プロ編集者による 文章上達 秘伝スクール
錬金術 言葉篇
改訂新装版
『秘伝〈プロ編集者による〉文章上達スクール(1)』
アマゾンの評価が豊富な旧版
『プロ編集者による文章上達秘伝スクール』
なぜ言葉にするのか?
という素朴で大きな疑問。
村松恒平さんによって進行される質疑応答形式が
この難題をわかりやすく噛み砕く。
多様な人々からの質問は、どれも切実なものばかりだ。
特に本書が冴えるのは下記のような人々だろう。
- 文筆業で生きてゆきたい
- ライターをしているが色々迷っている
- 小説家になれるかどうか正直不安だ
欲望から発せられる"書くエネルギー"
それは自分を助けるだけでなく、人を癒すこともあるという。
肝をまとめると、こんな具合だ。
- 観察と行動
- 思考をカタチにする言葉の機能
- 忘れていた、"書く"という行為
- 自分自身のココロも観察対象にする
- 書くコトの責任と無責任加減
- 熱く語った後は、心を残さない
文筆の概念や心構えだけではなく、
テクニックも教えてもらえるので、かなり実務的ともいえる。
P.355
「思う」と書くとき、重心は現実世界の私にかかっています。
「思う」を削ったときには、
重心は文章の中に移動します。
リアリティへの力配分。
P.88
知・情・意といいますが、
文章とは、作者の思考・感情・意志が
バランスがとれて反映しているのがいいのです。
文章術の先生という大上段からではなく、
言葉という限定された表現方法と、日々格闘し、
悩んでいる人々へアドバイスが送られる。
村松恒平さん自身が直面し、くぐり抜けてきたからこそ、
その助言には現実味があり、解決策としての安心感があるのだろう。
書き記すという行為の骨子となる、独自の意志。
少しだけ忘れていた、
あるいは関係性が途切れていたことに気づかせてくれる。
コメントする