続・谷川俊太郎 詩集
みんな言葉を一、二行、
持って歩いている
雑踏から離れ、静かな場所で、
ゆるやかな陽射しを浴びながら読む。
詩集ってのは、なんだか無音の状態で読んだほうがしっくりくる。
言葉は所詮、言葉に過ぎないが、活用できる範囲は広い。
谷川俊太郎さんは、その範囲を過小評価も過大評価もせず
表現しているように感じた。
また、見るモノ書くモノ、事象の大小の問わず、全てが詩になるんだな、とも。
浮かんでは消えてゆく、お笑い芸人達の言葉遊び、
大人が見ても聞いても、クスリとも笑わないかもしれないんだけど、
子供達には大人気。
「アレは、日本語に内在しているリズムやメロディを
体で覚えさせていると同時に、言語を通して、自分と他人との関係ってものを
気づかせているからさ」なんて言われると、
もの凄く崇高な行為に見えてくるから不思議だ。
詩の中で気に入った断片を抜粋
P.10
黙ってみないか
ちょっとでいいから
黙ってみないか
新聞もラジオも君も
P.10
君は私に問いかける
私が何に命を賭けているかを
P.106
私は常に時を去る
ふたたびと云えない今を生き
そして私の心と体の限りそれを満たそうとやがて過去を死に未来を死に
そしてすべてを予感してしまう時にも
私の生が私の今に支えられてあるように
私が常に新しく愛することの出来るように
やりたいことや、仕事のスタイルについて。
P.118
カット一本槍で守れる人はカットで守りゃいい、
ドライヴ一本槍で攻められる人はドライヴで攻めりゃいい、
ぼくは及ばずながらオール・ラウンド・プレイヤーでいくよ、
どうせプレイするんならそのほうが楽しい、
という開き直りがぼくにはある。この楽しいってことは、書くほうにとっても読むほうにとっても、
意外にどんずまりにある値うち
なんじゃないかしら。
ただ、この後に、"楽しさ"が消費へ向かって流れてしまうこと。
"楽しむこと"に価値を見出したとしても、抱えた問題が単純化するわけではない
点についても言及しているのは、注意を払いたいところ。
でも、楽しめ。
後半は詩の解説。道案内のテキストに過ぎなかったものが、
いかにして散文詩の体裁を整えていったのか、その過程もまた面白い。
そして33の質問と題されるものによって、
あなたの周りにいる人の性格を理解し、近付くことができるかもしれない。
P.139
- 質問2 自信をもって扱える道具をひとつあげてください
- 質問5 いま一番自分に問うてみたい問いは、どんな問いですか?
- 質問16 きらいな諺をひとつあげてください
よくある座右の銘や、好きな言葉。
それだけじゃなく、その人が嫌いだというモノを通して眺めると、
その人の内面をより深く把握できるはずだ。
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