使い勝手のデザイン学
最善なデザインと
デザインの悪夢
- ヘンリー・ペトロスキー 著
- 忠平美幸 訳
デザイナーや開発者と接することになった方に、
目を通していただきたいところ。
自分の生活にデザインは関係していない、
と思っている人向けの内容でもある。
子供の頃、大人が創り出しているこの世界は
最終形であり、完璧な姿をしている、と思っていた。
だが、成長と経験を重ね、その考えが幻想であることに気付く。
その不完全な世界(デザイン)の
欠陥を改善するための書籍ではあるが、
未来へ向けられた話が中心ではなく、大昔の事例が多く、
デザインに関するウンチクにページを割いている。
未来へのデザイン学や、今を解決する手段を
探しているなら、他書をあたってみると良いだろう。
以下のコトに興味があれば・・・
- 改良に改良を重ねていく根気良さ
- ユーザーは、開発者の意図から外れた再利用を行う
- 発明者のミスから生まれた製品
- ケータイと電卓の数字キー なぜ配列方法が違うのか?
- 段数が奇数に指定されている階段の理由とは?
エピソードとして気に入っているのは
- 「DW-40」 (日本でいうトコロのKURE 5-56 スプレー式潤滑剤)
- 「ダクトテープ」 (銀色の防水ガムテープ)
この2つのアイテムがあれば、
人生のどんな局面でも乗り越えられるという人々の話
本書で繰り返し述べられるテーマ
デザインと
現行インフラとの相性
デザイナーや制作者の落とし穴
その現場で設計にかかわる人びとは、
製作中の対象物との関係が緊密になる。すると、ちょっとした欠点を見逃しやすく
なるし、あばたもえくぼに見えてくるものだ。
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