制約の中で
質を求める
何故、兼業なのか?
何故、副業ではなく、ハイブリッド・ワークという
概念なのか?
マルチな作家、荒俣宏さんも、「自分の中に、小さな河をいくつか持て、
そのどれかが、いつか大きな流れになるかもしれない」
ってなことを言っていましたが・・・
副業が足し算だとすると、
ハイブリッド・ワークには、かけ算になる可能性が含まれている様子
ハイブリッドならではの、メリット、デメリットを
自身も同じ環境の著者、ヨシナガさんがインタビューにより炙り出します。
- 田中圭一 サラリーマン 兼 漫画家
- 津村記久子 会社員 兼 芥川賞作家
- sachi OL 兼 ヴォーカリスト
- 太田靖彦 芸能マネージャー 兼 農業家
- うーら OL 兼 料理研究家
- RYO ミュージシャン(ケツメイシ) 兼 薬剤師
皆さん、異なる2種の仕事をしているようで・・・
何故、他業種なのか?
片方の仕事が、もう一方の仕事に対するストレス解消になっていたり。
本書には、違いを推測する楽しさがあります。
太田靖彦さんの、結果が見える仕事(農業)に感動した話、
身体で感じる、仕事の結果については、
先の見えない仕事をしている人なら、うなずける部分も多いでしょう。
うーらさんからは、サイトやブログのアクセス数向上ではなく、
差別化して人気を出す秘訣を学べます。
インタビューは肩肘張らず、実に自然体です。
そこがブログの読者にも共感を得るポイントなのかもしれません。
生きるか? 死ぬか? の病気を体験しているだけあって、
言葉に深みがあります。
お仕事も人との出会いも、すべて縁だと思うので、
目の前にきたことには全力
で取り組みたい。
よく、友達の相談で、「相手にこうしてほしい」とか、
「相手がこうしてくれない」とか聞くんですけど、贅沢だなぁと(笑)。
一緒にいるんだし十分じゃん、って。
なんかそれよりも、相手がどうされたほうが
うれしいのかなとか。
ケツメイシ、RYOさんの話は、音楽で喰っていこうとする人だけではなく、
背水の陣でモノ創りをする強さと切迫感について。
今なら笑える話も、当事者になることを想像してみると、
背筋に冷たいものを感じます。
自分の基本性能(スペック)が高くないことを知った著者、ヨシナガさん
それでも、やめる前にやれることは全てやっておきたかった。
(~中略~)
やるだけやってダメなら、それでしかたない。 納得もいく。
けれど、全力でやらずにやめることは、
勝てる可能性も、挑戦した時間も
共に捨ててしまうという、
最も選んではいけない中途半端な道なんじゃないか、と。
超音速旅客機、コンコルドの失敗は、開発の中断を決断できなかったこと。
それまでの開発期間を無駄にしたくなかったから、
という如何にも人間味溢れる動機でしたが・・・
続けるか? 捨てるか?
結局のところ、最後までやってみるしか、結果のわかりようがない。
と痛切に感じました。
ハイブリッド・ワーカーって、2つの仕事が薄まってるんじゃない?
という初見もあると思いますが、
本書を読んでみると、各仕事や作業に対する細かさや熱意は、
専業でもやっていけるほど・・・
皆さん、無駄だと感じる日常生活の何か(ダラダラ遊びや飲み会、付き合い等)を
バッサリ切り捨ててます。
そうすることによって、
夢や、前からやりたかったコトに一歩近づける (可能性が高い)のでしょう。