ほぼ日刊イトイ新聞の本
おとなの文化祭
そのワクワクを
解析
1990年、バブルが弾けた頃を境に、糸井重里さんは変わり始めたそうだ。
広告業界が悲鳴をあげている現在と似た状況に、
今を突破するためのヒントが詰まっている。
『ほぼ日』が生まれた過程を振り返り、当時の熱や、
糸井重里という看板があるから出来たコト、逆にスレスレだった日々など、
ひとつの成長物語として、読み進めることができる。
そして、下記の方々にオススメ
- 他人に自分の人生を預けている
- コンテンツ創りに悩んでいる
思考するほど、知識があるほど、見えなくなるモノがあるという。
P.18
小さくて見過ごされそうな、しかもチャーミングな考え方は、
プロフェッショナルを自称している人間には
だんだん見えにくくなっていくものなのだ。
企業やメディア、大衆のパトロン化について。 上手いコトを言うなぁ~
P.33
しかし、パトロンが無数に増えたことは同時に、
「口を出す財布」も限りなく増えたということだ。財布を持った変態もいれば、
口先だけのつまらない文句
を言う人間も混じる。しかも、パトロンの数にあわせてクリエイティブの数も多くなるから、
一個のクリエイティブの値段は低下せざるを得ない。
必要なサイト、それがダメな理由
P.159
アクセス数の増加を自己目的化すると、
どうしても「必要」なホームページになろうとするからだ。「必要」なものとは検索、ニュース、便利なリンク集、
常連の掲示板、性欲、賞品などなどだが、
いずれも資本でつくりだせる。こいつらしかできない
と思えるものをつくるには、「必要」の助けを借りないほうが練習になる。
他にも、こんなコトが学べます。
- 多忙は怠惰の隠れ蓑
- メールあたり (送り手の感情に影響され、受け手の体調が狂うコト)
- ルーティンワークの落とし穴
モノ創りの気概
P.187
『ほぼ日』は工業製品ではないのだ。間違いなく誰でもが大量につくれるものが、
ぼくらのつくる商品ではない。まちがいなく同じことをしているのは罪である。
本書では、自身の大御所時代も回想し、客観的に解説している。
糸井重里さんは、良いコトも、不快な出来事も含めて、
自分をさらけ出すのが上手い。
日本語と文章表現が話言葉に近く、共感も得やすいのだろう。
糸井さんが巧みなのは、親近感を抱かせること。
恥ずかしいけど、ぶっちゃける姿勢や、人懐っこそうな性格、
そのエキスを吸収すると、人付き合いにも役立ちそうだ。
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