モーム短篇選
暗部と多様な側面
- W.Somerset Maugham 著
- 行方昭夫 訳
外側から観ると不可解だが、
当事者にとっては通常の状態がある。
あなたの周囲にも、こんな人達がいるでしょう。
周りにいるだけならまだしも、
その人々から今まさに、直接迷惑を受けているかもしれない。
(あなた自身が厄介者、だという可能性は置いといて・・・)
- 性格の破綻
- 多面性
人間の二面性や奥行きを、斜に構えた位置から
シニカルに観察する作家、サマセット・モーム
不幸と幸せが行ったり来たりする話は、人生の縮図
皮肉なタッチで人の暗部をエグリ出す、表現はこんな感じ。
誰かが、意見にあまりたっぷり自信がありそうな場合、
それが間違っていればいい、
と思うのが人情である。
自分の愛する人の幸福を
自分の幸福より優先させるのは、
誰にとっても大変難しいからです。
しかし、女の心くらい予測できないものはない。
だから女が同じ状態にいつまでも留まる
と思う者は思慮が浅いのである。
人間観察が仕事になった。
といっても過言ではないモーム
自分から発せられる皮肉すら、
客観的に見ているフシがあるので、嫌味にならず、
人生訓としても読み取れる。
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