐れずにいうと、パチンコや競馬と変わらないのです。
いくらパチンコや競馬に勝ったところで、
それで夫婦の仲が悪くなったり、健康を害してしまったりしたら、
それが幸せな人生だとあなたは思いますか。

P.157
要するに、仕事というのは、人生の一時期だけ参加が許されたゲームなのです。
優れたプレーヤーはそこで多くの利益を手に入れ、
他のプレーヤーからも称賛されます。
だから、みんな必死になってゲームの腕を磨き、結果を出そうとかんばるのです。

ところが、このゲームには年齢制限があって、通常は60歳になったら
参加資格をはく奪されゲームオーバーとなります。

そうしたら、どんなにそのゲームが得意で、自分ではまだやれると思っていても、
プレーヤーとしてのすべての権利を放棄して、
速やかにその場から立ち去らなければ
なりません。もちろん、プレーヤー同士の交流もそこで断たれます。

そして、仕事=ゲームという仮想空間を去ったあとに、
ようやく本生=自分の実人生が待っているのです。
こう考えると、たかがゲームでしかない仕事に自分の人生を重ね合わせるのは、
明らかに間違いだと思いませんか。

くどいようですが、仕事が人生などといっている人は、
競馬やパチンコにのめりこんで自分を見失っている人と、
大差ないような気がしてならないのです。

大義名分が通じない罠。

P.95
「俺は家族のために働いているんだ」といったところで、
奥さんはそうは思いません。家庭でのあなたの立場はせいぜい
賄い付きの下宿の住人、
給料は家賃というわけです。

そして、定年退職したら、それまでは朝と夜だけしか顔を合わせる
ことのなかった下宿人が、朝から晩まで家に居る。

しかも、毎月支払っていた家賃もこれからは払わないというのですから、
奥さんにしてみればたまったものではありません。
せめて昼間は外出して、私に昼の用意までさせないでほしいというのが、
奥さんの本音でしょう。

吉越さんの、本生とバカンスの関係図。

P.98
本生 約20年

バカンス 最低でも2週間、1ヶ月を目指す(本生への予行演習)

休暇 お盆やゴールデンウィークを利用して1週間前後

週末 休日

数年前から、夏になると2ヶ月以上バカンスってるウェブ担当。
予行演習はバッチリなのか!?

残業がない環境を自力で創り上げる。

P.101
あれもやってくれない、これもやってくれないと
ぶつぶつ文句はいっても、自分は何もせず
その現状を受け入れてしまっていたら、
いつまでたっても何も変わりはしません。
日本の企業から残業が減らないのだって、
みんな「残業がなくなればいいなあ」と思っているにもかかわらず、
なくそうという努力をしてこなかったからです。

現在の状況に不満があるのなら、
変えるための行動をなぜ起こさないのですか
いつか誰かが変えてくれるのをひたすら待っているだけというのは、
自立したおとなの
とるべき態度ではありません。

大企業にいれば安全なんて話は遠い昔。
しかし、実感として感じているか?

P.148
日本の社会というのは、自立していない人間を前提にできているので、
日本にいる分には、たとえ自立できていなくても、これまでは、
それほど苦労することはありませんでした。

ところが、これからはそうはいかないと思ってください。
グローバル化が進み、誰もが嫌でも国際化の波にさらされることになるからです。
今後は、個として自立できていない人は、
生存競争を勝ち抜いていくことができません。

アクティブに動いて、自分を選んでもらう。

P.160
前の会社の社長になったばかりのころ、
あるデパートの総会があって、
そのあとに立食パーティーが開かれるというので行ってみると、
そこにはそのデパートに商品を納入している企業の人たちが、
それこそ何百人も来ていました。

会場を見渡すと、センターテーブルには
そのデパートの役員クラスや、主力メーカーのトップたちが
集まっていて、その一角だけ、なんとなくほかの人は
近づきがたい雰囲気になっています。
しかし、私は躊躇することなく、
センターテーブルに向かいました
もちろん、はじめのうちは知っている人などいるはずがありません。
でも、そんなのはおかまいなしです。

仕事の人脈というのは、こちらが選ぶのではなく、
選んでもらうのが基本ですから、
知り合いになりたいと思う人の、
少しでも近くにいたほうがいいに決まっています。

別に、話なんてしなくても、そこで、ニコニコしながら立っていれば、
顔くらい覚えてくれるだろうし、もしかしたら
「あなたは誰ですか」と声をかけてくれるかもしれません。

2008年9月10日

銀座プロスカウトマンが教える「いい女」の秘密

銀座プロスカウトマンが教える「いい女」の秘密 アタシって
魅力不足?

目の覚めるような、超一級の美人を探して40余年。
単なるトレードマンではなく、プロスカウトマンとして
働いてきた著者、飯田剛さんが語るイイ女の条件と、
夜の世界の接客術

容貌、性格、育ちの三本柱。
男心をそそるような、美しさを手に入れる秘密。

男は女のココを見る!
「したたか女」に引っかからない防衛術。
嫌われる女の共通点
男の誘惑をかわすテクなど。

美人ほど口説きやすいってホント?

会話を受ける大切さについて。

P.67
知識というのは振りかざしたらイヤミになるけど、
お客さまの話を受けとめるにはとても役に立つ。
楽しい会話はそこからだろう。

話し方や言葉が汚いとゲンナリ。あと、タバコを吸ったり、
セルフサービスの店で、自分が食べたモノを片付けない輩とか。

P.99
言葉は人間の中身がそのまま出る
「言葉はデタラメだけど、本当は磨き抜かれた素敵な女」
なんていうことはありえない。
磨かれたいい女は言葉も磨かれている。

贈り物をする場合でも。

P.54
巧妙なホステスは、お客さま本人より奥さまが喜ぶ物を送る。
「ドライなようだけど、いちばん喜ばれるのが商品券なのよ」
奥さまを大事にすると、「あの店なら遊びに行ってもいいわ」と
安心してくれる。もちろん奥さまが喜べば、お客さまも喜ぶ。

うっかりその気にさせる手練の技。
売り上げに一番貢献する、ボトルを入れさせる場合。

P.166
無神経はホステスは、それこそ帰る少し前のタイミングで、
駆けこむようにドボドボお酒を注いだりする。
まるでお酒を捨てるようなもの。お客さまはムカッとする。

それにひきかえ、飲ませ上手なホステスは違う。
ボトルの残りが少しなると、誰が見てもわかるほど
メチャクチャ薄く作る
わざとらしいのは見え見えだ。でもお客さまの目にはこう映る。
「ニューボトルにならないよう、気をつかってくれているんだな」と、
心遣いに嬉しくなって予定を変更、
「よし、今日はやっぱりボトルを入れておこう」・・・なんてことになる。

内なる自分に問いかけてみる。

P.214
私は女の幸せには三つあると思う。

一つはごく平凡に普通の人と結婚し、子どもを産んで育てていく。
これは女性の立派な幸せ、生き方である。
そういう生き方は確かにあるし、たぶん女性の多くが
(本当の本音は別として)
望んでいる幸せだろう。

それに対して、「一生、お金の苦労はイヤ。
私は美人だし、贅沢三昧で暮らすのが幸せ」という人もいる。
そのためには自分を磨き、愛人だろうが二号さんだろうがなんでもいい。
良い男をつかまえて、一生を楽に生きたいという考えだ。
私はそれもいいと思う。

そして三つ目が結婚せずに、男を肥やしにしていく生き方。
男を食って食って食いまくり
その地位やカネ、コネクションなどあらゆるものを利用して
幸せを追求する女性がいる。

女の幸せはこうして、おおよそ三つくらいに分けることができるだろう。
その中に自分を当てはめてみれば、自分はどんなタイプなのかわかる。

わかったところで自分の生き方を決めたらどうかというのが、
女性に対する私なりのアドバイスである。

2008年9月 9日

頼られる営業 空気が読めない営業

プレジデント 頼られる営業 空気が読めない営業 口だけ人材は
死活問題

プレジデントの営業特集

人との出会いに感謝し、体を張る、逃げない営業。
ポジティブな感受性で、相手のネガティブを読み取る術は
営業担当でなくても身に付けたいところ。

案件ばかりを見て、顧客を見ていないようなら
営業マンを見抜くプロが集めた「KY営業」20種類に
あてはまっているかもしれない・・・

  1. "そんなの関係ねえ"営業マン
  2. "社内力不足"営業マン
  3. "低感度"営業マン
  4. "KY"営業マン
  5. "近視眼"営業マン
  6. "星野ジャパン"営業マン
  7. "シーラカンス"営業マン
  8. "飲むだけ~"営業マン
  9. "無神経"営業マン
  10. "羞恥心顔負け"営業マン
  11. "名刺ください"営業マン
  12. "上書き"営業マン
  13. "からめ手"営業マン
  14. "引きこもり"営業マン
  15. "省エネ"営業マン
  16. "口パク"営業マン
  17. "三ザル"営業マン
  18. "ウサギ型"営業マン
  19. "逃げ腰"営業マン
  20. "無自覚"営業マン

その他、「質問マネジメント」で部下を導く、
中国排出量取引の濡れ手に粟事情など。

総裁選では表だって見えない部分。
この文章書いた人は、偏りがあるけど、最小限に抑えてる(笑)
それでイイと思う。

P.25
次期首相と目される麻生幹事長と小池百合子元防衛相と、
公明党・創価学会の関係はどうか。
実は、これが今回の自民党総裁選を大きく左右する重要なポイントなのだ。

全国紙政治部デスクはこう解説する。
「麻生氏は、一貫して公明党・創価学会と友好関係を保ってきた政治家。
財政出動を積極的に行う積極財政派で公明党の政策と近く国民の人気も高い。

福田改造内閣で麻生氏が幹事長になったとき、
公明党はモロ手を上げて喜んだ。
公明党は総裁選で麻生氏が総裁になることを望んでおり、
麻生待望論を煽りバックアップしていくことになるだろう」

一方の小池氏についてはこう話す。
「小池氏は兵庫県から選挙に出ていたときは、
創価学会の関西長ら学会幹部と懇意にしていた。

しかし小泉政権時代の郵政選挙で兵庫県から東京10区に鞍替えしてからは、
あまり学会との付き合いがなくなったそうだ。
しかも、小池氏は、麻生氏が批判している小泉改革路線の継承者であり、
経済政策でも、"積極財政派"の麻生氏の対極に立つ
経済成長重視の"上げ潮派"。

公明党と創価学会としては、小池氏が総理総裁になるのは困るので、
アンチ小池で動くことになるだろう」

今回の総裁選の陰の主役は公明党と創価学会ということになりそうだ。

ダイエーの会長兼CEOから、古巣の自動車販売に舞い戻った
林文子さんの察知力。

P.32
お客様は、クルマをはじめモノを買うという行為を通じて、
幸せになりたいのです。単にモノを手にするだけでなく、
買うという行為を楽しみ、ハッピーになりたい。
お客様自身がそこまで気づいていない場合もあるので、
セールスの側に、お客様が
満足感やワクワク感を味わうのをお手伝い
したいという姿勢が必要です。

それがないと、単にモノを売買するという平凡な商談で終わってしまいます。

安易は値引きは、アリ地獄。百害あって一利なし。

P.49
営業マンにとって、値引きは禁断の方策の一つだ。
値引きすれば、当然売り上げや粗利が下がる。

にもかかわらず値引きに応じるのは、それ以外のオプションを用意していないから。
年収が伸び悩んでいる営業マンは、
要するにリスクマネジメントができていないのだ。

値引きは長期的な弊害も大きい。
値引きするとふたたび値上げするのは容易ではないし、
値引きという安直なオプションに慣れてしまうと、
そのほかの工夫を考える習慣も身につかない。

受付を突破する言葉選びも重要。些細な違いが大きな結果に繋がる。
顧客が使う断り文句の理由。受付を乗り越えた後は、相手の嫌なコトを見抜こう。

P.66

  1. 売り込まれるのが嫌だ
  2. 取引先を変更するのが面倒臭い
  3. 自分がリスクを負いたくない

質問に、種類あることを知っていましたか?

P.86
「コンテント質問」
物事の内容について聞き、結論や結果だけを求めるもの。

「プロセス質問」
問題解決のプロセスに沿った質問。
部下に考えさせて答えを引き出す質問。

国益を考えない政策に切り込む。黒木亮氏がレポート。

P.125
京都議定書では、中国やインドといった中進国・途上国には
温室効果ガス削減義務が課されていないので、
二酸化炭素などを垂れ流しながら
CDMをどんどんやることができる。

日本の製鉄メーカーなどがこれまで血の滲むような努力で
リストラを行ったおかげで、日本は世界最高のエネルギー効率を持ち、
その分、温室効果ガスの排出も抑えられている。

しかるに、莫大な財政負担を強いられ、
中国に月餅を差し上げる格好になっているのは、
何かおかしくはないだろうか?
調印してしまった第一約束期間についてはどうしようもないが、
2013年以降の「ポスト京都議定書」については、これ以上
日本にとって不利な取り決めをしないでもらいたい
という声は圧倒的に多い。

中国、EU、ロシア、インドが台頭してくる時代の日本の戦略。
大前研一さんの、こんな視点。

P.127
EUに日本も入れるのか、という思考実験だと私は考える。
結論から言えば、日本はEUには入れる可能性はあるが、
今のままでは入れない
EUに入るためには、財政赤字はGDPの3%以内に抑えるとか、
GDPの60%以上の累積債務を出してはいけないという条件がある。
EUの加入条件のうち、日本が満たしているのはインフレ率だけ。
イラクで戦費がかさんだら
国債の輪転機を回し放題
のアメリカや、景気が悪くなったら簡単に赤字を国債を出して
補正予算を組むような日本は
とてもEUに入れない
ユーロがなぜ信任され、EUという知的国家がどうして機能しているのか。
最大の理由は、皆で決めた規律を皆が守ろうと努力しているからだ。

その考察が日本人には足りない。
EU諸国に課せられているハードルを日本もクリアできるようにしなければ、
世界経済の厳しい現実の中で淘汰されてしまうだろう。

2008年9月 7日

フォーカス・リーディング

フォーカス・リーディング 体育会系
ギアチェンジ
損切り速読法

「キャンセル待ちがついにっ!」
とか言われちゃうと、買わずにはいられない。
速読法に興味はあったけど、どれも眉唾っぽいイメージは
ぬぐえなかったので疎遠にしてた。

フォーカス・リーディングとは、
眼、意識、フォーカス、呼吸法をコントロールする
イイとこどり読書術のようだ。
読書原理主義を内包した速読であり、
書く技術でもあるので、ブログを含めたアウトプット・マニア向け。

読書=投資を基本原則として、読書時の視野を広げる。
一読して実践してみたけど、たしかに難しい、
体調によっては、吐きそうになる。
しかし、そこは体育会系。基礎練習を積めば効果が出る。
頑張るのは逆効果、リラックスしながら集中状態を続けよう。

文字を認識することを「見る」→「感じる」→「わかる」→「読む」
の四段階に分けて解説。
通常の読書レベル「読む」から、「わかる」状態にシフトする。

P.140
「読むぞ!」という強い意識と、
ぼーっとしている状態の中間を作ります。
その状態で、視野をコントロールする感覚を探ります。

読みゃイイってもんじゃない。

P.4
あなたは、ひょっとすると「本を読めば成長できる」と
思っているかもしれません。
でも、それは完全な思いこみです
あるいは「丁寧に読むほど学びが多くなる」、
「たくさん読むほど成長できる」と思っていないでしょうか。
それも完全な幻想です
世の中には、「本を読んだ先」にある目的を明確に意識し、
読書を「確かな成長」につなげている人と、「本を読む」という
作業だけに気を取られて、「啓発された気分」
「高まっているイメージ」に浸って時間を浪費している人がいます。

私の知人には、せっせと本を読みながら、時間だけでなく
品格まで失ってしまった悲しい人間もいます。

著者、寺田昌嗣さんは、速読法の講座を開きつつも、
加速ではなく、シフトすることだと謙虚に薦める。

P.21
本がこれだけあふれるようになったら、「何をどう読むか」ではなく、
「何を読まずに済ませるか」
を考えなければいけません。

フォーカス・リーディングの目的

P.24

  • 一冊10分で、一冊の本の中から、あなたに必要な
    行動の指針やヒントを手に入れる。
  • 一冊10分で、あなたが求めていた知識と情報を手に入れる。
  • 一冊10分で、その本の「いいところ」を確認し、
    それをどう処理すべきか理解する。

読書を通じて、成長するとは?

P.36
単に著者の考えがわかったということではなく、
著者の語る視点で世の中を見ることが
できるようになった、行動できるようになったということです。

「知行合一」という言葉がありますが、「知っていても行動に
つながらなければ知らないのと同じ」なのです。

一瞬の快楽に惑わされて、そこで止まらない。

本を読めば何かしら知識が手に入ります。
それすらなくて、ただ「元気をもらった」などと喜んでいるとしたら、
その人は本の読み方を考え直したほうがいいでしょう。
その元気とやらの賞味期限
は何日なのか、年に何回元気をもらえば前に進めるのか、
そこをもう一度考えてみてください。

でも、本を読んで知識を手に入れて喜んでいるのも、ある意味、
それと五十歩百歩なのです。
その知識はいつまで記憶に残っているのでしょうか?
仕事の現場で生かされるほど深いものなのでしょうか?

今どきの本はノウハウが豊富に書いてあるので、
読んだだけで仕事や勉強がうまくいきそうな気がします。
でも、そのノウハウは、一度読んだだけで使いこなせるほど底の浅いものでは
ないはずです。そればかりか、表面に貼りつけただけの薄っぺらな知識など、
数日ではがれ落ちてしまうのがふつうです。

そういう表面的な知識を手に入れたことによる刹那的な満足感こそが、
あなたの成長の敵だと思って間違いありません。

       (~中略~)

はっきりいって、読んでいる最中や、読み終わった直後の満足感なんか、
どうでもいいのです
手に入れた知識が、あなたの中で、あなたの現場でどう生かされたのか、
そこをきちんと検証しましょう。
そこまでしてはじめて、その知識が役に立ったかどうかがわかるのです。

読書からのリターンを、二系統のどちらにするのか決める。

P.76
ある本が「狩猟採集型」なのか「農耕型」なのかは、
本の属性によって決まるというよりも、
本を読むあなたの目的意識によって決まります。

忘れてはいけないのは、この両者はまったく方向性が違うので、
一度の読書の中に絶対に混在させないことです。
いっしょにすると、フォーカスが完全に狂ってしまいます。
あなたが読書に取り組む際にも、その読書はどちらのタイプかと
考える癖をつけてください。

  • 今、この本は何のために読んでいるのか?
  • 本から何かの知識を得たいのか?
  • 本を読み解くことに価値があるのか?

これらをしっかり確認し、そこにフォーカスした読書ができれば、
時間というコストをどう使えばいいかが明確になるはずです。

文字を読むのではない。

P.110
眼は前に、心は後ろに

練習量は多くてハード。一朝一夕で身に付くワケがない。

P.122
「見る」という行為をここまで徹底的に突きつめたことはないはずです。
見ているときの自分の感覚に意識を向けたこともないでしょう。
経験したことのないことですから、
すぐにできるようになるものではありません。

P.127
文字をしっかり見ようとしたり、スピードを上げようとがんばってしまうと、
視野はすぐに狭くなります。そして、行頭・行末だけしか見えていない感じに
なります。そうなると、無意識に行の真ん中あたりを見ようとしてしまって、
眼の動きが二~三段階のカクカクとしたぎこちないものになってしまいます。

つまり、がんばるほどに視野が狭まりスピードは落ちてしまうのです。
目指す方向と逆です。まずはリラックス。
視野を広げて、行をとらえるのがポイントです。

脳の機能として、書いた瞬間から忘れていくような気もする。

P.208
自分が読んだ本の中から、気になった言葉をピックアップして、
メモやブログにせっせと書きだしてる人
がいます。しかし、そのことにいったいどんな意味があるのでしょう?
本から抜き出した言葉の賞味期限は、
それほど長くありません。それを眺めてエネルギーに換えられるのは、
本の内容を鮮明に記憶している期間だけです。
本の記憶が薄れるのとシンクロして、
その言葉も輝きを失っていきます。

いや、記憶が薄れる以前に、言葉を書き出せば書き出すほど、
一つ一つの言葉の価値が薄まります。
「座右の銘」は、一つが二つだから心に留めておくことができるし、
だからこそ人生の指針となるのです。
それが、10個も20個もあったら、一つ一つが意識に上がってくることは、
ほとんどなくなります。

せっかくの熱意と意欲を無駄にしないためにも、
言葉のコレクターになること、さらには、
言葉のコレクションを増やし続けることの
投資対効果を、冷静に考えてみてはどうでしょうか。

P.210
もし、メモしなければならないことがあるとしたら、
それは本に書いてある言葉ではなく、
読み解く過程で自分が考えたこと
あなた自身の意見です。

本に書いてある言葉は、本を開けばまた確認できますが、
その瞬間の思考は、次の章に入った頃には
再会が果たせぬ状態になっています。

本に線を引いたり、印を付けることについての是非と方法。
著者の考えをコピペして、自分のモノにした気分にならない。

P.212
情報を受け止めるということは、著者の意図はどうあれ、
自分の問題意識をベースにして
価値のあるメッセージとして解釈し直す

ということです。

       (~中略~)

目指すべきは、著者の主張を縮小コピーしたような金太郎飴ではなく、
あなたの意志と妄想で大胆にデフォルメ
されたフィギュアです。

効果はすぐに表れない。自分の読書とじっくり向き合う。

P.221
「時は流れない。それは積み重なる」――
サントリーウイスキーのCMの中に出てきた、私の大好きなフレーズです。

あなたが過ごしている「今」という時間は、
確実にあなたの「未来」につながっています。
熟成を急がず、刹那的な満足に走らず、
少しずつ「今」を積み重ねていくことで、あなたの「未来」は作られます。

いつか時間が経って、来た道をふり返ったときに、
たしかに成長した自分がいる。
本を読む前と読んだ後とで、まったく違った視点と行動力を持った自分がいる。
そんな自分を目指したいものです。

2008年9月 6日

俺たちフィギュアスケーター

俺たちフィギュアスケーター グダグダ全開
スポ根コメディ

劇場で予告を観た瞬間に、
あまりにも、そのシーンのリズムが面白すぎたので
絶対に観ると決めてた映画。

氷上での乱闘シーンは、いちばんの見所。

原題は”Blades of Glory" 直訳すると感動的なタイトルですが、
邦題の秀逸さは称賛。主演のウィル・フェレルは、
現在公開中の『俺たちダンクシューター』でも大暴れ!

2008年9月 5日

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光 心臓がらみの
医療ミステリー

同名のミステリー小説を映画化。
名門病院で発生した術中死の謎が解けるか?
医療現場の忙しさや、プレッシャー、人間関係が
上手く描けているように思えた。

阿部寛は、ドラマに出ても、映画に出演しても
相変わらずイイ味出してるなぁ~
野際陽子は、最大限に狂った役でもOKかと!

2008年9月 4日

自助論

自助論 無駄に過ごした日は
最悪の一日

140年以上前、イギリスの最盛期に出版された本。
希望を失わず、失意のドン底から立ち直って
業績を回復させた人々の例。

勤勉さを見方につけた実務家が、誠実、粘り強さをも
身に付け、地を這うようにして達成させた行いの数々。

賢い商人と、博識の学者。両方の資質を努力によって伸ばす、
大器晩成型の先達を知ることで、自分の足取りを確かめたい。

  • P.165
    楽をするには汗をかけ!
  • P.129
    実務能力の無い者に、成功者無し
  • P.215
    自分から病気になった人間を治す薬はない
  • P.247
    よき友と交われ。さもなくば誰とも交わるな

怠け者は、生涯怠け者のまま。

P.23
人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる。
怠け者は、どんな分野にしろ、すぐれた業績を上げることなど
とうていできない。
骨身を惜しまず学び働く以外に、自分をみがき、知性を向上させ、
ビジネスに成功する道はない。

また、生まれつきどんなに膨大な富と高い地位が約束されていても、
名声を得るには、その本人がたゆまず努力する他ない。
何エーカーもの土地は親から譲り受けられるかもしれないが、
知識や分別はそうはいかない。

金持ちは、他人に金を払って自分のために働かせることはできても、
他人から自分のためになる
思慮分別を買い取れはしないのだ。

富を得たときに、その魔力に惑わされない。
大震災が起きて、今の仕事ができなくなった場合、
どうやって暮らしていくか?

P.25
「人は、自らの富も自らの能力も正しく理解していない。
富については必要以上にすばらしいものだと信じる反面、
人間の能力はさほど偉大なものだと思っていない。
自らの富を否定し、
自らの力のみ
を信頼できる人間だけが、
自分の水桶から水を飲み、自分のパンを食べる方法を学ぶ。
つまり、生計を立てる道を習い、自分が善だと思うことを
他人にも実践していけるようになるのだ。」

富は、安逸で勝手気ままな生活へと人間を強く誘惑する。
しかもわれわれ人間は、生まれつきこのような
誘惑にはめっぽう弱い

繰り返される基本。

P.31
どんなに高尚な学問を追究する際にも、常識や集中力、
勤勉、忍耐のような平凡な資質がいちばん役に立つ。

そこには天賦の才など必要とされないかもしれない。
たとえ天才であろうと、このような当たり前の資質を
決して軽んじたりはしない。

世に偉人と称される人間は、天賦の才などほとんど信じてはいない。
むしろ彼らは、並の才能にもかかわらず成功を収めた人間と同じように、
世間的な常識に明るく、辛抱強さをも備えている。

成果を焦らず、待って育てる。

P.38
人間の進歩の速度は実にゆっくりしている。
偉大な成果は、決して一瞬のうちに得られるものではない。
そのため、一歩ずつでも着実に人生を歩んでいくことができれば、
それを本望と思わなければならない。

「いかにして待つかを知ること、
これこそ成功の最大の要諦である」
と、フランスの哲学者メストルも語っている。

美は細部に宿る。

P.54
偉人は、日々の身辺雑事を決しておろそかにせず、
むしろ取るに足りないような問題でもそれを改善しようと力をつくす。

あるとき、ミケランジェロのアトリエに友人が訪ねてきた。
ミケランジェロは彫像の一つを指さしながら、
友人が以前に訪問して以来どの部分に手を入れたかを
こと細かに説明しはじめた。

「ここのところは手直ししました。あの部分もみがきこんだのです、
この線は前より柔らかくして、そっちの筋肉も浮き立たせるように
工夫しました。唇にもいくぶんか表情を与え、
手足にはさらに力感を添えたのです」

「そういうこまごました問題は、私にはさほど重要とは思えませんが・・・」
と友人が首をかしげると、ミケランジェロはこう答えた。

「確かに、細かい修正など取るに足りない問題かもしれません。
しかし、そのようなことが
積み重なって美は完成します
つまり美の完成にとっては、どんなにささいな問題でも
重要な意味を持つのです」

歴史の厚みにより、知識も集積されるので、日頃から意識する。

P.60
人間の知識は、小さな事実の蓄積に他ならない。
幾世代にもわたって、人間はこまごました知識を積み重ねてきた。
そうした知識や経験の断片が集まって、
やがては巨大なピラミッドを築き上げる。

最初はさしたる重要性も持たないと思われたことが、
後に大きな役割を果たすようになる場合も多い。
たとえば、古代ギリシアの数学者アポロニオスは当時すでに
円錐曲線を定義づけていた。だた、この定義が航海術に
実用化されるには、二千年
という実に気の遠くなるような歳月を必要としたのである。

同じように、古来多くの数学者たちは、
線や面に関する抽象的な理論を確立するために骨を折ってきた。
浅薄な人間の目には、そんな研究はまったく無益なしろものだと
映るかもしれない。だが彼らの営々たる努力がなければ、
現代の発明はほとんど何一つとして日の目を見なかったにちがいない。

オックスフォードのオール・ソウルズ・カレッジの日時計に
刻まれた厳粛な言葉。

P.71
時間とは消滅するものなり。
かくしてその罪はわれらにあり

他人が開拓した道を追っても、何もないかもしれない。

P.101
古代スカンジナビア人の紋章はツルハシで、そこには
「われは道を探す。
道なくば道をつくる」

との語句が刻まれている。

慈善家バクストンが息子に宛てた手紙。

P.108
おまえもそろそろ、右に行くのか左に行くのかを
決めるべき年齢に達している。
だから、自分の主義主張や決断力、そして精神力が
どれほど強いものかを身をもって証明してみるがいい。
さもなければ、おまえは怠惰に流され、
漫然と暮らす無能な青年の
悪習に染まってしまう
にちがいない。

ひとたびそんな境遇に身を落とせば
そこからはい上がるのは
容易なわざではない

生活習慣を改めるなら、今が最後のチャンス。

P.109
肉欲や快楽の追求に向けられた意志は
たちまち悪魔の本性を現わし、
知性はその卑しい奴隷となるだろう。

勉強だけじゃなく、実践までが重要。

P.132
ギリシアの古い格言に
「いかなる職業でも、有能な人間になるには次の三つが欠かせない。
それは天性と勉強、そして実践だ」というのがある。
ビジネスでは、頭を使い熱心に実践
していくことが成功の秘訣だ。

時には「まぐれ当たり」もあるだろうが、
それはギャンブルで儲けたあぶく銭のように人間を惑わせ、
破滅させるのがオチである。

ベーコンはしばしば、ビジネスを道にたとえてこう語った。
「最短の近道はたいていの場合、
いちばん悪い道だ
だから最善の道を通りたければ、多少なりとも
回り道をしなくてはならない」

勘違いネガティブ人間に近づくと、同じ色に染まってしまう。

P.138
ロシアのことわざによると、
「不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる」
そうだ。いつも自分の不幸を嘆いている連中の多くは、
自らの怠惰や不始末、無分別、そして努力不足の
しっぺ返しを受けているにすぎない

些細なコトを、疎かにする恐怖。

P.140
どんなビジネスにも、それを効率よく運営するのに欠かせない原則が六つある。
それは、注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、そして迅速さである。

この六つの原則は、一見つまらないことのようにも思えるが実際は、
人間が世の役に立ち幸福や繁栄を得るにはきわめて大切な意味を持っている。
この六点は、確かにささいなことがらだが、人間の生活は元来、
比較的ささいなことがらから成り立っているものなのだ。
ちょっとした行動のくりかえしによって
人間の全人格は形成され
国家の性格も決定される。堕落した人間や衰退した国家には、
必ずといってよいほど、ささいなことがらを無視してきた形跡が認められる。

スコットランドの地質学者ヒュー・ミラーが伯父から諭された処世術。
ついつい忘れがちだけど、人と会う時は相手を楽しませたい。

P.160
「人と交際する時は、多少なりとも
相手に得をさせるほうがよい。
相手の便宜を計り、何でも十分に与え、決してもの惜しみをするな。
そのほうが結局は自分の得になるのだから」

金が無いのは美徳ではないし、言い訳にするのも嘘っぽい。

P.165
金をどのように扱うか? どのようにして金を手に入れ、貯え、使うか?
これは、われわれが人生を生きぬく知恵を持っているかどうかの最大の試金石だ。

もちろん、金を人間生活の第一の目的だなどと考えるべきではない。
だが同時に、物質的安定や社会繁栄の大部分が
金で支えられている事実を見ると、
金など取るに足りないものだとはいえないし、
聖人ぶって金を軽蔑するのも正しくない。

実際、人間のすぐれた資質のいくつかは、
金の正しい使い方
と密接な関係を持っている。
寛容、誠実、自己犠牲などはもとより、倹約や将来への配慮というような
現実的な美徳さえ、金とは切っても切れない仲にある。

その一方で、金儲けに血道をあげる人間には強欲やペテン、
不正、利己心がつきものだ。
また、金という天からの授かりものを乱用する連中は、
浪費や不節制、明日をも知れぬ放蕩の深みにはまりこんでいく。
つまり、悪徳もまた金のなせるわざなのだ。

『人生ノート』の中で、ヘンリー・テーラーは次のような至言を述べている。
「金儲けや貯蓄、支出、金銭の授受や貸し借り、
財産遺贈などが正しく行われているかどうかを見れば、
その人の人格の完成度
おおよその見当がつくのである」

今の満足を犠牲にできるよう、自分を動かしてゆきたいですネ。

P.168
「将来の利益のために現在の満足を犠牲にする」という
克己の精神は、学ぼうとしてもそう簡単に身につくわけではない。
生活の苦しい人間なら当然、額に汗して得た金を何よりも大切にしそうなものだ。
だが実際には、稼いだ金を飲み食いに使いはたして
どうにも身動きがとれなくなり、
倹約家のお情けにすがろうとする連中がずいぶん多い。

さらには、誰の世話を受けなくても不自由一つない生活が送れるくらいの資産を
持ちながら、いざとなるとほんものの困窮者と大差ない境遇に
身を落としてしまう人間も大勢いる。
しかも彼らは、税金のような社会制度上の問題にばかり目を向け、
克己心や自助の精神の重要性などはほとんど顧みない。
真の自立を勝ち取るには、個々人が倹約と将来への備えに
励むことがいちばん大切なのに、誰もその点に関心を払おうとはしないのだ。

       (~中略~)

ソクラテスもまた、
「世界を動かそうと思ったら、
まず自分自身を動かせ」
と語っている。

しかしながら世間の人は、自分の悪習をわずかでも改めるより、
国家や教会を改めるほうが簡単だと思いこみがちだ。
一般的にいって、
人は自らの非を直すより
隣人の非をあげつらう
ほうが、
よほど好みに合っているようである。

奴隷でもよいなら構わないが、あなたはどっち?

P.170
かつて政治家コブデンは、ハダーズフィールドの労働者を前にこう語った。

「古来、世の中には二通りの人種がいる。
金を貯める人間と金を使う人間――
すなわち倹約家と浪費家だ。
倹約家は家や工場や橋を建設し、さらに多くの偉大な仕事を成し遂げ、
われわれに文明や幸福をもたらした。

一方、自分たちの資産をムダに浪費してきた人間は、
常に倹約家の奴隷だった。」

言葉は変われど、昔から内容に変化は無いようである。
勇気を持っていないので虚栄に走る。

P.179
最近では、いわゆる「上流生活」を渇望する人間がとみに多い。
彼らは、誠実さをかなぐり捨て、うわべだけ取りつくろい、
金持ちでもないくせに金持ち面を装う
つまり中身がどうであれ、見てくれだけは体裁を整えたがるのだ。
与えられた境遇の中でねばり強く前進する勇気を持たず、
もの笑いの種になるとも知らずに社交界の栄華を追い求め、
浮き草のような上流社会の一画を占めては虚栄心を満たそうとするのである。

このような愚か者どもは、社会という円形劇場の最前列の席に
座ろうと押し合いへし合いをくり広げる。
この騒ぎの中で克己心は踏みにじられ、
人間の美徳の多くがもみくちゃに押しつぶされて息絶える。
見せかけの世俗的な成功
で他人を眩惑しようという野心から、
どれほど多くの浪費と破綻が生み出されていることか。

いたるところに、その無惨な結果が表れている。
たとえば、低劣な詐欺は後を絶たない
これは、自分が貧乏だと思われるのに我慢がならず、
それくらいならいっそ不正をしたほうがマシだと考えている連中のしわざだ。

また、死にもの狂いで金儲けに奔走するバカな連中も大勢いる。
しかもこの場合、かわいそうなのは失敗する当の本人ではなく、
巻き添えを食って身を滅ぼす罪もない多くの家族のほうなのだ。

倹約との違い。

P.190
富だけを目当てに金を貯めこむのは、心の狭いシミったれた連中のやることだ。
賢明な人間は、こんな悪習に深入りしないよう十分注意すべきだろう。
さもないと、節約という若き日の美徳は、
年をとるにつれて貪欲という悪徳に変わってしまう。
悪いのは金そのものではない。金に対する間違った「愛情」こそが
諸悪の根源なのだ。この間違った愛情は、心を狭め萎縮させる。
そして、寛大な生活や高潔な行いに対して精神を閉ざす原因となる。

ウォルター・スコットは、自分の小説の登場人物の一人に、こう断言させている。
「ペニー銅貨は、抜き身の剣が人を殺すよりもっと多くの魂を殺すのだ」

ビジネスにつきものの欠点は、それが人間の性格を機械のように
一つ型にはめてしまいがちなことである。
ビジネスマンの多くは、お決まりのやり方にへばりつき
その先を見通そうとはしない。
このように自分だけのために生きているビジネスマンは、
他人をも自分の目的に奉仕
するだけの存在だと思いこむようになるだろう。

ショートカットされた勉強は、本当の勉強か疑う。

P.208
確かにわれわれは「学問に王道なし」という格言など信じないで、
学問にも何か安易な道があるにちがいないと思いこんでいるようだ。
だからどんな教育でも、あまり苦労しないですむような近道を考え出そうとする。

       (~中略~)

結局われわれは、
単なる楽しみを教育とはき違えて
考えているのだ。

読むだけ、考えるだけではなく、行動に移す。

P.212
読書を自己啓発の手段と思いこんでいる人は多い。だが実際には、
本を読んで時間つぶしをしているだけ
の話だ。この暇つぶしに何か有益な点があるとすれば、
せいぜい悪事を働くゆとりをその人から奪うことくらいなものだ。

       (~中略~)

政治家ボリングブロークはこう述べている。
「直接的にせよ間接的にせよ、われわれをよい人間、
ひいてはよい国民に高めていけないような学問は、もっともらしく
仕組まれた精神のままごとである。
そんな学問から知識を得たところで、
それはまさしく無知を学ぶことに他ならない」

P.214
われわれは、自分が「いかにあるべきか」、
そして「何をなすべきか」を自分自身で選び取る必要がある。
単なる読書にうつつをぬかし、
他人の人間像や行動をほめたり
けなしたりしてそれで満足

というのでは困る。すぐれた知識はそのまま自分の生活に反映し、
すぐれた思考はそのまま自分の行動に結びつくはずだ。

腐ってしまった人は、もう手遅れ。若い頃のツケが回ってくる。

P.221
イタリアの風刺詩人ジュースティは、友人の一人に次のように書き送っている。

「正直なところ、ぼくは生きていくために重い犠牲を強いられている。
人生が自分の思う通りになるなんて考えるのは間違いだ。

最初のうち自分の人生がタダで与えられたような気になっていても、
しばらくするとちゃんと
その分の請求書が送られてくるのだから」

若い時代の不品行のいちばんの害は、健康を破壊することより、
むしろ人間性を汚すことにある。道楽にふけった若者は、
骨まで腐りきった大人になる。
いったんそうなると、いくら望んでも高潔な人間にはなかなか戻れない。

ウダウダ言ってないで、一歩進み始める。

P.227
人生というのは、とにかく
チャレンジしてみれば大きな成果
が得られるものだ。一歩踏み出すまで、自分に何ができるかはわからない。
ところがほとんどの人間は、何かせざるを得ない状況に追いこまれるまで
何もしようとしない。

気迫に欠けた若者は、「あんなことができたらなあ!
こんなことが可能だったらなあ!」とため息ばかりつく。
だが、願望だけでは何ごとも成就しない。
その欲求に明確な目標を与え、それに向けて努力すべきなのだ。
1000回あこがれるより、
たった一度でも勇敢に試してみるほうがずっと価値がある。
「もしも」という言葉は、
無力と絶望のつぶやきにすぎない。

人格者の条件。

自分より恵まれない境遇にいる人の
弱さや失敗や過ちには寛大な心で接しようとする。
富や力や才能に驕らず、成功しても有頂天にならず、
失敗にもそれほど落胆しない。
他人に自説を無理に押しつけたりせず、
求められた時にだけ自分の考えを堂々と披瀝する。
人の役に立とうという場合でも、恩着せがましい素振りは微塵も見せない。

自己修練に終着駅はない。つねに進む。

P.211
フランスの名士アルノーはこう断言している。
「休息なんて、あの世に行けば
誰でもできるではないか」

2008年9月 3日

SAPIO 腑抜けたテレビ

SAPIO 腑抜けたテレビ 腑抜けたテレビの
日本人低脳化計画

たわいもない感想を述べ合い、
公共電波の私物化と、自殺方法の手順公開の大問題。
朝から晩まで垂れ流される通販番組の甘すぎる汁を分析。

政府やメーカーの収入に繋がる地デジ、
すでに放送ビジネスの崩壊が始まっているようなので、
高額ギャラ出演者や、テレビ局自体が嫌いな人は
この機会にテレビから足を洗うという選択もある。

その他には、アメリカの差し金によるグルジア紛争、
中国ウイグル族の地獄や、学校給食の変な組み合わせによる弊害を考える。
(味噌ラーメン&アンドーナツ&くだもの&牛乳や、
生クリームサンド&焼きそば&牛乳 等)

なぜ国民がチューナー代金を負担
しなければならないのか?

P.12 鬼木甫氏
政府が国策として放送を停めるというのだから、
そのための費用を補償するのは当然である。

ほとんどの人は10年程度使うことを前提にテレビを買っている。
その個人財産であるテレビを
国家の都合で無価値にしてしまう
というのがアナログ停波なのだから、国家が補償するのは当たり前なのだ。

停波による受給者は誰? と、金の流れを考えると勝手な都合が浮き彫りになる。
地デジにしない人は、自力で毒電波を止められるワケではないのでこれまた困る。

給油法ゴリ押し解散?

P.28 サピオ政界特捜班
それにしても奇妙なのは、福田首相の「アメリカ擦り寄り」である。
給油法をごり押ししようとするのは、前述のように禅譲を狙う麻生氏を牽制する
方便という意味ももちろんあるが、
もともとはアメリカに要求されてやっている政策である。

国民がガソリン高にあえぎ、
それで大儲けしているのが
アメリカの石油メジャーだというのに、
「日本人の税金を使ってアメリカ軍にタダで給油する」という
同法には国内の反発が根強い。

消費とは何か? その悪とは?

P.65 小林よしのり氏 
最近、浅羽通明の『昭和三十年代主義』を読んだ。
その中で印象に残ったのが、福田恆存の
「人間は生産を通じてしか附合へない。
消費は人を孤独に陥れる。」
という言葉だ。

浅羽はこう書く。
「生産において人間は、何らかのかたちで部品となり、
また多かれ少なかれ損得計算で動かざるを得なくなって、
必要性が主、感情はその従となります。
しかし消費は一人でだってできる
好きな人と映画を観たいとか、
気の合う友人たちと旅行したいという。
場合も、あくまで感情が主で全てです。

そこには人間が否応もなく『附合わさせ』、
結びつけられる義理はないのです。」

『ALWAYS 三丁目の夕日』で話題になった昭和30年代は、
「家族」も「生産協働体」だった。
夫も妻も労働していたし、子供も家の手伝いをさせられていた。
今のように子供だって消費するだけのマスコットじゃなかったのだ。

       (~中略~)

昭和30年代は、あくまでも「生産協働体」の中で
相手の労働力が必要だから付き合っていた
のであり、従として、「人情」も「愛情」も育むことができたのだ。

生産と消費という言葉には、真逆の意味があり、
表裏一体かと思っていたけど、感情が全てとなってしまう
消費という行為について、真面目に考えてもイイ時期だと思った。

チベット、ウイグルの地獄

P.87 茅沢勤氏 ある外交筋の話
「中国は『反テロ』と言って近づいてくる米国の情報機関を
受け入れつつも、彼らが中国内部に浸透することに強い懸念を抱いている。
少数民族の独立運動を裏で支援して、中国共産党による一党独裁体制を
崩壊に導き、民主主義化するという動きが現実化することになりかねない
と警戒している」

同筋はこう分析し、米中の「反テロ共闘」が招く恐ろしい結果を予言する。
「『反テロ』という"お題目"を唱えて米国と協力すると見せかけつつも、
中国政府は国際社会が見ていないところで、チベットやウイグルなどの
独立運動を徹底的につぶそうとするのは間違いない。
それが、かつてのナチスによるユダヤ人虐殺につながるような結果に
なろうとも厭わないだろう」

竹島、尖閣諸島危ない兆候。
場合によっちゃ対馬や石垣島や沖縄もブン盗られるかも・・・

P.93 水間政憲氏
今回、竹島と尖閣諸島が掲載されている韓国や中国で発行された地図帳
などを古書店で探し回っていた中で、気になる話を耳にした。
これらの地図をつたない日本語をあやつるアジア人たちが探し回って
いるというのだ。

専門書の店主は、「日本語はあまり話せないが、しかしお金には
糸目をつけない。韓国人か中国人ではないか。
最近は地図帳だけでなく、中国で発行された古い本であれば、
当たり構わず買っていく。支払いはすべて現金です。」
と右手で数百万を表現した。

航空自衛隊のレーダー基地、イージス艦が収集するデータの中継基地と
目と鼻の先、九州、五島列島の姫島もヤバい。
国防要衝の島が買収されてる?

P.97 恩田勝亘氏
「防衛の要衝は
商取引に規正を設けるべき」

日本の防衛当局にとっては外国企業の手に渡っては不都合な場所である。

       (~中略~)

民間企業の正当な商取引を批判はできないが、
交渉の成り行きには日本人全体が関心を払うべきだろう。

「戦前、日本人が米国西海岸へ移民し、土地を買うことに米国人の
反発がありました。土地が外国人の手に渡るというのは、
常に神経を逆なでされるものなのです。

まして東シナ海という国際的に微妙な問題を抱える地域が、
私有地とはいえビジネスとして無原則に取引されていいものか考えるべきでしょう。

県レベルでは対応できない問題であり、防衛上の重要地域には
国として何らかの規正が必要です」(志方俊之・帝京大教授)

日本周辺には姫島同様、無人の島は無数にある。
その多くは姫島のような「資産価値の高い島」ではなく、
それだけ簡単に買収できることになる。
仮に中国などが国家戦略として日本の辺緑地域を次々と支配下に入れることに
なれば、軍隊を使わずして「ハワイ以西は中国」
の野望を実現できる。日本の防衛当局は、一刻も早く対策を立てるべきだろう。

2008年9月 2日

スカイ・クロラ

スカイ・クロラ ループする日常に
風穴を開けろ!
そこから抜け出せ!

レシプロ戦闘機による空中戦は爽快そのもの。

映画から読み取るメッセージを噛みしめたい方は
押井守さんの最新著作、『凡人として生きるということ』を事前に読んでおくと吉
(以下、引用文は同書から)

若さに絶対的な価値があるのなら、
彼らこそ人間の理想の姿になるはずだ。
彼らは永遠に続く青春を謳歌することができたはずなのだ。
だが、そうはならなかった。
彼らは大人になれないという残酷な運命の中で、
もがき、諦め、苦しむ。

観終わった直後、あるいは観ながら。
観客に考えさせ、観客の中にしか映画のメッセージが
存在しないことを気づかせてくれる。

美化された思い出に逃げ込まず、今を生きる。

現実には人は年を取り、青春は失われる。
だからこそ人は、それを惜しむ。
青春はいつか記憶の中だけできらめく
過去の遠い思い出になる。
そうなって初めて、人は失った若さがかけがえないものだったと思う。
つまり、若さの価値とは、
記憶の中だけにある幻影のような
ものでしかない。

しかし、美化されずにいた過去は、
それほどまでにまぶしく輝いていたか。

若さゆえに苦しんでいる若者を、
僕はたくさん見てきたし、
僕自身もそういう若者のひとりだった。

見た目からはわからないが、失敗することの価値が
見抜かれないまま、無難に年をとっていく。
それは、年を重ねる。一歩一歩経験を重ねていくことと同義ではない。

若者には分別がない。
だから若者は無鉄砲だった。
それを価値と呼べるかどうかは分からないが、
「若気の至り」という通り、 少なくともかつての若者は後先考えずに行動した。

今の若者はそんな無鉄砲さも失ってしまったかのようだ。
分別がついたのではない。
分別がつく、オヤジになるということは、
物事の判断ができるようになるということである。

昔の若者は判断できないから、何でもかんでも、
無分別に手を出し、挑戦した。
それで何度も失敗し、そこから学んでいった。
今の若者は無判断なのは同じだが、何に対しても手を出さなくなった。

これでは、学ぶ機会さえも自ら放棄してしまったも同然である。
すると、彼らは一生オヤジにもなれず、年だけは取っていくのに、
中身はいつまでものっぺりとした若者のままでいることになる。

継続は力なり。というメッセージ。

僕が言いたいのは、仕事であれ、恋愛であれ、どんどん失敗せよ、
ということだ。
そして失敗をしたら、敗因をきちんと分析することだ。
二度と同じ過ちは犯さないようにする。
それでも次の勝負には、違う敗因で負けるかもしれない。
その次も、また違う理由で負けるかもしれない。
だが、何連敗、何十連敗してもいいではないか。
何度負けても、勝負を続ける限り、 いつかきっと一勝できる日はやってくる。

そして、少しずつでも勝ち星を増やしていけば、
最終的に人生の星取表を勝ち越しで終えることはできるのである。

結局は死ぬまで 勝負を諦めなかった人間が、
最後には笑うことになるのだ。

2008年9月 1日

日経TRENDY 防災グッズ

TRENDY 防災グッズ 生き残るための
防災用品比較

モンベルと、ハンズの防災セットがコストパフォーマンスよさげ。

以下の地震対策グッズを徹底検証。

  • 防災セット
  • 食器飛散防止
  • 開き戸ストッパー
  • 照明確保グッズ
  • 地震前の数秒を確保する地震速報
  • 非常食の食べ比べ

他にも、100円パソコン、1万円パソコン、1.5万円パソコンと
今でしか購入できなそうなミニノートPCも何故安いのか解説。
LCC(格安航空会社)の進出によって旅行は安くなるのか? など

また、コーヒーを軸にした大手各社の争いを取り上げる。
高級コーヒー回帰によるキーコーヒーの実験店
ユニカフェの窒素を使って酸化を防ぐドリップマシン
「グーデリック プレミエール」が気になった。

iPhoneで騒いでいた携帯業界。
グーグル携帯が来年(2009年)に発売されるようです。
「ドコモパック」を載せた海外メーカーによる逆襲が始まる!