2008年9月11日

「残業ゼロ」の人生力

「残業ゼロ」の人生力 人生に残業は無い!

トリンプ在籍時には、「早朝会議」「ノー残業デー」
「がんばるタイム」などの実施でお馴染み、吉越浩一郎さん。

余生とは対極に位置する人生観を
「本生(ほんなま)」人生と名付け、
仕事ゲームのリセットボタンを押された(押した)直後、
次の一歩をどこに踏み出すかを問う。

デッドラインなくして効率アップ無し
競争社会から離脱した時のこと、
相手に捨てられないための夫婦間コミュニケーションについてもアドバイス。
特に会社勤めの方々にオススメ。

定年退職後が安泰だなんて、誰が言った?

P.3
「定年になったら残りは余生だから、
あとはのんびり過ごすさ」という人は、
定年後の日々がのんびり過ごせるほど短くないことをわかっていません。

「何をやるかなんて、定年退職してから考えればいい」
といいながら、気がついたら周りには
パートナーも友人もいなくなっていた
というケースも、いまはざらにあります。
そのときになって、こんなはずじゃなかったと思っても遅いのです。

その人が充実した本生を過ごせるかどうかは、
現役時代にどれだけ準備をしたか
にかかっています。
しかし、日本では何の準備もしないまま定年を迎える
無謀な人が、あまりに多い。

仕事をゲームに例えると。

P.13
仕事というのは、人生における架空の空間で行われるもので、
そのオンオフスイッチが押されると、
あとかたもなく消えてしまうゲームなのです。
そういった意味で、「仕事はお金を稼ぐゲーム」
という私の持論からいえば、ゲームですから勝たなければ
楽しむこともできません。
ゲームの目的は、そこにあるのですから。
それに、お金をたくさん手に入れるには、
やっぱり勝たなければいけません。

でも、しょせんゲームはゲーム。
誤解を恐れずにいうと、パチンコや競馬と変わらないのです。
いくらパチンコや競馬に勝ったところで、
それで夫婦の仲が悪くなったり、健康を害してしまったりしたら、
それが幸せな人生だとあなたは思いますか。

P.157
要するに、仕事というのは、人生の一時期だけ参加が許されたゲームなのです。
優れたプレーヤーはそこで多くの利益を手に入れ、
他のプレーヤーからも称賛されます。
だから、みんな必死になってゲームの腕を磨き、結果を出そうとかんばるのです。

ところが、このゲームには年齢制限があって、通常は60歳になったら
参加資格をはく奪されゲームオーバーとなります。

そうしたら、どんなにそのゲームが得意で、自分ではまだやれると思っていても、
プレーヤーとしてのすべての権利を放棄して、
速やかにその場から立ち去らなければ
なりません。もちろん、プレーヤー同士の交流もそこで断たれます。

そして、仕事=ゲームという仮想空間を去ったあとに、
ようやく本生=自分の実人生が待っているのです。
こう考えると、たかがゲームでしかない仕事に自分の人生を重ね合わせるのは、
明らかに間違いだと思いませんか。

くどいようですが、仕事が人生などといっている人は、
競馬やパチンコにのめりこんで自分を見失っている人と、
大差ないような気がしてならないのです。

大義名分が通じない罠。

P.95
「俺は家族のために働いているんだ」といったところで、
奥さんはそうは思いません。家庭でのあなたの立場はせいぜい
賄い付きの下宿の住人、
給料は家賃というわけです。

そして、定年退職したら、それまでは朝と夜だけしか顔を合わせる
ことのなかった下宿人が、朝から晩まで家に居る。

しかも、毎月支払っていた家賃もこれからは払わないというのですから、
奥さんにしてみればたまったものではありません。
せめて昼間は外出して、私に昼の用意までさせないでほしいというのが、
奥さんの本音でしょう。

吉越さんの、本生とバカンスの関係図。

P.98
本生 約20年

バカンス 最低でも2週間、1ヶ月を目指す(本生への予行演習)

休暇 お盆やゴールデンウィークを利用して1週間前後

週末 休日

数年前から、夏になると2ヶ月以上バカンスってるウェブ担当。
予行演習はバッチリなのか!?

残業がない環境を自力で創り上げる。

P.101
あれもやってくれない、これもやってくれないと
ぶつぶつ文句はいっても、自分は何もせず
その現状を受け入れてしまっていたら、
いつまでたっても何も変わりはしません。
日本の企業から残業が減らないのだって、
みんな「残業がなくなればいいなあ」と思っているにもかかわらず、
なくそうという努力をしてこなかったからです。

現在の状況に不満があるのなら、
変えるための行動をなぜ起こさないのですか
いつか誰かが変えてくれるのをひたすら待っているだけというのは、
自立したおとなの
とるべき態度ではありません。

大企業にいれば安全なんて話は遠い昔。
しかし、実感として感じているか?

P.148
日本の社会というのは、自立していない人間を前提にできているので、
日本にいる分には、たとえ自立できていなくても、これまでは、
それほど苦労することはありませんでした。

ところが、これからはそうはいかないと思ってください。
グローバル化が進み、誰もが嫌でも国際化の波にさらされることになるからです。
今後は、個として自立できていない人は、
生存競争を勝ち抜いていくことができません。

アクティブに動いて、自分を選んでもらう。

P.160
前の会社の社長になったばかりのころ、
あるデパートの総会があって、
そのあとに立食パーティーが開かれるというので行ってみると、
そこにはそのデパートに商品を納入している企業の人たちが、
それこそ何百人も来ていました。

会場を見渡すと、センターテーブルには
そのデパートの役員クラスや、主力メーカーのトップたちが
集まっていて、その一角だけ、なんとなくほかの人は
近づきがたい雰囲気になっています。
しかし、私は躊躇することなく、
センターテーブルに向かいました
もちろん、はじめのうちは知っている人などいるはずがありません。
でも、そんなのはおかまいなしです。

仕事の人脈というのは、こちらが選ぶのではなく、
選んでもらうのが基本ですから、
知り合いになりたいと思う人の、
少しでも近くにいたほうがいいに決まっています。

別に、話なんてしなくても、そこで、ニコニコしながら立っていれば、
顔くらい覚えてくれるだろうし、もしかしたら
「あなたは誰ですか」と声をかけてくれるかもしれません。

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