2010年3月10日

レスラー

レスラー 表紙画像

後悔、反省
変わらない現実

人気プロレスラーだった絶頂期から20年・・・
バイトをしながら食い繋ぐ、1人の男の話。

自身の役者人生とも被る、ミッキー・ロークが主演。
猫パンチで有名な元イケメン俳優)

どうせ、いつかは死ぬんだし、好きなコトをやりきたい。
(しんどいけど・・・)

怖いから、安定した生活を送りたい。
(楽しくないかもしれないけど・・・)

どちらかで迷ったり、気持ちが行ったり来たりしている人にピッタリの映画。
だからといって、観た瞬間にあっさり、答が見つかるものでもない。

荒い編集技術のせいで、編集点が見えるので、
端折られたシーンや、繋ぎ目がわかってしまい、
物語としての流れがぎこちなくてもったいない。

ハリウッド映画的な、作られた感動話ではなく、
とことん現実っぽく、ドキュメンタリーに近い。

少しだけ求めていた、ありきたりな話、
過去の栄光を取り戻し、大団円で終わる、という感じではないので、
単純な感動話を求めている人にとっては、現実が垣間見えてしまい、
鑑賞中にリアル生活に引き戻されてしまうかもしれない。

真面目な人の観点からだと、主人公の性格に腹立たしくもなるだろう。

人生に後悔し、チョッピリ反省もしてみるが、
改心したつもりになっても、生活習慣やライフスタイルは
身に染み込んでいるので、
変わらないし、変えられない

ライフワーク過ぎて稼げないが、やめられないし、やめたくない。
悪く言うとダメ人間、良く言うと不器用な生き様を描いている。

ミュージシャン、芸術家、役者、タレント・・・
ショービジネスの世界だけではなく、その他、多くの仕事でも、
途中で諦めそうになるコトがあるが、
やりたいコトをやり続けるために支払う犠牲と、
他では得られない幸せが、事前に確認できる。

主人公が、現実の生活と、もうひとつの現実世界の間で揺れ動くので、
養殖されたケミカル的イイ話ではなく、観終わってから、
生活の節々で、ジワジワ効いてくるナチュラルな映画。

結局、自分が切り開いて、辿ってきた道が、
正しかったのか、間違っていたのか、死ぬ時にわかることなのだろう。

劇中には出てこないが、マザーテレサの言葉が、これから先の指針となりそうだ。

  • 思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
  • 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
  • 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
  • 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
  • 性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

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