2009年3月 4日

文章のみがき方

横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍 文章のみがき方 辰濃和男 伝えたいコトを
心で掴む難しさ

文章を作るコツは、細密でいてシンプルを心がけること。
書くことは削ることなのだ、とも学べる。

読者が忙しい時代だからこそ、
不要な装飾を刈り取ることを覚えたい。

「天声人語」の筆者、辰濃和男さんが
センテンスごとに様々な作家を取りあげる。

名文を通して、解説される文章表現には、
目にうっすらと涙の膜が張られ、鳥肌が立つ。

文章表現論のような堅苦しさも無く、
マニュアルのような薄っぺらさも存在しない。

タイトル通り、自分の文に磨きをかける本である。

学校の先生や、年齢を重ねた人達が「天声人語」をしきりに薦めていたが、
いまいち価値がわからなかった。

だって文章が短いじゃん。

内容は二の次で、文章を長く積み上げれば(作文用紙の数が多ければ)、
偉いのだと思い込んでいた。

言葉を圧縮すればするほど、表現が難しくなる、
ということに気付いたのは、
キャッチコピーや宣伝文を作るようになってからだった。

(とは言っても、ウェブ担当の文章は未だに長々しい)

気取っていない文体。 と褒めるのが申し訳ないほど
見栄を張らず、ありのままを描いているように見える。

話の脱線や、話題の転換がポンポンとリズミカルであって、
デザインとしての文章や、動詞を多く使っているか、
推敲の方法まで、優しい口調で教えてくれる。

文章に現実感を持たせるには、
それぞれに合った泥を付けること。

泥といっても、汚れる内容を付け加えるのではなく、
細部にリアリティを出すための演出である。

戒め。

P.86
私たちのまわりには
「なにを読み手の心に届けよう
としているのか」がさっぱりわからない文章が少なくありません。

             (~中略~)

安易な言葉に寄りかかるな
ということです。
そういう決まり文句を使わずに、
読む人が「あ、そういうことなのか」と合点できるような文章を
書いてくださいといいたいのです。

ものを書くという行為だけに止めておくのはもったいない。
日々の仕事や生活の心構え。

P.219
一方で厳しい批判を受け入れるやわらかさをもち、
一方で、厳しい批判、注文、悪口にさらされても
自分を失わない強さをもつ。

自分は、いいものをたくさん吸収してより大きく成長しているのだ
ということに自信をもつ

速読や、機能的な読書など糞くらえ!
とまでは書いていないが、
いつから、読書そのものが目的ではなく手段になってしまったのか?

精読、遅読の贅沢さ、
言葉との遊び方。

言葉の森を駆け抜けてしまうのではなく、
じっくり彷徨い、寄り道をして味わうためだったのではないか?

本書は、喜びを見失ってしまった時に、道標となる。

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