2010年7月29日

未来を変える80人

未来を変える80人

既存システムを
ブッ壊せ!

僕らが出会った社会起業家

  • 著者 シルヴァン・ダルニル マチュー・ルルー
  • 翻訳 永田千奈

ビジネスモデルや、経営者の人物紹介が並べられているだけなので、
直接インタビューの特色が活かされていない。

事例が多過ぎて、思想の深淵や、実現に至るまでのターニングポイント、
諦めずに継続した時の心構え、事業のデメリット等、
肝の部分には迫れていないのも残念なところ。

社会起業家のインデックス集としての役割が強い。

2010年7月 2日

お前なんかもう死んでいる

お前なんかもう死んでいる

オイっ! 自分!
調子にのるなよ!

プロ一発屋に学ぶ50の法則

元猿岩石の有吉弘行さんによるドン底体験記。

ポジティブ本で良書は数あれど、ネガティブ方向での良書は少ない。
そんな1冊が本書。 そして以下が学べる。

  • お金の貯め方、使い方、もらい方
  • 嫌な人とも付き合うコツ
  • なんとかして生き抜く処世術

自分自身が一番信用ならないという・・・ 未来をネガティブに捉えて、
地獄を見る前に備えておけ、という趣旨。

調子にのって天国から地獄へ落ちかけて、再び浮上してきた
著者にしか語れない説得力がある。

芸能人本だからと、毛嫌いしないで読んでみて欲しい。
時折、自分を戒めるために読み返したい本。

2010年6月23日

起業バカ

起業バカ

起業幻想
死屍累々

英単語が併記されているので超絶読みにくいが・・・

著者の渡辺仁さんによって、どんな種類の落とし穴が、
どの辺に仕掛けられているのかが記載されているので、
変な起業啓発本より、役に立つ。

下記の創業期の罠話は、短いものの読み応えあり。

  • ジュリアナ東京
  • ユニクロ
  • クレイフィッシュ

マルチ、FC (フランチャイズ)、融資話は、
胴元が必ず儲かるようになってるという当然の仕組みも、
実例が出ているので、読み物として楽しめる。

  • 暗躍する怪しい仕事師
  • 自惚れからくる過信、自分が持つ実力の勘違い
  • 吸い上げられるフランチャイズ契約の実体
  • 著者が体験した雑誌創刊、不動産ブローカーの誘惑
  • ベンチャーの乗っ取り話

教訓は、他人が発信した情報 (世間体、マスコミも含む)は、
アテにならないこと、そして依存のリスクを常に感じていること。

以下の著書も面白そうだ!

2010年6月10日

101人の起業物語

101人の起業物語

へそ曲がりで
頑固なオリジナリティ

彼らはなぜ成功したのか?

  • 著者 竹間忠夫 大宮知信

起業に必要な独自性、劣等感、怒りの源泉、失敗談を短く紹介。
数が多い分、1つ1つの情報量が少な過ぎるのが残念・・・

アメリカのビジネス小話が1番役立った。

「みんな」でやらなければならない、重要な仕事がありました。
「みんな」は、「誰か」がきっとやるだろうと思いました。

しかし、「誰でも」やることができるはずなのに、
「誰も」やりませんでした

「誰か」が「みんな」の仕事なのにと、腹を立てました。
「誰もが」、「誰でも」できると考えていたからです。

しかし、「誰も」やらないんだろうとは、「誰1人」気づかなかったのです。
「誰か」にそれを頼んだ人は、1人もいかなったのに、
最後はみんなが「誰か」のせいにしました

2010年5月 3日

菜根譚

菜根譚 画像

バランス思想と
八分目

ディスカヴァー・トゥエンティワンの"賢く見える風シリーズ"
中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

  • 著者 洪自誠 (コウ・ジセイ)
  • 翻訳 祐木亜子

本書は、巻末の原文記載と目次で、
約25%程のカサ増しをしているのが残念なところ。

以下を補った人生訓。

  • 儒教 (律する)
  • 道教 (気楽に)
  • 仏教 (宇宙観からくる悟り)

心を乱さず、シンプルに生活するための心構えが書いてある。

  • 楽しみながら我慢する
  • 無欲で素朴、平穏な生活を送る
  • 物質や精神的に雑多なモノを抱え込まず、日々減らすための指針
  • 度量を広げる方法

ホントかよっ!? と感じるアドバイスもあるが、
自分が気に入った部分を吸収することから始めればイイと思う。

人徳が一家の主人だとすれば、
才能は、その主人に仕える使用人のようなものである。

一歩譲ることが、結果的には自分が一歩進むことにつながる。

耳に痛い忠告や小言を常に聞き、
心の中に思い通りにならない物事が常にあってこそ、
自分を磨き、大きく成長できるのだ。

世の中には汚いものや、けがれたものがたくさんあるが、
それらをすべて受け入れるだけの度量が必要だ。

名誉や財産は、時代とともに移り変わるが、
人間の信念や志は、後の世までずっとたたえ続けられるものである。

この世は汚れてもいないし、苦しいことばかりが起きるわけではない。
そうさせているのは、自分自身の心である。

故事を解説した『菜根譚 中国の処世訓』も併せて読みたい。

シリーズ物を読むなら、下記のお薦め順を参考に。

  1. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  2. 『賢く生きる智恵』 (イーストプレス)
  3. 『賢人の知恵』
  4. 『超訳 ニーチェの言葉』
  5. 『アランの幸福論』

2010年4月23日

アランの幸福論

アランの幸福論 表紙画像

自主的人生

  • 著者 アラン (エミール=オーギュスト・シャルティエ)
  • 翻訳 齋藤慎子

ディスカヴァー・トゥエンティワンの"賢く見える風シリーズ"

胡散臭い新興宗教っぽいタイトルと装幀の印象、
真っ先に、「アランて誰ヨ?」ってなる。

(フランスの高校教師で、哲学のコラムニストだった人らしい)

感情ではなく、態度をコントロールする。

悲観主義は感情からくるもの、
楽観主義は意思からくるもの。

いらいらしないようにしよう。
人生のこの瞬間を台なしにしないようにしよう。

あれがない、これがないとこぼす人は多いが、
その原因はきまって、その人たちが
本気で手に入れたいと思わなかったからである。

運命は不変ではない。
指をパチンとならした瞬間にも、新しい世界が生まれる。

人生の山登りと、その痕跡、自主性を持つためのアドバイス本。

読むなら、下記のお薦め順を参考に。

  1. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  2. 『賢く生きる智恵』 (イーストプレス)
  3. 『賢人の知恵』
  4. 『超訳 ニーチェの言葉』
  5. 『アランの幸福論』

2010年4月22日

賢人の知恵

賢人の知恵 バルタザール・グラシアン 表紙画像

友人も習慣も
捨て札に

  • 著者 バルタザール・グラシアン
  • 訳者 齋藤慎子

鋭敏で狡猾な人生訓

辻褄が合わないアドバイスもあるが、
都合のいい提言だけを選び取れば良い。

  • 相手に期待を持たせ、自分を小出しにするテクニック
  • 自分を謎めいた人物に仕立て上げるための心構え
  • 自己の不足を求めるための書

一度愚かだと思われたら、
中身のある人間だと証明するのは不可能なのだ。

勇気を伴わない知識は無力だ。

どうせ読むなら、『賢く生きる智恵』の方をお薦め。

下記のお薦め順を参考に。

  1. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  2. 『賢く生きる智恵』 (イーストプレス)
  3. 『賢人の知恵』
  4. 『超訳 ニーチェの言葉』
  5. 『アランの幸福論』

2010年4月14日

超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉 表紙画像

ゆったり、全力で
駆け抜ける

  • 著者 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
  • 翻訳 白取春彦

ディスカヴァー・トゥエンティワンの賢く見える風シリーズ

ニーチェの名前は知っていても、実はよく知らない・・・
という人向けの簡単読み物。

相田みつをさんのレベル並に、単純なカタチに落とし込まれているので、
取っ付きやすい。

日々、ゆったりと全力で生きるための養分として。

読むなら、下記のお薦め順を参考に。

  1. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  2. 『賢く生きる智恵』 (イーストプレス)
  3. 『賢人の知恵』
  4. 『超訳 ニーチェの言葉』
  5. 『アランの幸福論』

2010年3月29日

賢く生きる智恵

賢く生きる智恵 バルタザール・グラシアン 表紙画像

生真面目だけだと
頼りないので、
小狡く生き抜く知恵を

  • 著者 バルタザール・グラシアン
  • 訳者 野田恭子
  • 出版社 イーストプレス

ライバル出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワンの
賢く見える風シリーズ(勝手に命名)の装丁や内容を丸パクリ。

と思いきや、後出しジャンケン手法で本家を越えた。

著者は、17世紀スペインの哲学者、修道士、著述家という
色々やっていた山師的な人。

狡猾さが満載で、真面目な人は、ご立腹だろう。

名言集というよりは、油断せず、狡賢く生きるための実用書であり、
メリルリンチ証券(ウロ覚え)の生活で目立つな
(派手な暮らしを自慢するな)という標語に近い。

中には「うーん・・・」と否定したくなる文章があり、
同じ話だったり、強引な箇所も目に付く。

一貫して提言しているのが、
余計なコトに首を突っ込むな
という姿勢であり、感情が渦巻く世界で、
悪知恵と誠実さを使い分け、世渡りしてゆくための提言集になっている。

あなたの人生は誰のモノか?

穏やかに生きていくためには、
人の人生に干渉しないようにすればいい。

穏やかな人は、ただ生きるだけでなく、人生を自分のものにする。

聞きもするし、見もするが、沈黙を守る
言い争いをしないので、夜はぐっすり眠れる。

             (~中略~)

自分に関係ないことで心を悩ませるのは、
自分に関係あるだいじなことに無関心なのと同じくらい、
愚かなことなのである。

想像力でカバーする。

自分の持ち物が良く見えるのは、手に入れた最初の一日だけで、
あとはよその人の目を楽しませることになる。

ところが人の持ち物ならば、壊す心配もなく、
いつも新鮮な気持ちで見られるので、より楽しむことができる。

本家ディスカヴァー・トゥエンティワンのシリーズものとパクリもの。
読むなら、下記のお薦め順を参考に。

  1. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  2. 『賢く生きる智恵』 (イーストプレス)
  3. 『賢人の知恵』
  4. 『超訳 ニーチェの言葉』
  5. 『アランの幸福論』

2009年12月 4日

スティーブ・ジョブズ 神の策略

スティーブ・ジョブズ 神の策略 竹内一正 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

不可能な目標を
押し通すアメとムチ

著者は、ジョブズ、アップル、パナソニック関連の
書籍が多い竹内一正さん。

失敗を重ねたジョブズの製品から、
恩人を裏切る歴史、交渉力を解説。

アップル、マイクロソフト、IBM、インテル、ピクサー、
コンピューター業界や、エンターテインメント業界周辺に生息する
天才達とカリスマの話が中心であり、そこでは、
魔術師とイカサマ師が入り乱れる
闘いが繰り広げられている。

製品開発に重要な事柄が多々学べる。

  1. 時代と技術を理解する
  2. 徹底したこだわり
  3. 執念
  4. 顧客ニーズより明日の価値観
  5. 本心を隠す

綺麗事では済まないビジネスの姿が簡潔に描かれており、
異なる次元に突入する際の肥料として心がけたい。

文中は、励まされる言葉で溢れている。

この世に安定などない。
次のチャンスがあるだけだ

全力は必ず何かを残す

『スティーブ・ジョブズ 神の交渉力』もお薦めです。

2009年11月27日

ユニクロ思考術

ユニクロ思考術 柳井正 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

ベクトルを
まとめる

著者は、柳井正さん。
ユニクロのマーケティング、広告に関わった人々の痕跡話だが、
思考の基や肝を読み解くのは難しい。

ユニクロというブランドのファンならば・・・ といった内容。

どうせ読むなら、『一勝九敗』の方が良い。

2009年11月26日

一勝九敗

一勝九敗 柳井正 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

機能という名の
打ち出の小槌

著者は、ユニクロの柳井正さん。
柳井個人商店→ユニクロへの奇蹟と失敗談がわかる。

ここまで失敗例をさらけ出している書籍も少ないので、
追体験しておくためにも、買い。

だが、本書を読めば誰でも柳井さんになれる、というワケではない。

経営者も消費者も
機能に金を払う、というコトが再確認できる。

下記が記載されているので、忙しい人は、あとがきだけ読んでもOK

  • 起業家十戒
  • 経営者十戒
  • 経営理念の解説

莫大な不安や心配を、隣り合わせにして暮らせる者だけが得られる特権、
それらを得るためには、以下を常々意識、行動することが重要だ。

勝負するときには、実践あるのみ

失敗から育てる次の芽

安定したら終わり

2009年11月 9日

夢をかなえる「打ち出の小槌」

夢をかなえる「打ち出の小槌」  堀江貴文(ホリエモン)  横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

プライドは捨てる

著者は、堀江貴文さん。
ホリエモンというより、堀江貴文名義の書籍と
捉えるとイメージが掴みやすい。

信用を得るためには、自信を持つこと、プライドを捨てる勇気、
リスクを恐れずに飛び込む姿勢
がいかに大事なものか、実体験を交えて紹介している。

平易な文章で書かれているので、
普段、活字や本を読まない人でも、さらりと読める。

自己啓発本を読んだことが無い人にオススメな内容。

2009年9月12日

劇的クリエイティブ講座

劇的クリエイティブ講座 佐藤可士和 川上未映子 松任谷正隆 大宮エリー 藤村忠寿 FROGMAN 石川光久 堤幸彦

誰のために
働くのか?

「劇的3時間SHOW」というイベントが書籍化。
各自の持ち時間は3時間
(ゲストの参加もアリ)

  • 佐藤可士和
  • 川上未映子
  • 松任谷正隆
  • 大宮エリー
  • 藤村忠寿
  • FROGMAN
  • 石川光久
  • 堤幸彦

藤村忠寿さん、FROGMANさん、石川光久さんの話は面白い。

自分の特技を活かすことであったり、
流れ流れた偶然で今の仕事に辿り着いた経緯、
誰のために働いているか?など、
様々な経験を(一部だけ)仮想体験できます。

2009年8月26日

THE OUTSIDER 獣たちの凶宴

THE OUTSIDER 獣たちの凶宴 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

逃げる
逃げない

THE OUTSIDER (ジ・アウトサイダー)というのは、
前田日明さんがプロデュースする、アマチュアや
セミプロ選手による総合格闘技大会のようです。

本書は、氏によって見出された5人の若者が
THE OUTSIDER に参加するまでの半生記

  1. 吉永啓之輔 魔璃闇薔薇(マリアンローズ)8代目総長
  2. 黒石高大 横濱ギャング連合、義道会初代総長
  3. 高垣勇二 濱の最狂ギャング
  4. 渋谷莉孔 狂気のリアル刃牙
  5. 与国秀行 生きる都市伝説

多くの人々の人生とは、違う道を辿っているワルな5人が、
掲載可能な範囲で、自分史を赤裸々に語っています。
(竹書房だけあって、そのへんの器は大きいです)

横浜、栃木、杉並など、地元で暴れていた彼らの
勢いを感じられます。

同じ地域で、同じ時間を共有した人にとっては、
共感できる部分や、新情報に出会うこともあるでしょう。

彼らが、共通して言っているのが、"逃げる"か"逃げないか"について。
これは、大人の社会になっても、常に付きまとう問題です。

その場面を、どうやって突破してきたか、彼らから
リミッターを外したヒント
というものが学べるかもしれません。

渋谷莉孔さんの"心のズレ"には驚きました。
(もしかしたら、キャラクターを演出している可能性もありますが・・・)

誰でも、自分は特別な存在だと思いたいけれど、
そうでも無いシチュエーションに出くわす回数の方が多いでしょう。

その、"途中で気付く"という過程が
スッポリ抜け落ちているような気がしました。 グロ注意です。

全体的に、中高生が読んでドキドキするような武闘派な物語ではありますが、
子供を不良(本人達が苦しむ、という意味で)にしたくない
親や先生方にも読んでもらいたい、そんな内容でもありました。

2009年8月21日

ジョブズ流仕事術

ジョブズ流仕事術 大谷和利  横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

すっごく
シンプルに

著者は大谷和利さん。
スティーブ・ジョブズの完コピは無理でも、
どうにか一部だけなら・・・ と思える内容。

本題とは外れるが、オリジナルを発想したところは、
自らを変化させるのに躊躇はないが、
形式的に(鵜呑みで)受け入れてしまった場合、変化が難しくなる、という。

地域文化を題材としている例だが、
ビジネス技術や企業文化の進化にも、当てハメられそうだ。

2009年8月20日

ブレイクの「瞬間」

ブレイクの「瞬間」 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

今やる
突っ走る
結果は求めない

フリーマガジン「R25」のインタビュー連載をまとめたもの。
登場人物数が55人と、数では魅力だが、とてもライトな内容となっている。

各人の闇の部分や、黒い経緯を書いて欲しかった。
文字量も少なく、読みやすい反面、
なんだか内容までコンパクトになっているのが残念だ。

伊坂幸太郎さん、押井守さんの話は同じコトを言っていて興味深い。
主題は"落としドコロ"について。
なんとか仕事を完了させる、という意気込みは、常に持っていたい。

全体を通しての共通事項

  • すぐに結果を求めず、突っ走る!
  • 何事も、やらずには始まらないので、とりあえずやってみる
  • どうにか帰ってくる (着地する、カタチにする)

谷村新司さんの言葉

人間って過去と未来があると勘違いするけど、
あるのは今だけやから

線ではなく、点でしかない、という時間感覚は、
将来への不安や、現状のモヤモヤを解消する起爆剤になりそうだ。

2009年7月15日

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 キングスレイ・ウォード 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

甘い手紙

死期を感じた著者、キングスレイ・ウォードさんが
遺書代わりに書いた手紙、が売り文句 (ホントかな?)

こんな父親、日本では存在しない・・・
というくらい甘ったるい。

根底に流れるテーマは、"調和"なだけに、
昨今のビジネス書と比べると、ぬるさを感じる。

お金を正しく使うには?
稼ぎ方も大切ですが、使い方によって品が問われますよね。

君が初めて手に入れる1ドルは種子だと考えてほしい。
播き方が正しく、恵み深い主のお力添えがあれば、
それは成長して、君はその翌年2ドルを刈り入れるかもしれない。

映画や小説、漫画、フィクションで素晴らしい作品も多いが、
実生活での役立ちを考えると、距離があるものも多数存在する。
楽しいからといって、その全てを追っかける意味は薄い。

この世界には学ぶべきことが実に多くあり、
小説よりもはるかに興味をそそられる事実が無数にあることを思うと、
誰かの白昼夢を読むのは時間の浪費にさえ感じられる。

姉妹編もあるみたいですよ。
『ビジネスマンの父より娘への25通の手紙』

本書(手紙)の送り先は息子。 その彼のお姉ちゃん(つまり娘)宛の手紙。
なぜ5通少ない25通なのかは謎

2009年7月10日

アンディ・グローブ

アンディ・グローブ リチャード・S・テドロー 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

活力と管理
戦略は行動

是非、トム・ハンクス主演で
アンディ・グローブの半生を映画化して欲しい。

アメリカ育ちでも、おぼっちゃんでもなく、
戦火から逃れて亡命してきたという、深いバックグラウンドがあり、
その環境は彼の強みにどう影響したのか? 探りながら読まずにはいられない。

著者のリチャード・S・テドローさんは、物語を書くプロではないため、
地域情勢や背景を細かく描き過ぎていて、
上巻の前半、下巻の後半がかなり冗長 (おまけに日本語訳のリズムも悪い)

上下巻を読んでも、
楽しめるのは1巻分なのが残念なところ。

面白くなってくるのは、上巻の4章、新天地のアメリカに渡ってから。
しばらくすると、スティーブ・ジョブズも出てきます。

1978年、アンディ・グローブは、アップルコンピュータの
取締役を頼まれますが、断ってます。
もし、就任していたら、アップルはどうなっていたのか?
(多分、ジョブズと大喧嘩してただろうけど・・・)

相手の提案や相談は遠回り?
(なんか、女子のショッピングに付き合ってるみたいな法則)

アンディ・グローブ

人々はすでに答えを持っている
のではないでしょうか。

そして事実をうまく揃えて、正式な意思決定プロセスをとおして
自分の意見にお墨付きを得ようとするのです

アンディ・グローブは生まれつきの天才というより、
勉学に関しては秀才タイプ
(凡人からすると相当の頭脳だけど、周りに天才がいすぎた)

しかし、周囲の環境と、自らを変化させることに努力する点、
集中力を維持することに関しては、完全な天才型といえる。

幼い頃から、死神に付きまとわれてきた彼は、
その時に得た不安と恐怖を、経営に存分に活かしていて、
心配性の人が読んだら、それだけで胃が痛くなったり、
心臓が止まったりする出来事が多々描写されている。

そんな試練を、読みながらトレースし、
市場支配力に繋がる自社開発の重要さ
学べるのは大変ありがたい。

自社開発というと、どうしても目に見える商品にいきがちだが、
独創的な企画、アイデア、物語など、手に取れないもの、
目には見えないモノにも該当する。

スティーブ・ジョブズも、ビル・ゲイツも、
アンディ・グローブも、執拗さを持った狂人といえる・・・

そして、彼らに対し共通して抱く感想は、
彼らそのものになってみたいが、
彼らと一緒に働くのは、マッピラご免、だということ。

本書に出てくる、IT界の有名人を、自分の上司にあてはめて、
自社や自分の行く末を想像する楽しみ方もできる。

インテルの創生期、アンディ・グローブは技術方面に興味が
あったんじゃないかな。 それでも、マネージメントが必要で、
やれる人材もアンディ・グローブしかいなかった・・・

本人曰く、

どれだけ報酬をもらったとしても、
立ち上げ期のあの苦労だけは二度としたくない

これほど過酷な期間で、アンディ・グローブが得たスキルには相当の価値がある。
日々の心情を、業務日誌から読み解きたいところだが・・・

主役目線と観客視点を同時に使いこなす才能は垣間見えるが、
アンディ本人が書いているわけではないので、
終始アンディ・グローブとインテルの分析になってしまう。

対象読者としては、アメリカでのパソコン関連企業の歴史に興味がある人。
それならば、挫けずに読み進められそうだ。
(皆さんもご存じの、アノ会社のトップとのゴタゴタなんかも盛り沢山)

マネージメントを学ぼうとするならば、先日紹介した
『インテル戦略転換』のほうが、より参考になる。

本書から、教訓として活かせるのは、
大企業病に蝕まれたIBMのとんでもない失敗であり、
世界的な大富豪になった人々でも、
どんなに優れた頭脳が集まっている大企業でも、
未来は、まったく予測できない
ということに尽きる。

2009年7月 8日

インテル戦略転換

インテル戦略転換 アンディ・グローブ 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

気配の無い敵に
襲われる恐れ

アンドリューとかアンドルー・グローヴとか表記法は数あれど、
インテルの立役者、アンディ・グローブさんの危機管理論です。

インテルというと、パソコン関連のメーカー?
CMで名前を聞いたことがあるような・・・ ないような・・・ といったところでしょう。

インテル製品を単体で購入する人は、PC好きな人くらいですが、
皆さんが使っているパソコンの心臓部も、きっとインテル製です。

さて、この会社、日本との因縁も深く、
80年代に日本起業の猛追を受けて、事業転換するハメに。

がしかし、日本に追い回されたコトが転機となり、
会社を拡大してゆきます。

壮大な決断のプレッシャーと、修羅場をくぐり抜けてきたからこそ、
論理的思考と、感情の挾間を体感している著者。

それだけに言葉に説得力があり、経営が好調な企業も、危ない会社も、
好景気でも、不景気でも、いつでも読めるのが本書の素晴らしいところです。

何故かNTT横須賀研究開発センター図書館から流れ着き、手元にありますが、
1996年(13年前)に書かれたものが参考になるのでしょうか?

現在の日本の状況は、説明するまでもなく、中国やインド、
その他諸々の国から追い回される立場に変わっています。

今だからこそ、インテルが崖っぷちに立たされた時の教訓が、
活かせるハズです。

原書のタイトルは 「Only the Paranoid Survive」
「病的なまでの心配性だけが生き残る」

本書の中心は、"何かが変わってきた"という流れを
察知できるかどうか? この一点に絞られていて

日々の些細な出来事から、長期的な落とし穴を感知したり、
偏執症ならではのアクションが描かれています。

さらには、自社の戦略を練るにあたり、ヒントも盛りだくさん。

  1. 無闇に差別化しない (互換性を大切にする)
  2. 最初に行動を起こす
  3. ユーザと自社にとっての適正価格をつける

不安定な将来に対する備えのスキル

  1. 心配性である
  2. 情報を追い続ける
  3. 成功の惰性に気付く
  4. 専門性を派生させて手広く展開させておく
  5. 社長に届く情報は、すでに手遅れな事態である

どの程度資源を割くか? どのくらい手広くしたほうが良いのか?
単なる分析ではなく、実体験と実企業から著者が学んできた
失敗や成功をベースに記述されています。

対象読者としては、
経営者、幹部、管理職、一般社員・・・ 全て。
肩書きやポジション、部門を問わず、読んでおくべき一冊です。

2009年6月29日

16歳の教科書2

16歳の教科書2 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍

勉強と仕事の
結節点

ちょっと前に、数学のサイン、コサインに苦しめられました。
数式や曲線としてじゃなくて、あっ、こーゆー時に使うのね。
と、長い年月を経て、ようやく腑に落ちての理解。

前作『16歳の教科書』では、各教科の有用性について
掘り下げていましたが、続編の本作では、
そもそも、勉強って役に立つの? という大テーマ

  1. 綾戸智恵さん (ジャズシンガー/40歳でプロデビュー)
  2. 正垣泰彦さん (サイゼリアを大学在籍中に開業)
  3. 西成活裕さん (渋滞学の提唱)
  4. 水野和敏さん (日産GT-R 開発責任者)
  5. 李相日さん (映画監督/フラガール)
  6. 鏡リュウジさん (占星術研究家)

各々の体験を通して、下記のことが学べます。

  1. 突破するために準備するコト
  2. サービス業とは? サービスから得る喜びとは?
  3. 数学の強さと諦めない粘り強さ
  4. 適職とストーカー心理の共通点
  5. 歩み寄りとイメージの具現化
  6. 占いのポジティブな使い方

1時限目 綾戸智恵さん

「自分の人生を動かす」
思い立ったらスグ、行動に移す重要性についても語ってくれます。

P.16
人生って、大事なドアは自分の手で開けなきゃいけないの。
黙って待ってても誰も開けてくれない

自分で開けないと「向こう側」には行けないの。

才能や、自己表現について。

P.41
大切なのは「一生懸命生きること」なのよ。
生きていれば、表現するものの中に
その人の人生が映し出されるの

5時限目 李相日さん

できそうで、なかなかできない・・・

P.179
まずは自分から歩み寄ることです。

役者さんやスタッフそれぞれの性格を知って、
その興味や考えを知る。

僕自身のプランや意図を理解してもらうのは、
そのあとですね。

特別講義の6人が16歳の頃、学校の勉強が嫌い、みんなと同じコトが嫌いで、
"普通"というキャラクターからは逸脱していた様子。

本書を読んで、「自分はそんなに風変わりじゃないから・・・」
といって不安になるかもしれませんが、繰り返し言われる

  • 好きなこと
  • 与えること
  • 疑うこと

上記を、身に付けることができれば、"普通"という概念が
目に見えない、存在しないものであることに気が付くでしょう。

2009年6月25日

本田宗一郎の見方・考え方

本田宗一郎の見方・考え方 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍 明日への仕事

トヨタとの確執、
中島飛行機 (後の富士重工業/SUBARU や
日産など)との取引の流れ。

他にも、下記のコトが学べる。

  1. ホンダ流、"2階に上げて梯子をはずす"方式
  2. 超体験主義者
  3. スピードとサービス精神

ホンダを語るうえで外せないのは、
本田宗一郎さんと、盟友の藤澤武夫さんのコンビ。

これ以上の関係性を作るのは、
世界の有名企業でも難しいと思われるほど、羨ましい関係だ。

二人の間で交わされた取り決めは、
欲望が邪魔して、到底自分ではできなそうだな、と感じる。

ホンダという乗り物(会社)にまたがって、
駆け抜けた日々が目の前に広がる。

こちらも併せて一読あれ。
本田宗一郎 wiki

本書を読んでいると、本田宗一郎さんは、
他人を褒めるのが苦手な照れ屋さんだと見受けられるが、
引き際に見せたこんなシーン。

本田「まあまあだな・・・」

藤澤「そう、まあまあさ」

本田「幸せだったな」

藤澤「本当に幸せでした。 心から御礼を言います」

本田「俺も御礼を言うよ。 良い人生だったな・・・」

遊びと仕事の線引きなどできず、
一時代を駆け抜けた2人の男の話に目頭が熱くなる。

2009年3月28日

KING 100days名言カタログ

KING 100days名言カタログ 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍 名言エキス

鳴り物入りで登場して、
一瞬で廃刊となったKING

本書で紹介されている名言の共通点は、
自分が正しいと感じられる場所を探したり、
毎日を楽しむ。 ということ。

あきらめるな。
一度あきらめたら、
それが習慣になる。

ウォルター・マッソー

今、やるだけのことをやって、
あとはしゃあないもんなぁ。

ただ、決めるのは自分やってこと。

欲しいもんは欲しい。
いらんもんはいらん。
スタートはそこからや。

浜田雅功

全ての言葉に納得する必要はないが、
気に入った名言から、エキスを抽出しておきたい。

無料で本書 『KING 100days名言カタログ』をプレゼント

2009年3月21日

BRUTUS 言葉の力

BRUTUS 言葉の力 横浜関内伊勢佐木町のカフェバー 音楽好きが集まる洒落た飲み屋 ウェブ担当がオススメする書籍 言葉産業

言葉が金になる時代。
と言うと、あなたは不思議がるだろう。

普段、あまり意識していないかもしれないが、
ネット時代に突入した現在、あなたが思考し、
表現するテキストには、価値が付けられているのだ。

この流れは、もうとっくに始まっているし、さらに加速してゆく。

本書に出てくる有名人は下記。

  • スティーヴ・ジョブズ
  • ボブ・マーリー
  • ジョン・レノン
  • ボブ・ディラン
  • カート・コバーン
  • ジミ・ヘンドリックス
  • ジム・モリソン
  • ジョン・F・ケネディ
  • キング牧師
  • チェ・ゲバラ
  • ボノ

無料で本書 『BRUTUS 言葉の力』をプレゼント

2009年1月12日

BRUTUS 大松本論

BRUTUS 大松本論 世間への怒りを
笑いに繋げる

浜ちゃんが中学2年の時に、
松っちゃんを取り合って、同級生とケンカ。
その後も紳助・竜介解散の切っ掛けにもなる松本人志。

実験や冒険。毎日、違う答えを探すところに
自身の楽しさを見出しているようだ。

"それをやらないと生きてゆけない"
"その他のコトにはエネルギーを注入できない"
何かを惰性でやっているようなオプション人生
からでは到底達成できない強度さがある。

自分の得意なコトのためなら、魂すら売り飛ばす。
そんな人物像が浮かび上がる。

「キャシィ塚本」(元ネタが実在するんだヨ)を
演じている時、役にのめり込み過ぎて危うくコッチの世界へ
戻れなくなりそうだったとか・・・

松本人志がブルーハーツ、任天堂への想いもチョッピリ語る。

好きなのは、全体の記事を通して、浜ちゃんへの松本視点がチョイチョイ
出てくるところ。その内容も突き放していて面白い。

無料で本書『BRUTUS 大松本論』をプレゼント

2008年12月26日

日経ビジネス 任天堂はなせ強い

日経ビジネス 任天堂はなせ強い 任天堂体質

娯楽産業に従事する者の力強さ、
その基盤を任天堂という立場から分析する。

コツコツと積み上げる企業イメージ、
売れても謙虚な姿勢は見習うべきものがある。

P.30 岩田聡さん
僕らは基本的に役に立たないものを作ってきた。
役に立たないものに対しては、人は我慢をしません。

説明書は読まない。
分からなければ、全部作り手のせい
その厳しさに鍛えられたきたのです。

任天堂のドンが、歴代のゲーム機を通して語る、社員のタイプ。
部下の体質を把握しておいて損はない。

P.44 山内博さん
実際に接してみると、この人はハードの人、
この人は体質的にソフトに順応できる人というのが、分かってくるんですね。

本を読むと、書いてある内容に対して、
あたかも、ずっと前から知っていたような錯覚に陥ることもある。
他人の思考にのめり込み過ぎないように注意する。

P.45 山内博さん
企業理念という言葉は僕は嫌いだから、
そういう言葉に対しては抵抗があります。

評論家か経営者か分からんような経営者が
増えてきて、そういう人たちの本も出ている。

しかし、それを読んでいったい何になるんです。
参考になるかもしれないが、それでは経営者として大成しないと思う。
やっぱり自分で考えないと

仮に、大震災が起こったとして・・・
果たしてあなたの仕事は、必要とされるだろうか?

娯楽、サービス、芸術に音楽。
あったら良いが、最悪無くても人間の生命活動には影響がないかもしれない。

一度、自らの立ち位置を再確認しておいたほうが良さそうだ。

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2008年12月16日

プレジデント 仕事人ドラマ

プレジデント 仕事人ドラマ 燃える
経営者

古今東西、一代で大企業を築いたり、
ピンチから脱出した日本の経営者特集、
先人から熱いエネルギーをもらおう。

2008年10月24日

史上最強の人生戦略マニュアル

史上最強の人生戦略マニュアル 自分自身を騙して、
どこへゆくのか?

自分が正しければ、正当なら、
仕事、生活の諸問題は自然と解決する。
という危険な思い込み

思い込みに浸って、「現実が、まわりが間違っている!」
と叫びたいところだが、リアルに立ち向かうスキルを
著者フィリップ・マグロー氏が伝授してくれる。訳者は勝間和代さん。

本書は、自分自身を騙すのを止める指南書であり、
急に発生する責任や、人生を干上がらせる遅効性ウイルスに
対抗するための処世術であり、
他人の行動を予測し、コントロールするための、
人心掌握の画策本でもある。

これから先は、
“本当に生きる”人のみに読んでいただきたい。

あなたは、いつまで
敗者ではないフリをしているのか?
あなたは、犠牲者か?
自分自身に対する非道い仕打ちに気付く勇気はあるか?
古い手順を捨て、新しいコトを学ぶ気概はあるか?
いったい、どんなくだらないことから見返りを得ているのか?

意志や「やるつもり」ではなく、「結果」に基づいて
自らの人生と、その質を評価。
鋭い口調で言い当てられるので、1ページ1ページが重い。

見返り行動
人生の終わりに後悔する時が、きっとくる。
どうやら“人生の管理者”を構築しないと、エライ目に遭いそうだ。
自分のダメな部分を新しい環境に放り込んでやれ。

都合よく、自分で目隠しをして、
見えないように、見ないようにしているが、
本当は目先の小さな見返り
つられているだけだ。

「遊びのない人生なんて・・・」という視点ももっともだが、
テレビ、雑誌、ネットサーフィン、無駄な食事、飲まなくてもいい酒、
育ちの悪い女、マナーのない男、毒煙、金、見栄、自己欺瞞、
リスク満載だが快楽生活。
それらに囲まれた一時の安心感という中毒症状。
このまま操られるつもりか?

下記のような状況に至っている方は、
「こんな人生でイイや」と諦める前に一読あれ。

  • 今の仕事でもっとお金を稼げないことに不満を抱いている
  • 自分には今以上のことを成し遂げる能力がある
  • 型にはまってしまって、望むものが手に入らない
  • 自分にうんざりしている
  • 感情が欠けた不毛の生活あるいは結婚に黙って堪えている
  • 死ぬほど退屈でやりがいのない仕事を無気力にだらだら続けている
  • 目標達成に向けて努力を払っていない
  • 情熱も計画も目標もなく、人生を「おざなりに生きている」
  • 実際にはあなたの行動には信じられないほどの危険が伴うのに、
    空想の世界に生きて自分が失敗することはないと思っている
  • 苦労することも自分が望むものもろくになく、
    望んでいないものが多すぎる安全地帯に引きこもっている
  • 変わる見込みのほとんどない孤独な人生を送っている
  • 手に負えない金銭的負担に苦しんでいる
  • 罪悪感や不満、憂鬱をいつまでも引きずって生きている

体系化された各項目、身近なエピソードを例に、
今日明日の課題に落とし込まれているので、即実行できる。

目次に目を通すだけでも価値アリ。

第1章 問題がひとりでに解決することは、絶対にない
誰もあなたに代わって闘ってはくれない

第2章 本当に生きるということ
【人生の法則1】ものがわかっているか、いないか

第3章 自分の選択と態度に焦点をあてる
【人生の法則2】人生の責任は自分にある

第4章 「見返り」が行動を支配している
【人生の法則3】人はうまくいくことをする

第5章 問題は、あなたが認めるまで悪化していく
【人生の法則4】自分が認めていないことは変えられない

第6章 違うことを「する」
【人生の法則5】人生は行動に報いる

第7章 過去の出来事を言い訳にしない
【人生の法則6】事実なんてない。あるのは認識だけ

第8章 今すぐに人生計画を立てる
【人生の法則7】人生は管理するもの。癒すものではない

第9章 見返りを断つ
【人生の法則8】私たちは自分の扱い方を人に教えている

第10章 憎しみはあなたの心を変えてしまう
【人生の法則9】許しには力がある

第11章 あなたのゴールラインはどこか?
【人生の法則10】自分が求めているものを知り、要求する

第12章 ガイドつき人生の旅

第13章 目標設定の7つのステップ

第14章 自分の公式を見つけよう

認知の罠を認知行動療法で外す。
罠を解除するためのカウンセリング本でもある。

あなたは彷徨いたくて、フラフラしているのか?
正当か不当か、ではなく、「計画と地図」によって現実に対処する。
見返りシステムの功罪を暴き、
正しいか正しくないか、ではなく
「うまくいっているか?
いっていないか?」

を試験紙にする。

他人が自分に何かしてくれるという決めつけは、
自分の首を絞めるだけ、あなたは行動と同時に
結果も選んでいる

それは意欲的になった時だけに発生する果実。

P.110
私の人生で、「ノー」と言ったおかげで経験が豊かになったり、
人生の質が高くなったりしたことは一度もない。

逆に、「オーケー、いいとも。
試しにやってみよう
と言っただけで、人生の質が高められたことは何十回もあった。

素直になる。

P.174
認めるというのは、自分が今していること、していないこと、
あるいは自分の人生で我慢している有害なことについて、
冗談抜きに率直に誠実に現実的に、
自分自身と対決することだ。

P.180
自分が今どういう状況にいようと、
偶然そうなったわけではないということを「認める」必要がある。
言い訳無用。責任はあなたにある
あなたがそうした状況をつくりだしたのだ。

サービスの本質、その舞台裏。

P.175
たいていの人が求めているのは、真実ではなく
自分が正しいと認められることである。

正しかろうと間違っていようと、
自分の考えに対する裏打ちを求めているのだ。

事実に基づくものであろうとなかろうと、
自分がすでに出した結論を支持
してくれる人間や情報を求めているのだ。

こうした人たちが聞きたがっているのは、
気分を良くしてくれる言葉であり、
今の自分と現状について、さしあたり
心を慰めてくれるような言葉だけである。

評価基準。

P.194
単に結果という観点だけから成功や失敗を評価するということは、
自分を厳しい目で現実的に評価するということだ。
世間も同じ尺度であたなを評価
するのだから、あなたもそうしたほうがいい。

独自のルールや法則を作ることはできない。
すでに世の中が独自のルールや法則を持っているのだから。

それより大事なのは、世の中には、それらを
押しつける力があるということだ。

考えるだけ、意図するだけで終わっていないか?
行動しないと、まるで意味がない。

P.202
引き金を引け
知識を得るだけで終わらずに、
これまでとは違う何かをするのだ。

人生は流れや勢いに乗って進む。
運動することであれ、自分の感情を言葉にすることであれ、
もう一度学校へ行くことであれ、祈ることであれ、
新しい仕事に応募することであれ、何か違うことをはじめれば、
行動に弾みがつく。

宇宙で一番仲良しにならなきゃいけない相手とは。

P.353
こんな風に考えたことはないかもしれないが、
世界史の中で、あなたという人間は二人といない。
現在も過去も未来も、あなたという人間は他にはいないのだ。

あなたは生まれ、今生きており、いずれ死ぬだろう。
そして
二度とあなたという人間は
現れない。

あなたは独自の人間であり、この地球上の他の誰とも異なる。
そのあなた自身と親しい関係を築かずに人生を送るのは、間違いだ。

人間の全ての活動を裏側から観察した成功の定義。

P.142
成功するということは、自分がすることは
何でも他の人に受け入れられ、
認められるということだ

逆に失敗するということは、それは、
自分や自分が差し出さざるを得ないものが
何らかのかたちで世間に拒絶され、
世間からつまはじき

にされるという意味でしかない。

成功を妬んでいる暇で、行動に移す。

P.415
つねに成功している人は、
幸運なのではない。
突破口を自ら切り開いたのだ

P.55
ゲームはいま始まったばかりだ。
まだ手遅れではない。

             (~中略~)

泣き言はもうたくさんだ。
いまこそ、「あなたの時代」であり、
「あなたの番」である。

2008年10月 5日

他力本願 仕事で負けない7つの力

他力本願 仕事で負けない7つの力 映画の格は
「時間」と「世界」で
決まる

精神的に“リッチな映画”創りを目指す押井守監督が、
「映画とは何か?」という疑問を通して、仕事の本質を語る。

押井さんがコミュニケーションの重要性に気付くまでに経過した、
独自の紆余曲折、迷い、悩みの過程が紹介されています。

マニュアル本を読んだだけで、身体と脳がすんなり理解できるワケもなく、
我々は経験を通じてしか、アウトプットできない生き物である。

集合知としての映画創りを模索する氏が、
ひとつの方法として「劣化=変化」を楽しむ仕事術、統括術のまとめた本書。

数多く別案、別アイデアを提案することに、自分以外の可能性を見出し、
有能なスタッフの条件と位置づける。

組織のマネジメントをしたり、部下や外部と連携する、
人と人との中継点で指示を出す職種についている方、
映画を創りたいと思っている人にオススメ。

意識する人と、流される人。習慣の差異。
本質を知ることが、イノベーションに繋がる。

P.17
僕は何事においても、常に本質的に物事を考えるように努力している。
なぜなら、いつもそのように物事を考えるようにしないと、
どんどん仕事が本質から離れてしまい、
いつの間にか、自分が何をしているのか、
本当は何をしたいのか
が分からなくなってしまうからだ。

アクションシーンは、観客にカタルシスを与えるサービスだと言い切る。
時間を伸縮自在に操り、同時に精神的な奥行きや広がりを持たせるために
スケールを演出する。

P.18
「時間」を支配できることこそ映画作りの醍醐味

P.20
奥行きのある「世界」が、画面の外にある物語まで語る

映画の価値は監督それぞれ。その価値を認められるかどうか。

P.30
「原作が大ベストセラーだから、きっと当たると思う」
などという理由では、僕は映画化の価値はないと思う。

自分で「この作品は世に問うべきだ」という確信があり、
それを他人にも説得できるかどうか
それが大事なのだ。

説得できなければ「原作がヒット作」などという理由を使って、
「きっと儲かるに違いない」と出資者を説得するしかない。
そんな志の低い映画を僕は作るつもりはない。

何のため? 誰のため? どうして今?
「大人の事情」が入ってきた時のための予防線としてのブレない軸。

P.42
企画を詰めていく段階で、
“この作品は何のために作られようとしているのか”
“誰のために作られるべきなのか”
“どうして今、世に問われようとしているのか”
という部分、要するに作品の哲学を、しっかり固めておきたかった。

制作の途中で道に迷うようなことがあったら、
いつでも戻ってこられる場所を作っておきたかったのである。

3DCGでは、リアルな表現に近付ければ、近付けるほど偉い。
などといった信仰があるのは確かであって・・・
それを目的にしてしまうと、メッセージが曖昧になってしまう。

P.55
僕が強調しておきたいのは、「世界をリアルに描く」こと自体を
僕は目指しているのではない、ということだ。

「リアルに描いたことで得られる表現の幅
を目指しているのであって、「リアルな描写」はその単なる手段に過ぎない。

下記作品から、押井監督が言っているコトを掴み取ろう。

実写撮影と、アニメのロケハンの違い。

P.59
アニメーションのロケハンは、
その場所で何を感じたか
という点が重要になる。

アニメーションというのはつまり、制作者が体感した記憶を、
再び絵にして再現する行為なのである。
実はそれだけでは不十分である。

妄想力が必須であると続ける。
それは地に足の着いたベースを基にした妄想である。

キャラクターに魂を吹き込む方法。

P.77
観客にその人物へ感情移入までさせるにはどうしたらよいか。
これが、人の手が描いた絵で世界を表すアニメーションの
究極の目標でもある。

それには二つの方法がある。
キャラクターを初めからリアルに描く方法と、
キャラクターの動きをしっかり描く方法だ。

パトレイバーの後藤隊長や、攻殻機動隊のバトー。中年男性の片想いが、
巧みに表現されていたのに。

最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』ではキャラクターの
動きをしっかり描く表現(その代わり、人物はリアル表現ではない)を
使ったせいか、脚本家がいつもと違ったせいか、
恋愛の深みが表現されていなかった、映像としてのカットはあったものの、
もどかしさが伝わってこなかったのは残念でならない。

それにしても、止め絵で堪えうるほどリアルに描かれた人物のほうが
感情移入できたのは何故か?

それは、動くモノをリアルに観ていない。細かく観ていないのではないか。
表現する側が「キャラクターの動きをしっかり描いて」いても、
動くモノとして、脳がある程度補完してしまうので、
観客側は、動きの全てを拾って観ていない、のではないか。

もしかしたら、インプットする情報量が圧倒的に増えている現代では、
情報の補完化が急激に進化したために、
リアルではないキャラクターには、感情移入できなかったのではないか。

キャラを動かし、描写を簡略化したことは、間違いだったと思う。
それ以前のリスクヘッジ法は、結局、最善策だったのではないか。
(その最善策も、今回のように逆のパターンがなければ、
最善と判明しないのだが・・・)

理想論ではなく、現実を見る。

P.77
僕はどちらかというとこれまで、キャラをあまり動かさない監督だった。
キャラを動かすという事は、それだけたくさんの原画を描かなくてはならないし、
スタッフの力量によっては破綻する可能性がある。
その方法はかなりリスキーだ。

僕はよく映画制作を戦争に例えるのだが、机上演習によるシミュレーションでは、
この方法は負ける可能性が高いと判断してきたのである。

それで、「キャラは動かさなくてもいい」という指示を、
これまでもよく出してきた。途中で投げ出すくらいなら、
初めからやらなければよい
その見通しが大切だ。

毎日が訓練の場。日々積み重ね。

P.138
同じ量の仕事をしていても、意識して取り組む人間と
そうでない人間との間には、少しずつ差が生まれ、
それが蓄積していくものなのである。

ムダな仕事というものは存在しないが、
仕事をムダにしている人はいる。

楽しく努力できれば、継続に繋がる。

P.140
演出というものはほとんどがテクニックの積み重ねなのだと
分かってもらえたのではないだろうか。
センスや感性などというものは
最後ににじみ出るもの
で、
基本は技術の蓄積である。

自身で納得のいかない『うる星やつら オンリー・ユー』公開後、
宮崎駿監督にもボロクソにけなされ・・・
自己評価が低かったワケ。何が足りなかったのか。

P.234
自分の才能はこんなものじゃないはずだ。僕はそう思おうとした。
原作者やファンや配給が褒めてくれても、
自分が納得できなければだめなのだ。
同時上映作は相米慎二監督『ションベン・ライダー』で、
これほど身勝手な映画はないと思ったが、
だけど映画としては数倍面白かった。

明らかにこれを作った相米慎二という男が
スクリーンの向こう側にいる
と感じさせる作品だった。

彼の自信が映画に現れていた。
それは、彼以外の誰も作れない作品だった。

それは他の作品にも言えることだ。『勝手にしやがれ』にしても
『ブレードランナー』にしても『2001年宇宙の旅』にしても、
それを作った人間の「どうだ」という快哉が
聞こえてくる作品であり、そういう作品が歴史に残るのである。

虚構は現実より真実を語る。

P.241
虚構に真実がないというのは、それこそウソだろう。
湾岸戦争の報道など、現実のようでいて実はアメリカの都合による
虚構の映像ではなかったか。戦争の真実は、戦争の悲惨さ過酷さは、
実際に戦場に立った兵士にしか分からないはずなのだ。

僕はドキュメンタリーなど
最もいかがわしいと思っている。
真実に対して、ドキュメンタリーとエンタテインメントと
どちらが真摯に向き合っているだろうか。

3年間、仕事を干された末に気付いたコト。

P.243
僕は全然分かっていなかった。
自分の主張だけ貫けばいいというものではない。
自分の正義だけ声高に訴えていれば
良い仕事ができるわけでもない。

大事なのは、相手の言い分に耳を傾けるということだ。
相手の要求を満たしながら、その上でなお、
自分の要求も満たしていくべきなのである。

お気に入りのミュージシャン、アーティスト、作家、
監督、マンガ家、等々が有名になってしまうと、
昔の作品のほうが良く思えたりするのは・・・

P.247
世の巨匠たちが晩年になって
駄作を発表するようになるのは、
才能が枯渇したからではないと僕は思う。

偉くなって、人の意見を聞けなくなったからなのだ。
誰も意見をしてくれなくなるからなのだ。

人の話は聞かないわ、周りはイエスマンだらけだわ、で。
巨匠たちの病は、本人が気付かぬところで進行してゆく。

流行の先端(といわれる場所)

P.250
絶えず時代の先端にいて、その空気を吸っていないと
感性が養われないとか、鈍ってくるとか、
そんな言い方がなされるが、それは本当だろうか、と。

渋谷や六本木に住んで、それでいったい何が分かるというのだろう。
物事の渦中にいる人間というのは、むしろ外で眺めている人間よりも
鈍感であることが多いのではないだろうか。

愛犬との出会い、別れが教えてくれた大切なこと。

P.254
別れを恐れて出会わなければ
人生は何も始まらないように、
僕らはしょせん出会いと別れを繰り返す存在なのである。

最近の若い人たちは、別れを恐れて出会いを避けるような傾向が
あるように思うが、傷つくことも大事な人生の要素である。
人生の実相とも言える、そのことを今の僕なら
嫌味なく彼らに伝えられるかもしれない。
近ごろはそういう気がしている。

物事を一歩引いて観察する力、
日常生活には出会いが溢れていること、
日々研鑽すれば、いつかは未来が開けることを本書は語っている。

2008年9月28日

16歳の教科書

16歳の教科書 自分の外にある
理由に
目をくれるなっ!

勉強の正体とは?

「なんで勉強するの?」
「何の役に立つの?」
って疑問をぶつけられても大丈夫。

受験に対するメリットにも、様々な見解がある。
受験真っ最中、または受験を前に悩んでいる子に知ってもらいたい。

【1時限目】 国語 金田一秀穂 先生

「言語能力」=「表現と理解」
「コミュニケーション能力」=「伝える」「関係性の能力」
と位置づける。さらに足りないモノがあるみたいだ。

P.19
世間でいわれる国語力というのは、この言語能力と
コミュニケーション能力がブレンドされ、
しかも大切な「なにか」が欠落したものなんですね。

言語能力を磨くために、真逆のコトをやってきたのかもしれない。
必要なのは誰もが共感、想像できる描写力。

P.25
とにかく情緒を切り捨てること。
事実と論理だけで文章を組み立てていくこと。

国語力を鍛えるトレーニング方法として、
僕はよく「絵を言葉で書いてごらん」と言っています。

             (~中略~)

とにかく、目に見えるものを言葉に変換していくのです。
ここで、ひとつ注意すべきルールがあります。
それは、「自分の意見をいっさい入れない」
ということ。

たとえば花を描写するときにも、「美しいピンクに染まって」とか
「はかない紫色の花が」なんて主観的な表現は入れない。

上記をさらに発展させてみる。正確さを判定する方法。

P.28
絵を言葉で書くことに慣れてきたら、
今度はその文章を友達に読んでもらいましょう。
そして、自分がやったのとは逆に、その文章を絵に書き起こしてもらう。
絵を言葉に変換して、その言葉を絵に変換するわけですね。

ここまでやって、友達がそれなりに忠実な絵を描いてくれるようなら、
あなたの文章はかなりの正確性を持っていると判断することができます。

自分の気持ちを書くことだけじゃない、文章表現の広がりと限界。

P.30
自分の気持ちというのは、「嬉しい、悲しい、楽しい、ムカツク、寂しい、
ウザイ」くらいの言葉で、なんとなく表現できたような気分になりがちです。

でも、ほんとうは自分が考えていることを正確に
言葉にできていないのかもしれません。
いや、きっとできていないはずです。

しかし、我々は、自分が言葉にできていないということにさえ、
気づいていない可能性があります。
ほんとうはちっとも言葉にできていないのに、
できたつもりになっているだけかもしれない。

クセ? 個性? 自分だけの文体が生まれる瞬間。

P.34
大切なのは「情緒より論理」という原則なのです。
それがなければ、文体も生まれません。

会話よりも文字を選ぶ日本語。 何故か? 日本人はシャイだから。

P.38
これは日本語というよりも日本人の特徴かもしれませんが、
日本人は文字言語が大好きなんです。
一般には文字言語よりも音声言語を重視する国(言語)のほうが多いんですが、
日本人は明らかに文字言語を重視します。

たとえば、旅先で道に迷ったとき、外国人だと通りすがりの人に道を尋ねる
んですね。僕自身、いろんな国でいろんな人に道を尋ねられました。
ところが、日本人は、道に迷ったらまず地図を見る。
つまり、知らない人と話すのが苦手なんです。
これはできるだけ音声言語(会話)よりも文字言語(文字)を使いたがる、
という特徴につながります。

携帯電話のメールがこれだけ流行しているのも、
こんなところに理由があるのかもしれません。

自分で表現をひねり出す楽しみ。

P.40
言葉とは覚えるものではなく、考えるもの

金田一秀穂さんが、どうして言語学の世界に足を踏み入れたのか。
表現するということの、捉え方のひとつとして。

P.42
「考えていることを、できるだけ正確に言葉という形に変換して外に出す」、
それが自分の仕事なんだ、自分は変換機なんだ、と思ったんです。

【2時限目】 数学(計算問題) 鍵本聡 先生

数学が難しいといわれる由縁。

P.46
「理解する」ということと、「答案にする」ということは、
まったく別の作業なんですね。

だから、わかったはずなのに点がとれない。
わかったと思っていながら、
本当はなにもわかっていない。

数学は社会へ出てから役に立つのか?

P.50
数学で学ぶのは「知識」じゃないんです。
もっと根っこのところにある「数学的思考」、
つまり、ものの考え方や論理の進め方などを学ぶのが、
数学という学問なんですね。

だから僕はいつも、数学力とは「真実を見抜く力」だと言っています。
たとえば、大人になってインチキ臭い儲け話を持ちかけられたとする。
ネズミ講とか、マルチ商法みたいな話、あるいは「絶対に値上がりする株が
あるよ」といった投資話ですね。
ここで数学力の弱い人は、すぐに「それは素晴らしい!」と乗ってしまいます。

しかし、数学力のある人なら、
「結局、ここで最終的に儲かるのは誰なのか?」
「自分の支払うお金はどこへ流れ、自分にどれだけ返ってくるのか?」
「その保証はどこにあるのか?」
「この営業マンの語っているロジック(論理)に、おかしな点はないか?」
などを冷静に判断することができます。

つまり、世にあふれるインチキを見破り、
そのウラにある真実を突きとめることができるんですよ。
怪しい儲け話、インチキ宗教、詐欺、それから犯罪。
これらに捲き込まれないためには、数学力って絶対に必要な力であり、
自分の身を守る術なんです。

パターンを暗記した裏技で数学の問題を解いてゆき、
見抜く力と、投げ出さない力で突破する。

P.65
「わからない」と投げ出すのではなく、
とりあえずバットを振ってファウルにしておく
それだけでも、テスト全体は全然違ってきますよ。

今となっては懐かしい、受験についての考察。

P.71
思春期のころ、特に高校や大学の受験勉強に打ち込んでいるころ、
みんなの頭の中には「自分の世界」が広がっています。
それは頭でっかちで、独りよがりで、ちょっと生意気で、
世間知らずな「自分の世界」です。

そして受験とは、それまで大事に温めてきた「自分の世界」が、
初めて「社会」と触れ合う瞬間なのです。
もっとわかりやすくいえば、あなた自身が初めて社会から「承認」される、
とてつもなく感動的な瞬間。それが受験なんですよ。

鍵本聡さんが本を読む時に意識している、読書の面白さが広がる視点。

P.72
「この作者に会ったらどんな話をしよう?」
と考えるんですよ。

【3時限目】 数学(図形問題) 高濱正伸 先生

数学を支える影の力。後者はビジネスシーンでも必須かもしれない。

P.77
僕はいつも、数学には「見える力」と「詰める力」がある、と言っています。
数学力と呼ばれるものの正体はこのふたつだ、と。

まず「見える力」とは、まさに図形の補助線が浮かぶような能力のことです。
具体的には、次の4つに分けられます。

  • 図形センス・・・
    なにもないところに補助線が浮かぶようなセンス
  • 空間把握力・・・
    立体の見取り図、断面図、投影図、展開図がイメージできる能力
  • 試行錯誤力・・・
    じっと固まらず、手を動かして試行錯誤できる能力
  • 発見力・・・
    既成の枠にとらわれず、大胆な発想ができる能力

一方の「詰める力」とは、ひと言でいえば論理的な思考能力と、
最後までやり遂げる意志や気迫のことです。こちらも、次の4つに分けられます。

  • 論理力・・・
    論理的整合性に敏感で、ひとつも破綻のない考え方ができる能力
  • 要約力・・・
    「要するになにを問われているのか」を理解し、的確に答えられる能力
  • 精読力・・・
    一字一句、読み落とさない集中力
  • 意志力・・・
    自力でやり遂げたいという強い気持ち

意味のある勉強とは、復習システムをいかに構築できるかどうか。

P.85
勉強のポイントは
「できなかったことを、できるようにする」
ことなんです。

             (~中略~)

勉強は自分のペースでいい。とにかく「できなかったこと」を徹底してやる。
できるようになるまでやりつくす。足は遅そうに見えるかもしれないけど、
これがいちばん確実な近道なんです。

問題をやりっ放しにしない、復習ノート。
仕事でも活かせる、教訓を導き出すノートを自分で創る。

P.86

  1. 問題・・・できなかった問題はどんな問題か
  2. 解答・・・正しい解答はどんなものか
  3. できなかった理由・・・なぜ自分はこの問題ができなかったのか
  4. この問題のポイント・・・この問題のポイントはどこか。今後の教訓はなにか

数学嫌いが発生する理由。

P.92
親御さんや学校教育システム、それから受験制度などがピュアな好奇心を否定して、
数学を嫌いにさせてしまうんですね。その意味でいうと、嫌いになったのではなく、
嫌いにさせられてしまった、というのが正しい認識だと思います。

そして、嫌いにさせられる最大の原因は、言葉です。たとえば、
「どうしてこんなこともわからないの」
「ほかのみんなはできてるんだぞ」
という小さな言葉
べつに、いますぐわからなくてもいいし、何度間違えたっていい。
大切なのは好奇心を持って楽しみながら何度も取り組むことなのに、
大人たちはすぐにこんな言葉を投げかけてしまいます。

そうすると、好奇心だって失せるし、
心の扉をパタンッと閉めてしまう。
また怒られるんじゃないかと臆病になって、数学を遠ざけるようになる。

鍵は好奇心。

P.92
これは引きこもりとか不登校の研究でも同じなんですけど、
心の問題を解決しようとするとき、最終的に行き着くのは
もともとあったはずの
ピュアな好奇心を取り戻す」ということなんですね。
もともとあったはずなのだから、不可能ではないはずです。

現実の厳しさを知るということ。

P.98
いまの社会、あるいは現在の教育現場で、いちばん足りないのは
「世の中って甘くないんだぞ」
という強いメッセージだと思うんです。

少しでもトラブルがあれば、ものすごく過保護な対応をとってしまう。
これは親も教師もそうです。

でも、大人になって会社に入れば、イジメもあれば、ノルマもある。
ノルマが達成できなければペナルティだって待っているし、リストラさえある。
人間関係にしても、社会に出た途端、自分の親くらいの年齢の人たちとも
付き合っていかないといけない。

だから、ほんとうの教育というのは、そういう厳しい社会に出ても
食っていけるだけの人間を育てることだと思うんですよ。

             (~中略~)

大学入試っていうのは、初めて「世の中は厳しい」
という現実に直面する大チャンスだと思うんです。
たった1点差で、居場所さえ奪われてしまう
オマケもお情けも通用しない、真の実力主義が貫かれた世界ですからね。
受験とは、みなさんを「一人前の大人」にしてくれる大きなチャンスなのです。

大学って、いったい何をする場所?

P.100
大学って先生がなにを教えてくれるとかいうより、
「自分」をつくりあげる最終段階の場所
じゃないかと思うんですよ。

【4時限目】 英語 大西泰斗 先生

機械的に覚えさせられがちな英語。
自分の気持ちと感覚で感じると視点が変わるようです。

P.110
英語文には無限のバリエーションがあるわけではありません。
目もくらむような多くのパターンがあるわけでもありません。

ごくごく少数の、強固なパターンがあって、ネイティブはそこに表現を
無意識のうちに当てはめながら文を作っているのです。
まずはベーシックなパターンを体に取り込む
その感覚をキッチリつかむ。それが使える英語への、
すぐできるもっとも簡単な第一歩なんですよ。

あくまで表現するためのツールにすぎない。

P.122
言葉はね、表現できてナンボなんだよ。
僕たちは、ネイティブの言うことを聞いて「はい、そうですか」
とうなずくために英語を勉強しているんじゃない。
小説や映画を見て「ああ、楽しかった」と感心するためだけに
英語を勉強しているわけでもない。

英語を使って表現するため、仕事するため、友達をつくるため、
上手に人を動かして自分を達成するために、多大な労力を払って
英語を勉強しているんだよ。
発信する力があってこそ、力。

中高生に伝えたいメッセージ。

P.125
最後にもうひと言だけ。どうしても言いたいことがあるんだ。それは、
「違和感にこだわれ」ということです。
いま現在、みなさんが確固とした将来の夢・希望をもっているならいい。
それは幸せなこと。だけど世の中、そんなに恵まれた人ばかりじゃない。
多くの人は、自分はどこに進んでいったらいいのか、
将来なにをしたらいいのか、わからないんじゃないかな。

そんでもって、周りの大人たちに「自分に向いた職業をめざせ」とか
「好きなことを見つけろ」とか、ものすごいことを言われて、
悩んでいたりもするんじゃないかな。難しいよね、そんなこと。

そもそも、あらゆる問いのなかで、「自分ってどういう人間なんだろう」
「なにをするのに向いているんだろう」ということほど、
難しい問いはありません。

机に座って考えたってわからない。
最近は「自分探し」が流行だけど、旅行に行ったり習い事を始めるくらいで
「ほんとうの自分」がわかるなら誰も苦労はしないよね。
その程度でわかる自分なら、
いらないさ、そんなもん。
「自分」は最大のミステリー。解くことはできない。

だけどね、手がかりを得ることはできるんだよ。それも日常のなかで。
それが「違和感にこだわれ」ということなんだ。
世界はいろいろな意味で
完成されてはいません

誰も異を唱えたことのない不合理がたくさんある。
至るところに「穴」が空いているんだよ。
もしみなさんが「あれ? なんでこんなことが見過ごされているんだろう」
って思ったとしたら、チャンス到来。その違和感を握りしめてほしいんだ。
誰もが見過ごしている大きな穴ぼこ、
そこに違和感を感じる「感度」自体が、
みなさんの個性だからです。

             (~中略~)

自分の心に宿った小さな違和感、小さな不本意、小さな不自然。
それを放置しないことだよ。虫眼鏡で拡大して見極めるんだ。

その問題意識の中にこそ、大切な大切な
「ほんとうの」自分が住んでいるんだからね。
僕もそうやって、いまの仕事に辿り着いた。

ちなみに、僕の違和感は「なぜこれほどの時間・労力をかけても
英語はものにならないのか」です。
それだけを朝から晩までもう10年以上考え続けています。
ふと芽生えた違和感はね、ときとして
人の一生を左右するほど大切なものなんだよ。

がんばれ。

【5時限目】 理科(物理) 竹内薫 先生

『99.9%は仮説』の著者が語る
「型」を持って、次に崩す「型破り」に進む極意
「仮説力」を総動員して世界を突破してゆこう。

【6時限目】 社会 藤原和博 先生

昔と今は、求められているコトが違う。
その現象に早く気づく。

P.165
戦後の経済復興から高度成長期までの間は、
工業を中心とした産業化の時代でした。
いわば「成長社会」という段階です。

この時代の教育現場では、「早く」「ちゃんと」「いい子に」
という3つがいちばん大事な価値観だったんだよね。

早くしなさい、ちゃんとしなさい、いい子にしなさい。
これは親も教師も、地域社会の人たちも口にしていた言葉です。
だって、産業界ではそういう人間が求められていたわけだからね。

そして産業界には「もっとたくさん」「もっと安く」「もっと標準的に」
といった万人にとっての「正解」があった。

でも、21世紀の日本は十分に成長しきった「成熟社会」です。
そこでは「これをやっておけば大丈夫」という、
誰もが認める正解なんかありません
だって、個人の価値観がバラバラになったんだからね。
IT長者をめざしてガンガンに働く人もいれば、
のんびり気ままにフリーター生活を送る人もいる。

娯楽ひとつとっても、プロ野球にJリーグ、それからメジャーリーグやNBA、
欧州サッカーまで自宅で観戦できる。紅白歌合戦の裏では格闘技が中継される。

こうやって価値観が多様化してくると、たったひとつの正解はなくなってくる。
これは社会全体がそうだし、企業の中でもそう。家族の中でさえもそうなんです。

普段、意識せずに使い分けている能力を知る。

P.168
正解がひとつしかない問題を前にしたときに必要とされるのは
「情報を上手に処理する力」、つまり「情報処理力」です。
これはジグソーパズルを組み合わせていくような能力のことで、
パターンさえ覚えていまえばパパパッとできるようになる。

じゃあ、正解がひとつではない問題を前にしたときに、
いったいどんな力が必要とされると思う?

まず、自分の知識、技術、経験を総動員して、それらを組み合わせ、
自分なりの答えを導いていく力が必要になってくる。
ここで導き出すのは、すべての人にとっての「正解」ではなく、
あくまでも自分なりの「納得解」
この力のことを僕は「情報を編集する力」、つまり
「情報編集力」と呼んでいます。
正解主義の情報処理力とは、決められたパターンを決められた場所に
埋めていく、ジグソーパズルのような能力のことだったよね。

これに対して、情報編集力はレゴブロックで遊ぶときの能力なんだ。
つまり、自分の手で組み合わせ、自分でなんらかの形をつくりあげていく
ような能力のことだとイメージしてください。

自分独りで勝負するのはダメ?
海外の試験で、他人の力を借りても、ネットを使ってもOKな試験があったよね。
コミュニケーション能力がないと、問題を解くのが難しそうだった。

P.172
学校って正解主義で9割は正解を教えられるよね。
しかも「カンニングするな」と言われる。

すると、みんな
ひとりっきりで正解を出さなきゃいけない
と信じることになる。
でもね、実際に社会に出たときに、
ひとりっきりで正解を出すなんてことはムリなんだ。それでみんな、
社会に出てから戸惑ってしまうんだよ。
中高生には、いや、大人の人にも
「あなたの実力の半分は他人の力で成り立っているんだよ」
ということをわかってもらいたい。

ひとりで解決することの問題点をもうひとつ挙げてみよう。
中学や高校の時期には、ほとんどの人に
アイデンティティの危機が訪れるんです。
小学校のころはみんな仲良くて、いつも一緒に遊んでいた。
どこまでもみんな一緒に行けると信じてね。
ところが中学に入るころには、友達の成績優秀な誰かが、
私立の中学に行くことになる。
公立中に進んでも、高校受験では、みんなバラバラの高校に進むことになる。
そこでアイデンティティの危機が訪れる。ものすごい不安に襲われる。

"ごっこ遊び"が意外と重要だって?

P.176
他人との"関係性"の中で役割を演じながら学ぶ
というのはすごく大事なことで、「ナナメの関係」
豊かかどうかということにも関わってくるんだよ。

人間は「親/子」や「教師/生徒」といったタテの関係だけで学ぶかといったら、
そうじゃない。友達どうしのヨコの関係だけでもない。

タテでもヨコでもない、ナナメの関係というのが、とても大切なんだ。

身近に悩める若人がいたら、率先して"ナナメの関係"になってあげよう!

重要な「集中力」はいつ手に入れるのか。
子どもは慌てて、大人は焦れ。

P.178
「大人になってから集中力を鍛えました」
という人に、僕は会ったことないんですよ。

会社に入ってから、これこれこういうトレーニングを積んで集中力を高めました、
という人には会ったことがない。

まず、どんな人でも、ある分野で成功していたり、ユニークな仕事をしている
人というのは、百パーセント集中力がある。
これはもう話していればわかる。
そして彼らの集中力というのは、
絶対に小中高のうちに身につけている
この期間で身につけなければ、一生身につかないんじゃないかとさえ思う。

受験勉強というのは、集中力を身につける、またとない機会なんだ。

生きるために大事な「バランス感覚」

P.180
体を使った経験が圧倒的に不足しているんですね。
これって、単に平衡感覚の話をしてるんじゃないんだよ。

たとえば、子どものころってアリを踏んづけたり、バッタの頭を引きちぎったり、
そういう残酷なことをよくやるよね。
最近の大人たちはそういうことを
禁止する傾向が強いかもしれない。

でも、僕は昆虫たちの尊い犠牲のうえで、
子どもたちは「命」の勉強をしているんだとも思っている。
たとえば、バッタの頭を引きちぎる。ちょっとだけ気持ち悪い。
それで、もう少し大きなバッタの頭を引きちぎる。
もっと気持ち悪いし、罪悪感も出てくる。そういう経験を重ねていくと
「これ以上はできない」という一線を自分の中に引くんですよ。
そういう一線ができれば、
絶対に猫なんかにはいかない。
昆虫たちで学んだ「気持ち悪さ」の経験のないヤツが、いきなり猫にいったり、
あるいはもっと極端に走ったりするんだ。

もちろん、こうした自然との関係性が欠けてくると、対人的な関係性にも
大きな影響が出る。ちょっと仲良くすると妙にベタベタしてくるとか、
少し冷たくすると、もう絶縁状態のようになるとか、
間とか距離感みたいなものがなくなって、
ベタベタしてるか、離れているかだけの
人間関係になってしまう。きっと、ストーカーなんかの問題も、
そこに原因があるんじゃないかな。

"夢を持たなきゃ症候群"の危険性。

P.182
人間って、技術と経験を積んでいけば、階段を上るようにして
自分の視点が高くなっていくでしょう。
そして、見える世界が変わってくる。
夢だの目標だのは、
そこから先に考えても、全然大丈夫なんだ。

じゃあ、夢も目標も見えないのに、なんのために勉強しているのか?
なんのために働いていくのか?
そして、なんのために生きているのか?

僕は「クレジットを高めるため」という言い方をしています。

クレジットというのは、
他人からもらえる信頼や共感、信任の総量のこと。
もし、クレジットという言葉がわかりにくければ、
ロールプレイングゲームの「経験値」みたいなものだと考えてもらっていい。

             (~中略~)

クレジットが高まると、
他人からアクセスされるようになるし、
アクセスできるようにもなる。
そうすると他人の力を使えるようになって、
より的確な納得解が得られるようになるんだ。
そうやってクレジットを高めることを先にやってから、
夢を抱くほうがずっといい。

中高生だけじゃなく、立派な年齢になった大人にもいえる忠告。
いい年して、テレビ、ゲーム、ネット、マンガに遊ばれない。

P.185
だって、テレビってものすごく面白いでしょ。ケータイだって必需品だ。
でも、それほど面白いものを
「自分の意志で制限する」
ということができれば、その後の人生でのライフマネジメントに
大きな影響を及ぼすに違いない。
人生をマネジメントする力になる。

面白いバラエティ番組をやっているときでもダラダラ見てないで、
スイッチを切るという勇気や潔さが、社会に出たときの
決断力として利いてくる。
ケータイにしても、ダラダラ待ち合わせしないで
「土曜日の1時に渋谷ハチ公前」って決断する。
それで、当日はなにがあっても1時前に駆けつける。

これは、社会に出てからなにより大事なタイムマネジメント能力になる。
時間管理や自己管理能力につながっていくんだな、これが。
絶対、中高生のうちに鍛えたほうがいいよ。

【課外授業】 心理 石井裕之 先生

「自分という他者」と対話し、いい関係を創る。

自己暗示の誇大性に騙されない。

P.195
「大丈夫だ」とか「受かるんだ」とか言ってる時点で、
潜在意識的には「大丈夫じゃない」
という暗示がかかってしまうことになります。

だから、受験に対するアプローチも「どうやったら受かるか?」
ではないんです。「受かるのが当たり前」
というスタンスでいるから、受かる。

ニセ占い師や、エセ・セラピスト、胡散臭い宗教家の
外見は自分自身を騙すため。

P.197
人間の心って「外側(周囲の環境)」と「内側(潜在意識)」の
バランスをとろうとする習性があるんですよ。

典型的な例を挙げれば、部屋が散らかっている人は、
心も汚れていたり、未整理な問題がいっぱい残っている。

嫉妬に振り回されない利点。

P.201
潜在意識的には、誰かに嫉妬してる時点で
「自分はその人に劣っている」という暗示になります。

             (~中略~)

嫉妬心や怒りが行き過ぎないよう客観的にバランスを取る。
これが唯一のコントロール術なんですね。
理想的なのは、次のような流れです。

「いま嫉妬心を感じたな」
「ということは、まだまだ自信が足りないのかな」
「とはいえ、焦りは禁物だ」
「よし、じゃあ自分にできる範囲の勉強をしよう」

嫉妬でも怒りでも、メカニズムがわかっていれば、
それが起こったときにも冷静に対処できます。

嫉妬してもいい。怒ってもいい。自分も高い目標に向かって
頑張っているんだから、それを感じるのは当たり前なんだ。
だけど、その感情はプラスにはならない。
問題はバランスなんだ、と。

その小さな自信は、ダイヤの原石。

P.207
自信がない人はどんな小さなことでもいいから
「これなら負けない」
というものをひとつ見つけることです。

             (~中略~)

逆に、自分の欠点とか「できないこと」を見ていくクセがつくと、
自分はできないという暗示がかかって、ほんとうに
できない人になってしまいます

得意分野なんて、ないよ~ という場合はこうする。

P.208
自分の得意分野、「これなら負けない」というものをつくっていくコツは、
「部分から攻める」ことです。

             (~中略~)

人間の思考や行動には、「部分は全体を包括し、全体は部分を構成する」
という特徴があるんです。わかりやすくいえば、
「部分は全体であり、全体は部分である」ということ。

全体の中からどこか一ヶ所を取り出すと、そこにすべての情報が入っている。
つまり、どんなに狭い範囲でも、一点に集中してびっしり勉強すれば、
そこに勉強というものの全体像が入っているんです。

潜在意識は否定形を理解できない?
自分だけじゃなく、相手に声をかけるときも気をつける。

P.211
否定形の言葉を使うクセがあったら、
すぐにでもあらためるべきです。
これらはすべて肯定形に変えられます。
「準備ができていない」は「さっそく準備しよう」。
「あと一年しかない」は「まだ一年もある」。

そうやって「あるもの」を見つけるほど、潜在意識は動きやすくなります。

逆に「ないもの」に目を向けると、潜在意識はまったく動いてくれません。
だって「~がない」というのは、あくまでも概念的なものであって、
実体を伴わない言葉ですからね。

自信と過信に境界線なんてない!
状況によってどちらかに軸足を置くバランス感覚。
そして・・・ 何度でも挑戦できる気概。

P.214
じゃあ、自信、自信って、根拠のない自信でもいいのでしょうか?
これはもう、はっきり断言しておきます。いいです。
根拠などなくていいんです。
むしろ、根拠がないからこそ、自信なのです。

根拠というのは「過去」のことです。
過去の実績に対して自信があるのは、当たり前の話。
ただの事実にすぎません。

それに、なにかしらの根拠を求めているということは
「不安要素を排除しようとしている」不安のあらわれです。
これでは、本物の自信ではありません。

そして根拠がないからこそ、
何度失敗してもいいんです。
失敗によって自信を失う必要はありません。

優しい口調で語りかけ、こちらに考える余地を残してくれている。
そんな授業を受けているようでした。

2008年9月 4日

自助論

自助論 無駄に過ごした日は
最悪の一日

140年以上前、イギリスの最盛期に出版された本。
希望を失わず、失意のドン底から立ち直って
業績を回復させた人々の例。

勤勉さを見方につけた実務家が、誠実、粘り強さをも
身に付け、地を這うようにして達成させた行いの数々。

賢い商人と、博識の学者。両方の資質を努力によって伸ばす、
大器晩成型の先達を知ることで、自分の足取りを確かめたい。

  • P.165
    楽をするには汗をかけ!
  • P.129
    実務能力の無い者に、成功者無し
  • P.215
    自分から病気になった人間を治す薬はない
  • P.247
    よき友と交われ。さもなくば誰とも交わるな

怠け者は、生涯怠け者のまま。

P.23
人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる。
怠け者は、どんな分野にしろ、すぐれた業績を上げることなど
とうていできない。
骨身を惜しまず学び働く以外に、自分をみがき、知性を向上させ、
ビジネスに成功する道はない。

また、生まれつきどんなに膨大な富と高い地位が約束されていても、
名声を得るには、その本人がたゆまず努力する他ない。
何エーカーもの土地は親から譲り受けられるかもしれないが、
知識や分別はそうはいかない。

金持ちは、他人に金を払って自分のために働かせることはできても、
他人から自分のためになる
思慮分別を買い取れはしないのだ。

富を得たときに、その魔力に惑わされない。
大震災が起きて、今の仕事ができなくなった場合、
どうやって暮らしていくか?

P.25
「人は、自らの富も自らの能力も正しく理解していない。
富については必要以上にすばらしいものだと信じる反面、
人間の能力はさほど偉大なものだと思っていない。
自らの富を否定し、
自らの力のみ
を信頼できる人間だけが、
自分の水桶から水を飲み、自分のパンを食べる方法を学ぶ。
つまり、生計を立てる道を習い、自分が善だと思うことを
他人にも実践していけるようになるのだ。」

富は、安逸で勝手気ままな生活へと人間を強く誘惑する。
しかもわれわれ人間は、生まれつきこのような
誘惑にはめっぽう弱い

繰り返される基本。

P.31
どんなに高尚な学問を追究する際にも、常識や集中力、
勤勉、忍耐のような平凡な資質がいちばん役に立つ。

そこには天賦の才など必要とされないかもしれない。
たとえ天才であろうと、このような当たり前の資質を
決して軽んじたりはしない。

世に偉人と称される人間は、天賦の才などほとんど信じてはいない。
むしろ彼らは、並の才能にもかかわらず成功を収めた人間と同じように、
世間的な常識に明るく、辛抱強さをも備えている。

成果を焦らず、待って育てる。

P.38
人間の進歩の速度は実にゆっくりしている。
偉大な成果は、決して一瞬のうちに得られるものではない。
そのため、一歩ずつでも着実に人生を歩んでいくことができれば、
それを本望と思わなければならない。

「いかにして待つかを知ること、
これこそ成功の最大の要諦である」
と、フランスの哲学者メストルも語っている。

美は細部に宿る。

P.54
偉人は、日々の身辺雑事を決しておろそかにせず、
むしろ取るに足りないような問題でもそれを改善しようと力をつくす。

あるとき、ミケランジェロのアトリエに友人が訪ねてきた。
ミケランジェロは彫像の一つを指さしながら、
友人が以前に訪問して以来どの部分に手を入れたかを
こと細かに説明しはじめた。

「ここのところは手直ししました。あの部分もみがきこんだのです、
この線は前より柔らかくして、そっちの筋肉も浮き立たせるように
工夫しました。唇にもいくぶんか表情を与え、
手足にはさらに力感を添えたのです」

「そういうこまごました問題は、私にはさほど重要とは思えませんが・・・」
と友人が首をかしげると、ミケランジェロはこう答えた。

「確かに、細かい修正など取るに足りない問題かもしれません。
しかし、そのようなことが
積み重なって美は完成します
つまり美の完成にとっては、どんなにささいな問題でも
重要な意味を持つのです」

歴史の厚みにより、知識も集積されるので、日頃から意識する。

P.60
人間の知識は、小さな事実の蓄積に他ならない。
幾世代にもわたって、人間はこまごました知識を積み重ねてきた。
そうした知識や経験の断片が集まって、
やがては巨大なピラミッドを築き上げる。

最初はさしたる重要性も持たないと思われたことが、
後に大きな役割を果たすようになる場合も多い。
たとえば、古代ギリシアの数学者アポロニオスは当時すでに
円錐曲線を定義づけていた。だた、この定義が航海術に
実用化されるには、二千年
という実に気の遠くなるような歳月を必要としたのである。

同じように、古来多くの数学者たちは、
線や面に関する抽象的な理論を確立するために骨を折ってきた。
浅薄な人間の目には、そんな研究はまったく無益なしろものだと
映るかもしれない。だが彼らの営々たる努力がなければ、
現代の発明はほとんど何一つとして日の目を見なかったにちがいない。

オックスフォードのオール・ソウルズ・カレッジの日時計に
刻まれた厳粛な言葉。

P.71
時間とは消滅するものなり。
かくしてその罪はわれらにあり

他人が開拓した道を追っても、何もないかもしれない。

P.101
古代スカンジナビア人の紋章はツルハシで、そこには
「われは道を探す。
道なくば道をつくる」

との語句が刻まれている。

慈善家バクストンが息子に宛てた手紙。

P.108
おまえもそろそろ、右に行くのか左に行くのかを
決めるべき年齢に達している。
だから、自分の主義主張や決断力、そして精神力が
どれほど強いものかを身をもって証明してみるがいい。
さもなければ、おまえは怠惰に流され、
漫然と暮らす無能な青年の
悪習に染まってしまう
にちがいない。

ひとたびそんな境遇に身を落とせば
そこからはい上がるのは
容易なわざではない

生活習慣を改めるなら、今が最後のチャンス。

P.109
肉欲や快楽の追求に向けられた意志は
たちまち悪魔の本性を現わし、
知性はその卑しい奴隷となるだろう。

勉強だけじゃなく、実践までが重要。

P.132
ギリシアの古い格言に
「いかなる職業でも、有能な人間になるには次の三つが欠かせない。
それは天性と勉強、そして実践だ」というのがある。
ビジネスでは、頭を使い熱心に実践
していくことが成功の秘訣だ。

時には「まぐれ当たり」もあるだろうが、
それはギャンブルで儲けたあぶく銭のように人間を惑わせ、
破滅させるのがオチである。

ベーコンはしばしば、ビジネスを道にたとえてこう語った。
「最短の近道はたいていの場合、
いちばん悪い道だ
だから最善の道を通りたければ、多少なりとも
回り道をしなくてはならない」

勘違いネガティブ人間に近づくと、同じ色に染まってしまう。

P.138
ロシアのことわざによると、
「不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる」
そうだ。いつも自分の不幸を嘆いている連中の多くは、
自らの怠惰や不始末、無分別、そして努力不足の
しっぺ返しを受けているにすぎない

些細なコトを、疎かにする恐怖。

P.140
どんなビジネスにも、それを効率よく運営するのに欠かせない原則が六つある。
それは、注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、そして迅速さである。

この六つの原則は、一見つまらないことのようにも思えるが実際は、
人間が世の役に立ち幸福や繁栄を得るにはきわめて大切な意味を持っている。
この六点は、確かにささいなことがらだが、人間の生活は元来、
比較的ささいなことがらから成り立っているものなのだ。
ちょっとした行動のくりかえしによって
人間の全人格は形成され
国家の性格も決定される。堕落した人間や衰退した国家には、
必ずといってよいほど、ささいなことがらを無視してきた形跡が認められる。

スコットランドの地質学者ヒュー・ミラーが伯父から諭された処世術。
ついつい忘れがちだけど、人と会う時は相手を楽しませたい。

P.160
「人と交際する時は、多少なりとも
相手に得をさせるほうがよい。
相手の便宜を計り、何でも十分に与え、決してもの惜しみをするな。
そのほうが結局は自分の得になるのだから」

金が無いのは美徳ではないし、言い訳にするのも嘘っぽい。

P.165
金をどのように扱うか? どのようにして金を手に入れ、貯え、使うか?
これは、われわれが人生を生きぬく知恵を持っているかどうかの最大の試金石だ。

もちろん、金を人間生活の第一の目的だなどと考えるべきではない。
だが同時に、物質的安定や社会繁栄の大部分が
金で支えられている事実を見ると、
金など取るに足りないものだとはいえないし、
聖人ぶって金を軽蔑するのも正しくない。

実際、人間のすぐれた資質のいくつかは、
金の正しい使い方
と密接な関係を持っている。
寛容、誠実、自己犠牲などはもとより、倹約や将来への配慮というような
現実的な美徳さえ、金とは切っても切れない仲にある。

その一方で、金儲けに血道をあげる人間には強欲やペテン、
不正、利己心がつきものだ。
また、金という天からの授かりものを乱用する連中は、
浪費や不節制、明日をも知れぬ放蕩の深みにはまりこんでいく。
つまり、悪徳もまた金のなせるわざなのだ。

『人生ノート』の中で、ヘンリー・テーラーは次のような至言を述べている。
「金儲けや貯蓄、支出、金銭の授受や貸し借り、
財産遺贈などが正しく行われているかどうかを見れば、
その人の人格の完成度
おおよその見当がつくのである」

今の満足を犠牲にできるよう、自分を動かしてゆきたいですネ。

P.168
「将来の利益のために現在の満足を犠牲にする」という
克己の精神は、学ぼうとしてもそう簡単に身につくわけではない。
生活の苦しい人間なら当然、額に汗して得た金を何よりも大切にしそうなものだ。
だが実際には、稼いだ金を飲み食いに使いはたして
どうにも身動きがとれなくなり、
倹約家のお情けにすがろうとする連中がずいぶん多い。

さらには、誰の世話を受けなくても不自由一つない生活が送れるくらいの資産を
持ちながら、いざとなるとほんものの困窮者と大差ない境遇に
身を落としてしまう人間も大勢いる。
しかも彼らは、税金のような社会制度上の問題にばかり目を向け、
克己心や自助の精神の重要性などはほとんど顧みない。
真の自立を勝ち取るには、個々人が倹約と将来への備えに
励むことがいちばん大切なのに、誰もその点に関心を払おうとはしないのだ。

       (~中略~)

ソクラテスもまた、
「世界を動かそうと思ったら、
まず自分自身を動かせ」
と語っている。

しかしながら世間の人は、自分の悪習をわずかでも改めるより、
国家や教会を改めるほうが簡単だと思いこみがちだ。
一般的にいって、
人は自らの非を直すより
隣人の非をあげつらう
ほうが、
よほど好みに合っているようである。

奴隷でもよいなら構わないが、あなたはどっち?

P.170
かつて政治家コブデンは、ハダーズフィールドの労働者を前にこう語った。

「古来、世の中には二通りの人種がいる。
金を貯める人間と金を使う人間――
すなわち倹約家と浪費家だ。
倹約家は家や工場や橋を建設し、さらに多くの偉大な仕事を成し遂げ、
われわれに文明や幸福をもたらした。

一方、自分たちの資産をムダに浪費してきた人間は、
常に倹約家の奴隷だった。」

言葉は変われど、昔から内容に変化は無いようである。
勇気を持っていないので虚栄に走る。

P.179
最近では、いわゆる「上流生活」を渇望する人間がとみに多い。
彼らは、誠実さをかなぐり捨て、うわべだけ取りつくろい、
金持ちでもないくせに金持ち面を装う
つまり中身がどうであれ、見てくれだけは体裁を整えたがるのだ。
与えられた境遇の中でねばり強く前進する勇気を持たず、
もの笑いの種になるとも知らずに社交界の栄華を追い求め、
浮き草のような上流社会の一画を占めては虚栄心を満たそうとするのである。

このような愚か者どもは、社会という円形劇場の最前列の席に
座ろうと押し合いへし合いをくり広げる。
この騒ぎの中で克己心は踏みにじられ、
人間の美徳の多くがもみくちゃに押しつぶされて息絶える。
見せかけの世俗的な成功
で他人を眩惑しようという野心から、
どれほど多くの浪費と破綻が生み出されていることか。

いたるところに、その無惨な結果が表れている。
たとえば、低劣な詐欺は後を絶たない
これは、自分が貧乏だと思われるのに我慢がならず、
それくらいならいっそ不正をしたほうがマシだと考えている連中のしわざだ。

また、死にもの狂いで金儲けに奔走するバカな連中も大勢いる。
しかもこの場合、かわいそうなのは失敗する当の本人ではなく、
巻き添えを食って身を滅ぼす罪もない多くの家族のほうなのだ。

倹約との違い。

P.190
富だけを目当てに金を貯めこむのは、心の狭いシミったれた連中のやることだ。
賢明な人間は、こんな悪習に深入りしないよう十分注意すべきだろう。
さもないと、節約という若き日の美徳は、
年をとるにつれて貪欲という悪徳に変わってしまう。
悪いのは金そのものではない。金に対する間違った「愛情」こそが
諸悪の根源なのだ。この間違った愛情は、心を狭め萎縮させる。
そして、寛大な生活や高潔な行いに対して精神を閉ざす原因となる。

ウォルター・スコットは、自分の小説の登場人物の一人に、こう断言させている。
「ペニー銅貨は、抜き身の剣が人を殺すよりもっと多くの魂を殺すのだ」

ビジネスにつきものの欠点は、それが人間の性格を機械のように
一つ型にはめてしまいがちなことである。
ビジネスマンの多くは、お決まりのやり方にへばりつき
その先を見通そうとはしない。
このように自分だけのために生きているビジネスマンは、
他人をも自分の目的に奉仕
するだけの存在だと思いこむようになるだろう。

ショートカットされた勉強は、本当の勉強か疑う。

P.208
確かにわれわれは「学問に王道なし」という格言など信じないで、
学問にも何か安易な道があるにちがいないと思いこんでいるようだ。
だからどんな教育でも、あまり苦労しないですむような近道を考え出そうとする。

       (~中略~)

結局われわれは、
単なる楽しみを教育とはき違えて
考えているのだ。

読むだけ、考えるだけではなく、行動に移す。

P.212
読書を自己啓発の手段と思いこんでいる人は多い。だが実際には、
本を読んで時間つぶしをしているだけ
の話だ。この暇つぶしに何か有益な点があるとすれば、
せいぜい悪事を働くゆとりをその人から奪うことくらいなものだ。

       (~中略~)

政治家ボリングブロークはこう述べている。
「直接的にせよ間接的にせよ、われわれをよい人間、
ひいてはよい国民に高めていけないような学問は、もっともらしく
仕組まれた精神のままごとである。
そんな学問から知識を得たところで、
それはまさしく無知を学ぶことに他ならない」

P.214
われわれは、自分が「いかにあるべきか」、
そして「何をなすべきか」を自分自身で選び取る必要がある。
単なる読書にうつつをぬかし、
他人の人間像や行動をほめたり
けなしたりしてそれで満足

というのでは困る。すぐれた知識はそのまま自分の生活に反映し、
すぐれた思考はそのまま自分の行動に結びつくはずだ。

腐ってしまった人は、もう手遅れ。若い頃のツケが回ってくる。

P.221
イタリアの風刺詩人ジュースティは、友人の一人に次のように書き送っている。

「正直なところ、ぼくは生きていくために重い犠牲を強いられている。
人生が自分の思う通りになるなんて考えるのは間違いだ。

最初のうち自分の人生がタダで与えられたような気になっていても、
しばらくするとちゃんと
その分の請求書が送られてくるのだから」

若い時代の不品行のいちばんの害は、健康を破壊することより、
むしろ人間性を汚すことにある。道楽にふけった若者は、
骨まで腐りきった大人になる。
いったんそうなると、いくら望んでも高潔な人間にはなかなか戻れない。

ウダウダ言ってないで、一歩進み始める。

P.227
人生というのは、とにかく
チャレンジしてみれば大きな成果
が得られるものだ。一歩踏み出すまで、自分に何ができるかはわからない。
ところがほとんどの人間は、何かせざるを得ない状況に追いこまれるまで
何もしようとしない。

気迫に欠けた若者は、「あんなことができたらなあ!
こんなことが可能だったらなあ!」とため息ばかりつく。
だが、願望だけでは何ごとも成就しない。
その欲求に明確な目標を与え、それに向けて努力すべきなのだ。
1000回あこがれるより、
たった一度でも勇敢に試してみるほうがずっと価値がある。
「もしも」という言葉は、
無力と絶望のつぶやきにすぎない。

人格者の条件。

自分より恵まれない境遇にいる人の
弱さや失敗や過ちには寛大な心で接しようとする。
富や力や才能に驕らず、成功しても有頂天にならず、
失敗にもそれほど落胆しない。
他人に自説を無理に押しつけたりせず、
求められた時にだけ自分の考えを堂々と披瀝する。
人の役に立とうという場合でも、恩着せがましい素振りは微塵も見せない。

自己修練に終着駅はない。つねに進む。

P.211
フランスの名士アルノーはこう断言している。
「休息なんて、あの世に行けば
誰でもできるではないか」

2008年8月13日

勝負の格言

shoubu_no_kakugen.jpg 99%の人は
自滅

技術論でも精神論でもない実践論。
麻雀で有名な桜井章一氏が語る、人間の花と根

『人生を変える美しい勝ち方』を改題したもの。
(書籍全般に言えることだけど、
改題はややこしくなるから、してもらいたくないなぁ・・・)

夢、希望、期待を表す言葉に潜む病理

100%期待通りにいくことは絶対にありえないわけで、
必ずどこかで「期待は裏切られる」ものだからです。

そうなると「お前のせいだ」となって、裏切られた気持ちで
文句をつけたり責めたりするわけです。

なにかを期待しても相手は変わります。
変わるのは天気と同じで、自然なことです。
だから、裏切りではなく変化だと思うことです。
流れる雲や太陽や月を見て「裏切ったな」と思う人はいません。

勝負とは

勝負に勝って見返してやるとか、大金をつかんで女にもてたいとか、
そんな枠に収まってしまうほど、勝負の本質はチンケなものではありません。
勝負は、お金という枠に収めて見るものでもなければ、
見栄という枠に収めて見るものでもありません。
いかなる枠にも収まらない無限の変化と広さ
持っているものが、ホンモノの勝負なのです。

相手の姿は嘘

勝負において、相手の情報は必要ない

「見てはいけない」「聞いてはいけない」「言ってはいけない」
これは勝負の鉄則なのです。
見ると間違い、聞くと迷い、言うと集中が切れるからです。

       (~中略~)

実際の勝負というものは、
「相手との相対的に変化する関係の中で行われるもの」
という当たり前の事実をしっかりふまえておかなければいけません。

「旬」をつかめるか、どうか

「旬」とはその瞬間をつかまなければ
2度目はないというものです。
食べものに限らず、人とのつき合いでも仕事でもなんでも「旬」はあります。
過去・現在・未来という時間の流れの中で「今、この瞬間を大切にする」と
いうのが「旬」をつかむいうことです。

この瞬間というのは、いわば現場感覚です。
現場感覚で生きていれば、過去の後悔も
ムダに浮ついた未来の希望もありません。

「守り」ではなく「受け」

「受け」は、相手の攻める力をそいで、次に自分が
攻めやすくする体勢を作るための攻撃なのです。

勝負の姿は、円のカタチ

麻雀という勝負は、東南西北という円の流れを大きく、
かつ細くとらえ、その流れに上手く乗ることが勝ちにつながります。

いい勝負の時ほど、東南西北の流れはきれいな円の形に近づきます。
しかし、弱い人や無理な手、汚い手を使う人の勝負は、動きが不自然で
人工的なため、流れがいびつになって円になりません。
こういう人は自分だけアガればいいと思っているので、
一方通行の麻雀になります。そうではなく、
円がぐるぐる回って自分に帰ってくる
自然の感覚が大事なのです。

ツキがない状況でも円の感覚があれば、大丈夫です。
また回り回ってツキが戻ってくるとわかるので焦ったりすることもなく、
勝負の流れを見失わずに済みます。
麻雀に限らず、どんな勝負でもこの円の感覚を持てるかどうかで差が出ます。

円は真理の形です。人生にはいいことと悪いことがありますが、
悪いことを点にしてとらわれるのではなく、
いいこともたくさんつなげて
ぐるっと円を描くことが大事です。

素の状態で見て、自分のリミッターを外す

人はみんな先入観、思い込み、固定観念というもの持っていて、
その虜になって生きています。
「こんなことはとても出来ることではない」
「自分はこういう人間だから、こんなことをやるのはおかしいんじゃないか」
とか言って、日常のさまざまな場面で
自分の行動を規定してしまっているのです。

私はそうしたものを全部うっちゃって、素の状態でいつも見るようにしています。
今起きていることをまっさらな状態で見ています。
するとこんなことは出来ないだろう?と常識で思えることが、
力を入れないでフッと出来たりするのです。

進化を遡る。

能力とは自然に近づいていって深いところから呼び覚まされるもの、
つまり先祖が自然の中で動物と対等に
生きていた時
に持っていた力だと思うのです。

それは、何かから取ったり作ったりするのでなく、
もともとあるものを取り戻すものなのです。

「答え」に飼い慣らされない。

人間は本来、「答え」のない世界に生きています。
なぜ生きているのか? 宇宙とは何か?
そうしたものに一言でいえる正解などどこにもありません。

でも私たちは「答え」のあるものに慣れてしまって、
なんでも「答え」を見つけないと心が不安
になってしまうのですが、
その「答え」もまた変化するものなのです。

「強さ」ということも、実はコトバで的確に言えるものではありません。
つまり、それは「答え」を持っていないのです。
「強さ」を求めても、「答え」は出てきません。
「答え」がないことが「強さ」であることを、
体で感じるしかないのです。

勝負の品

最近は野球や格闘技といったスポーツを観ていて、
「なんか品がないなあ」という印象を受けることが多くなりました。
戦う前からすでに品がないのです。

なぜそうなるのかというと、戦うもの同士、競争するもの同士が
尊敬し合っていないからだと思います。
戦う相手を憎んだり、恨んだり、蹴落としてざまあ見ろとか、
そんな嫌な感情のなかで戦うから、品がなくなるのです。

とくにプロのスポーツであれば、戦う相手は子どもの頃から
お互い非常な修練を積んで、ようやく巡り合った相手なわけです。
そうしたもの同士が同じ土俵で戦うのは、ある運命に選ばれたということでもある
のです。その縁にまず感謝すべきです。

何を選び、何を捨ててきたのか?

人は、何かを選択し、同時に何かを捨てる
生き物です。良いものを選ぶか捨てるか、悪いものを選ぶか捨てるか、
ズルいものを選ぶか捨てるか、美しいものを選ぶか捨てるか。
何を選び、何を捨てるかで
その人の人生は決まってきます

軸を見抜く。

勝負というのは、軸の取りっこです。
上手い人は自分の軸を相手に外させるし、相手の軸を取って
バランスを崩しにいきます。
軸を取られれば、強い軸の持ち主でも負けてしまいます。

仕事も人生も遊びも、真剣に遊ぶ

信念を持ってただひたすら真面目にこなしているだけであれば、
その仕事はあちこちに角が出来てしまいます。
角があれば違う考えを
持った人ともぶつかる
し、
スムーズないい流れ生まれません。

けれども遊びの感覚ですると、角が削がれて円い形になり、
仕事にいい膨らみが出ます。
仕事でも人生でも、真剣に遊べばいいのです。

遊びの感覚があれば、柔らかくものごとをとらえられます。
柔らかいということは変化していけるということです。
変化できるということは可能性がたくさんあるということです。

小さな流れにも気づく、それは大きな変化へのサイン

サーフィンは、波の動き、潮の流れ、風の流れといったものを
いかに巧みにとらえるかが勝負です。
サーファーは、無数の水と風の流れの中からサーフボードが強く前へ
進むポイントを瞬間に見つけ出します。

魚や鳥はこうしたことを本能でやります。
気流や潮の流れを巧みに体でとらえ、一体となり、人間には想像もつかない
距離を泳いだり、飛んだりします。

人も普段さまざまな流れを読んだり、流れに乗ったりしています。
人間関係の流れ、仕事の流れ、生活の流れ・・・・・・、
さまざまな流れの中に人は生きています。
そこでは当然、いい流れを作り出したり、いい流れを見つけて乗ったり
することがとても重要なわけです。

シンプルにする。

どれだけ速く、強く相手を攻撃出来るか。
その条件はシンプルであることです。
コトバでも何かを伝える時、長く喋るより、簡潔なほうが相手に届きます。

       (~中略~)

相手に伝わるのが遅いのは、考え過ぎてものごとを複雑にしているからです。
遅ければいろいろなものが
相手に届く手前で落っこちてしまいます。

均衡を保つ。

バランス感覚を持つには、全体をとらえる「全体観」、相手との「相互感」、
流れの変化をとらえていく「時の感覚」の3つが必要です。

視野が一部分にとらわれ過ぎると、全体が見えなくなってしまいます。
現代人は一部分にとらわれて生きている人が少なくありません。
仕事にばかりとらわれると家庭が疎かになるし、趣味にはまり過ぎると
生活が疎かになります。
このように、一部分に向かい過ぎると他人が目に入らなくなり、
自己中心的な考え方をする人間になっていきます。

日頃から一部分にばかり目が行く人は、勝負においても全体がつかめません。
勝負の流れの中では、一部分を見ながらも「全体観」を持つことが大事です。

「相互感」は相手の変化だけをとらえるのではダメです。
相手の変化だけにとらわれると自分は変わっていないような気になりますが、
自分も変わっているのです。
相手と自分との関係は、相手と自分の両方の変化の上に成り立つものです。
「相互感」とは、そうした感覚で変化をとらえていくことです。

「時の感覚」は流れを見極める感覚です。
慎重すぎても大胆過ぎても
チャンスのタイミングを逃します。
余計な思考を入れず、素直に流れを感じていくことが大切なのです。

奇襲や不意打ちにも備えられる、困難な道とは?

困難できびしくリスクのある道を局面、局面で選んでいけば、
いろいろなことに気づいたり、工夫したりしなければならず、
それによって強いほうを選ぶことになるからです。
反対に楽なほうを選べば、それは弱いほうを選ぶことになります。

       (~中略~)

困難な道は、リスクやトラブルがある道です。
つまり、困難なほう、きびしいほうを選ぶのは、リスクやトラブルに慣れ、
それに対して免疫を作るということです。

「後で」や「また今度」、「いつか」は無い。
合い言葉はNow!

仕事でも日常のさまざまな雑事でもさっさと「片付ける」感覚が大事です。
この「片付ける」感覚とは、「済ませる」「間に合う」といった感覚にでもあります。

瞬間、瞬間に気づき、動き、済ませる。
それが「間に合う」です。済ますことが出来れば、余計なものがない
「澄んだ状態」になります。「澄んだ状態」になれば五感も澄み、
より気づくことが出来ます。
それによってまた「間に合う」動きになるといういい循環が生まれます。

ダメだなと思う人を見ていてよくわかるのは、いつも「これからやります」と
いう姿勢になっていることです。
そんな人は例外なくその時になってもやらなかったり、
たとえやったとしてもタイミングが合っていません。

逆に出来る人というのは、今出来る人です。
今この瞬間に「片付ける」「間に合う」ことの出来る人なのです。

調子が下がっていても、悪いと思わない。

どんな人にも調子があります。カラダの調子、気分の調子、仕事の調子など、
調子がいつも一定するということはありません。
スポーツ選手であれば、試合や競技において好不調は如実に現れます。

怠けたり、やり方を間違えれば調子が上がらなくても当たり前ですが、
するべきことをちゃんとしていれば、ちょっとした調子の波はさほど
気にすることはありません。

それは、波が押したり引いたりするのと同じです。
波が引いている状態をダメな状態とは
だれも言いません

調子は波が引いたり戻ったりする水辺の感覚でとらえればいいのです。
寄せる波に強さがあれば、引く波にも強さがあります。

一体感を得る。

闘っている相手との一体感、攻めと受けの一体感、
勝負という見えないものとの一体感があると、研ぎ澄まされた勝負が
立ち上がってきます。その時、一体感の強いほうが勝ちに導かれます。

また勝負の土俵に表れないものとの一体感も大事です。
背後にいて支えてくれているコーチや仲間、家族との一体感、
プロ選手であればファンとの一体感もそうです。

そこには応援してくれる仲間や家族、ファンのために闘うという
「誰かのため」というより、そうした人たちとの一体感があることが
大事なのです。「誰かのため」と思うのはよくありませんが、
そういいながらも一体感がそこに生まれれば、闘っていく大きな力になります。

集中の範囲

円に広げる集中。つまり
集中とは「拡散」なのです。
拡散していけば、一つのことにとらわれずに、
一度にいろいろなことが出来ます。

慌てないために、基準を下げておく。

「不調」を、実力の基準にする

       (~中略~)

人間は調子のいい時だけ都合よく勝負するわけにはいきません。
調子が良かろうと悪かろうと、いつだって仕事の勝負があったり、
生活の勝負があったりします。

人生の勝負は容赦ないもので、人の好不調などまったく配慮してくれません。
不調であっても本番に引っ張り出されるのが人生です。

2008年7月 4日

働くひとのためのキャリア・デザイン

hataraku_hitono_tameno_career_design.jpg

自分の轍

入社動機の再構成

自身の棚卸し

「流されることさえも楽しめる
余裕をもった人生やキャリア」を満喫したくないか?

バウンダリーレスな人材になるための戦法

人間の発達が静態的なマッチングでダメージを受けるってホント?

金井壽宏さんが推奨する、発達が止まらない
「キャリア・デザイン」「キャリア・ドメイン」
この考え方を理解していれば、その後、
偶然に流されることも有効だし、楽しめる、とのこと。

そもそも、どうやって今が節目だと、気がつけばよいのか?
四つの契機があると金井さんは言う。

漠然と業務を続け、日頃
「禁考」しながら自動操縦の人は、
出題される様々な問いに答えながら読み進めてほしい。

就職活動中の学生に、面接や仕事についての
相談を受けますが、初めて社会の門をくぐる人も、
長い期間、同じ会社に在籍している方も、
「なんか霧がかかっているようでよく見えない」という、
ドン詰まり感がある人々も、
立ち止まって考える時は、是非本書と共に。

振り返るのは、過去をなつかしがるだけでなく、
将来を展望することにもなり、旅全体を意味づけることにもなる。

独学の建築家、安藤忠雄氏の言葉

旅は人間をつくる ・・・・・・思えば僕の人生も旅であった。
・・・・・・旅は孤独だ。
そして、予期せぬことにしばしば出会う。
人の人生もまた同じだ。

(~中略~)

僕にとって建築とは、
人間を知るためのひとつの装置である。
と同時に、・・・・・・社会に問わんとする言葉そのものである。
・・・・・・旅は、今もぼくのなかで終わることはない。

氏が、姿を消した建築家
サイモン・ロディアについて語ったこと。

ものをつくる人間にとって、ものをつくり出す
プロセスのなかにこそ、すべてがあるのだ。

行為が終わってしまえば、作品は残るが、創造者にはなにも残らない。
いや、大きな虚無感だけが残る。
その虚無から逃れるには、さらに大きな情熱を傾けられる
次の仕事を求めるしかない。

キャリアも含めて、ものを創るということ
ミンツバーグの発想

そこから脱却し、新しい進路を開くかもしれない。
それでもなお、過去は少なからず存在していて、
未来に向けて投射されている。

流されたままで、本当にイイの?

節目はしっかりとデザインすることが大事になってきます。
それさえできれば、節目と節目の間は、
多少流れに身を任せる(ドリフトする)のもいいでしょう。

人生全体が節目というわけではありませんから、
いつも張り詰めている必要はありません。

ひとりで悶々とせず、
周囲の人々の声に耳を傾け。

最後は自分が納得がいくように
じっくりとキャリアの道筋を選び取ってください。

節目をしっかりデザインしたら、つぎの節目までは、
打ち込み、楽しみ、ときには必要な(いい)ガマンもして、
その道を邁進しましょう。
途中で偶然出会うものも大事にしながら。

行動プランを限定せず、「よき偶然」や
「思わぬ掘り出し物」「計画された偶然」も十分楽しみたい。

自己イメージのチェック

  1. 自分はなにが得意か
  2. 自分はいったいなにをやりたいのか
  3. どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、
    社会に役立っていると実感できるのか

ほかの人がどう思っているかは関係なく、
下記の現象にも注意する。

ひとはしばしば、自分が得意なことを、
好きなことだと勘違いしてしまうことである。

これはそう考えると短期的には都合がよいためであり、
はまりやすい罠である。

それを踏まえて

  1. 自分ならではの強みはどこにあるのか
  2. 自分があることをしたいとき、それをしたいのはなぜか
  3. 自分はこれまでだれとつながり、
    その関係をどのように生かしてきたか

採用する側も、自分も、「白い嘘」「黒い嘘」
あることを理解し、読み解く、
そして、お互いが信頼に価する情報を提供すること。

中年期に差し掛かった時の格差
元気なミドルと、疲れた中年の二極化

ますます力みなぎり創造的になるひとと、
停滞し始めるひととが今まで以上に顕著に分化してしまう
時期が、ミドルのころである。

干上がった中年は最高に格好悪い?

もうそろそろ二段ロケットに火をつけないと、
最初に貯め込んだインプットだけでは足りなくなると
感じ始める時期であるはずだ。

車歴や趣味の逆算を、仕事にもあてはめる。

自分で起案して立ち上げて、途中反対や横槍があって、
でも相手を説得してなんとか実現したような大きな仕事なら、
立ち上げから実現まで、やはり五年、ひょっとしたら七年かかることだろう。

(~中略~)

あとプロジェクト・タイプの大きな仕事が三回まわったら、
この会社では定年かと気づく。
だから、ほんとうにやりたいことを考える。

ミドルは、片寄りすぎた側面を自覚し、
影の部分を統合しなければならない。

いけいけドンドンの時期を過ぎて、
ミドルの踊り場にさしかかるころに、気がつくと、もうタフでもなく
(それは、人生の午前に使い果たしたのであろうか?)
やさしくもなく、おまけに干上がったミドルに
なりかけていたとしたら、問題だ。

いくら愛社精神の高いひとでも、
また家族や親友とのつながりをとても大切にするひとでも、
これらの愛着のあるものを自分から抜き取った
自分の姿を想像してみよう。

それらと分離されても、
自分に残るものはいったいなにか、
あらためて探求し始めなければならない時期だ。

自分の轍を観る

今までやってきたこと、
できたこと、
できなかったこと、
できたことがすごくうれしかったこと、
できたけれどさほど感動しなかったこと、
できなかったけれど落ち込まなかったこと、
できなかったことが未だにくやしくてくやしくて仕方がないこと
などを振り返る。

D.P.キャンベルの長い著書名のように、ならないためにも・・・

どこにむかっているのかわかっていなかったら、
おそらくどこか違うところに辿り着いてしまう

仕事やキャリア、人生の醍醐味

これまで、デザインを強調しながらも、
ドリフトを強調してきた。
その理由は、なにもかもを詳細に設計しようとすると
息が詰まるからだ。

どこにたどり着くかは、岐路で道をしっかり選び、
一生懸命やっているひとでも、ほんとうのところはわからない。
それが、人生やキャリアのおもしろさだ。

車のハンドルに「遊び」があるように、
ドリフトという自由の余地が必要である。

一回限りで精密に設計しようという勘違いが起こる。
まず選んでみて、一生懸命走っていたら、
またいろいろと当初は思いもしなかったことが見えてくる。
偶然のような計画された出会いもいっぱいある。

中山正和氏の著作を例にした
イノベーション(革新)が起こる土台

ひとにすごいアイデアが思い浮かぶのは、

  1. とことん困ったとき
  2. いちばん気持ちのいいとき

外からの刺激に気付く重要性

自分の外になんらかの信号があればOKというわけではない。
内から気づくべき心の振れとつながらないといけない。

外のチャンス(や脅威)と自分の望むものとの接するところが大事だ。

節目ではないのに、「節目だ、節目だ」と騒ぐのも見苦しいし、
節目なのに、「快調だ、快調だ」と呑気でいるのも具合がわるい。

カメラマンから、カワラマンになった山田脩二さんへの
「人生を貫くものは?」に対する回答

人生には三筋、四筋ある。
ただそれが振り返ってみたら一筋だった
というのが僕自身の美学じゃないかと思います。

フラット化が止まらない

働く個人の側は、タイトル(肩書き)として管理職をめざす。
ずっとそれでこの国ではやってきたけれども、
ラインの長としての出世だけに囚われていてはいけない時代になった。

先に述べたようにコア・コンピタンスにかかわるところで
スペシャリストとして貢献するか、自ら事業を生み出したり、
組織に変革を起こしたりできるようなリーダーシップを発揮するような
人材になることがポイントだ。

肩書きには必ずしもとらわれずに、
自立的、自律的にその気になれば生きれるようなひとが頑強だ。

そして結局他社にも通用するぐらいのひとが、
その会社でも大きく貢献している。
その意味での就業可能性(エンプロイ アビリティ)が問われている。

実際に転職しなくてもいい。
もし、あなたと街角で出会っても
これだけの人物なら雇いたいと思うぐらい、
自分を絶えず磨いているかどうかが問われる。

グローバルな鷹の目

街のタバコ屋さんも、嫌煙という
グローバルな文脈のなかにある。

ご褒美的な結果

いいキャリアを歩むと、 最終的には人間的魅力にまで行き着くのは、
仕事が人生の学校でもあるからだ。

仕事に一生懸命打ち込んでいるひとには、
どのような感覚があるのだろうか。

やっていることがおもしろい、
自分らしく生きることにつながる、
社会に役立ち、意味が感じられる、
などという感覚があったりするのだろうか。

これらは、崇高な感覚だが、他方で、
そんなに大げさなことではなく、
けっこう素直な気持ちでもあるように、
わたしには響く。

仕事のなかに高い志を見出すひとは、
崇高なものを求め、そして自然と、地球と
さらには宇宙と溶け込むような仕事をしていけるかもしれない。

専門家や経営者だけではなく、
働く人すべてに備えていてほしいスピリット

われわれが専門家になるとしたら、
それはただ単に、他のひとのもっていない専門知識を
高度にもっているだけではなく、
専門家としてのスピリットも学んでいるはずだ。

後者があるから、その知識をどのように使うのが
社会にとっても望ましいことなのか
しっかり考える習慣が身につく。

経営者もまた、経営のプロであるなら、
「なぜ経営しているのか」
「なんのために経営しているのか」
「だれのために経営しているのか」
を考えなければならない。

本書には出てこないが、スナフキンの名言

そのうちなんてあてにならないな。 今がその時さ

2008年7月 2日

ランディ・パウシュ 最後の授業

末期ガンを宣告されたランディ・パウシュ氏、
そのことすらネタにしてポジティブな講義を決行

この映像は、9分割されている中の1話目。
是非、ゆっくりできる時間を取って、一人で観てほしい。

経験とは、求めていたものが
手に入らなかった時に、手に入るもの

スポーツに打ち込んでいたことで、“頭のフェイント”が上達し、
技術、ルール、チームワーク、忍耐力、
そして、スポーツマンシップを学んだ彼が、
いかにして、幼い頃からの夢を叶えてきたのか語る。

チームの仲が良ければ、作品も良い

全体のストーリーも素晴らしいが、
スピーチが卓越して上手い。

彼が賢人と表現する、シル。
そのシルが長年かけて見つけた教訓。
言い寄ってくる男を品定めする方法だか、
他人の本性を見抜くコトにも使える。

彼の言う事は無視して、
する事だけを見ればいい

言い訳はしない

批判は素直に聞いて、大切に役立てる

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付』
もあるようです。

【追記】
2008年7月25日、パウシュさんは膵臓ガンのため死去されました。
輝く素敵な物を残してくれてありがとう。

2008年5月17日

バフェットの教訓

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バフェットおじさんの行動指針を
元義理の娘(ややこしい・・・)メアリーと、
バフェット家と友人関係にあるという
デビッド・クラーク氏が解説したもの

手痛い失敗から教訓を得たおじさんの
投資先を理解する技と、消費者独占型ビジネスの選び方
お金にまつわるあんな話やこんな話。
オマケにウォール街大嫌いなキツイ解説付き。

「自分で投資する金もないような
貧しい株屋の助言を受け入れてしまう状況に」

チェリーコーク大好き
世界長者番付で1位に返り咲いたウォーレン・バフェットおじさんは・・・

地下鉄で通勤している連中の助言を、
ロールスロイスで乗りつけてきた連中が、
ありがたく拝聴するような場所は、
ウォール街以外には存在しない』と表現

占いまがいの複雑な投資戦略は、
ウォール街の連中にまかせておけばよいのだ」

イギリスの哲学者、バートランド・ラッセルの言葉を引用し
習慣という名の鎖は、抜け出せないほど重くなるまでは、
軽すぎて存在を感じることができない』と警告

『今日、誰かが木陰で涼をとれるのは、
ずっと昔、誰かが木を植えておいてくれたからである』

「社会全体が賢くなって困るのは、
何かを隠そうとするウソつきと、泥棒と政治家だけである」

「挑戦しがいのある仕事は、人生をおもしろくし、
自尊心と創造性をはぐくみ、世界一流の人々を引きつける。
逆に、挑戦しがいのない仕事は、人生を退屈にし、
自尊心の芽生えを阻み、モチベーションの低い人々を引きつける」

アナタは、どっち派?

望む仕事の潮時と、毎朝ウキウキ気分でベッドから起きる方法

『履歴書の見栄えを良くするために、
好きでもない仕事を続けるというのは、
わたしに言わせれば愚の骨頂である。
たとえるなら、老後に精力を残しておきたいからと、
若いころにセックスを我慢するようなものだ』

解説
「毎朝、いやでいやでたまらない仕事に出かけ、
尊敬できない人間たちに囲まれて働く者は、
つのる鬱憤と不平不満を自宅へ持ち帰り、
家族全員に不幸のお裾分けをすることとなる」

ビジネスと男女間の共通点
「相手の持ち物を売ってもらうことと、
自分の持ち物を買ってもらうことは、別次元の問題である」

「相手のニーズを満たすことが、
あなたの売るべき商品となるからだ。
この点を忘れてしまっている人々は、
ひとり寂しくバーの片隅で長い時間を過ごすことになる」

「予測を生業とする者たちは、
未来が映し出される水晶玉を持っているわけでもなんでもない。
彼らが持っているのは、毎月の支払いに追われる住宅ローンと、
大学への進学を控えた子供たち
だ」

「ウォール街は顧客の金をあちこちに移動させることで
儲かるしくみになっている」

中世の哲学者、ビリー・オッカムの考え方
「往々にして最も簡潔な説明が、最も良い説明となる」

「極言すれば、あらゆる職業は素人をだますことで成立している」

「ブローカーたちの計略は単純明快だ。
~中略~ 投資ゲームはあまりにも複雑なため、
素人がひとりで手を出すのは無謀であると、
あらかじめたっぷりと刷り込んであるからだ」

「あなたに広範な分散をすすめてくる投資アドバイザーは、
自分は株にくわしくないと告白しているにひとしい」

「ウォール街で繰り広げられているのは、
“顧客の資産をがっちりつかんで、手数料をどんどんしぼり取ろう”
という名のゲームだ」

『あなたが車を一台持っていて、
一生その車にしか乗れないと仮定しよう。
当然、あなたは大切に取り扱おうとするだろう。
必要以上にオイル交換をしたり、慎重な運転を心がけたり。
ここで考えてほしいのは、あなたが一生に
ひとつの心と、ひとつの体しか持てないということだ』

『相手を変えようとする手法は、
投資でも結婚でも、事態を悪化させるだけである』

「社会に対して自分のミスを潔く認められる経営者は、
ミスから教訓を学びとる可能性が高い。
逆に、自分のミスを誰かや何かのせいにしようとする経営者は、
ほかの重要な事柄についてもみずからをあざむく可能性が高く、
株主に対して正直な対応を行なう可能性は限りなく低い」

泥船に乗船してしまった場合は、どうすればよいのか?
『浸水部を塞いでまわることにエネルギーを費やすのではなく、
船を乗り換えることにエネルギーを費やすべきである』

「世の中には、はた迷惑な勘違いをする金持ちが多い。
彼らは金で知性を買えると考えており、
あらゆる事柄について専門家気取りの発言をするのである」

愚行は参加するものではなく、利用するものである』

『成就までに一定の時間を必要とする事柄が存在する。
早く子供が欲しいからといって、九人の女性を妊娠させても、
一ヵ月で赤ん坊は生まれてこないのだ』

「投資と投機のうち、片方はあなたを超大金持ちにする。
そして、もう片方はサイコロを振るファンド運用者を
超大金持ちにする」

「金は人を変えない。金は人の本性を浮き立たせるだけである」

2008年4月21日

挑戦から生まれた17の成功例

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「本気の朝礼」で有名な
居酒屋てっぺん系列の
大嶋 啓介さん店へは、
見学に行けるみたいなので興味大

朝礼の模様はウェブで観れるんだけど、
体育会系の熱さもあり、それが苦手な人には、
集団催眠みたいなカンジで、ちょっと寒くうつるかもしれません

マリンタワー再生事業の構成員でもあるゼットンの稲本 健一さん、
居酒屋やレストランバーを経営するまでに至った、
学生時代の生活が面白いです。勢いがあって。

2008年4月20日

101の言葉

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マクドナルドの原田 永幸さんが社内ブログで
伝えていた内容をまとめたもの。

「それは売れたのか、それとも売ったのか」
店舗をやっていて、日々意識していないといけないコトです。

商品をただ陳列して、お客さんがそれを買ってくれるまでの
流れでは、(たまたま)「売れた」だけ。

自社製品を愛し、スタッフ自らが売ろうとして、勉強して
努力して「売った」のか、この差は大きく、後の資産となる。

原田さんは、この概念を、下記のように表現しています。
「売れた」=「既存市場のチャンスをただ刈り取っただけ」
「売った」=「新しいマーケットや顧客を開拓し創造した」

売上げが落ちた原因を語るのは簡単だが、
何故売上げが上がったのか?ということに、明確に回答することが難しい、とも。

「人は新しいことだけやりたがる」
基本を大切にし、継続することの重要性は強い組織への近道だと思う

1年後のビジネスの姿カタチすら、見えない今だから・・・
経営者の仕事についての役割
「一瞬のひらめきを検証して、仕組みをつくり、人を説得して動かす」

売り手や、メディアを信頼しないお客様を、
1人でも多く増やすには、どのような観点を大事にすべきか?
「お客様はメディアである」

報告書の書き方、基礎
結論、提案、課題、決定して欲しいことを先にまとめる。
 (必要に応じて、適宜説明。データを添付)

意外と、「決定して欲しいこと」まで、文章にして整理して
いないのではないでしょうか。

プレゼンの持ち時間が1時間の時は、30分で説明を終え、
残り時間はディスカッション用に空けておく。

営業の大原則CQPCをはじめ
「注文を取れないところに時間を使わない」
売上げ増になった時に見落としがちなポイントも解説

「一回で決定して、実行に移す」
思考する時間を取り過ぎる面もあるので、場面によって行動力を使い分けたい

原田社長が「求めるものが少ないほど、人は幸せになれる」
という持論に行き着いた、切っ掛けとは?

「世界中のどこにも将来の幸せを保証されている国はない。
永遠にジレンマ続きである」という言葉にヒントがある。

2008年4月18日

ハンバーガーの教訓

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マクドナルドの基本は、QSC
クオリティ(品質)、サービス(接客)、クレンリネス(清潔)
であるらしい。

特に、アナタの店舗のクレンリネスは大丈夫?

アップルからマクドナルドへ(マックからマックへ)移る中で
経験した社長奮闘記

外的要因に責任をなすりつける組織病はどこにでも潜んでいる。

集客に行き詰まっているお店や会社で働く方は、
これを読んで基本に立ち返ろう。

「人間は、当たり前のことがいちばんできず、
当たり前のことをいちばんやりたがらない性質をもっている」

ビジネスでスピードが求められる理由や、
顧客満足度を高める新たな戦略のために
利益の再投資を行うサイクルについても語る

組織内で、結果を出した人、後継者を育てた人にこそ
チャンスがあるのであって、自分の肩書きやポジションは関係ない。とも

「次なるプラス」を生み出せるようにしたいものです。

2008年4月13日

十五億人を味方にする

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天津伊勢丹の社長が、現地での奮闘を語る。

ちょっと前に、中国方面の人と仕事上のヤリ取りがあったので、
早めに読んでおけばよかった・・・

中国で仕事をする時に役に立つ技は、
互いの面子の位置を把握すること、らしい。

「今日は俺に面子をくれ」
この魔法で、無駄な争いを回避できるという

中国に限らず、日本でのあり方について
積極的に意識してゆきたいのは、

「世直しを頼まれているわけでもないので、そういうものだと思って、
他人の言動にいちいち目くじらを立てずに、
自分の利害にからむ部分は守るというのが、賢い対応」

他人のお行儀に関わるヒマがあったら、自分の道を急ぐ」

企業の周囲に発生するステーク・ホルダーをメモ
「株主、経営者、顧客、社員、取引先、日本国民、人類、地球」
以上の八つ

接客やサービスを心がける上で、ココロに刻んでおきたいコトバ

「お客様は先生、店頭は解答用紙」
先生が満足すれば、よい店数を貰えて売上が上がる

2008年4月 7日

君主論

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マキャヴェッリがメディチ家に書いた贈り物
15世紀後半イタリアの歴史を知っていたり、
これから、どこかの国を乗っ取ろうとしている方には
大変面白い書籍。

写真下段の佐々木 毅さんが翻訳した
やつだと画像や図があって、多少読みやすい。

日本の戦国時代や、現代の業務環境にあてはめようと
試みましたが島国には、そぐわないのか。

ひねくれながらも、好きなコトバ
(両方の書籍から抽出してミックス)

「そもそも人間は、恩知らずで、気が変わりやすく、
猫かぶりの偽善者で、身の危険をふりはらおうとし、
臆病で、欲得には目がないものだ」

見渡すと、このような人間ばかり・・・
その中に、鏡に映った自分の姿も紛れていたりして

2008年2月13日

学校の勉強だけではメシは食えない!

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自らを「職人」って言っちゃあ、おしめぇよ。と思う。
なんか、自分から言うんじゃなく、
人から評価されて、はじめて名乗れるような気がする。

痛くない注射針で有名な岡野雅行さん
この人は「職人」て呼んでイイだろう
(実際の作業を見たわけじゃないけどな)

前にも、岡野さんのインタビュー本を読んだけどタイトル失念
下町のおじさんに語られているようで温かみのある感じ。

「みんなパソコンばっかりやっているみたいだけど、
あれはバーチャルな、空想の世界なんだ。
人を何とかしてごまかそうとしているんだ。
そんなものに入り込むな」

バーチャルな世界っつーのはよく聞く表現ですが、
何とかしてごまかそう、とかの発想が強烈
モニターの前のキミも注意だ!

「俺は商売っていうのは、見切り千両だと思っている。
ベストセラーにしがみつかず、どこかで手放したほうが
いいと思うんだ」

「技術っていうのは、水物だ。見切りをつけるのも
大切なノウハウなんだよ」

見切りをつけるのかぁー 水物かぁー そーだよなぁ
わかるような、もったいないよーな。

2007年12月11日

エルピーダは蘇った

elpida.jpg

体育会系出身で、異色の経営再建請負人が
いると聞いて、関連書籍を探してみた。

おぉ・・・あのエルピーダメモリを立て直した人か!
日立とNECがエルピーダを設立した時
国力増強に協力しようと、パソコン用のメモリを買ったんで
社名を覚えてた。

本書は、プロジェクトXやプロフェッショナル仕事の流儀を
観ているような流れ。

こーゆー成功物語が大好物な人間にはたまりませんな。 (´ε` )

ひょんなことから半導体業界に入った、坂本幸雄さん。
自ら勉強し、考え、決断して修羅場をくぐり抜ける。

そんな社長が、仕事のできない人の特徴を語る。
「~を世界一にする」とか、漠然とした総論を言う人は、
間違いなく仕事ができないそうだ。
周囲に、こうゆー人がいたら、「それを実現できる具体策はあるのか?」
と聞いてあげてください。

「経営者はアナリストじゃないんだから、マイナスの話をするべきじゃない」
「ここで力を出して働けば、未来はこのようになる」
「分からない状況において、正しい判断ができてこそ、経営者である」

どんな組織も必ず官僚化してゆくので、それを防ぐ方法を
全力疾走の坂本さんが教えてくれます。

ノンフィクション作家の著者は、ドラマを作ろうとする癖があるのか
挫折、挫折と強調。そんなにイイ話にしたいのか。

それとは別に、半導体とは何ぞや?
を読みやすいストーリーにしてくれていたので感謝。
過去の宇宙開発モノの本も読みますね。

0と1で表現できるコト→そろばん→大航海時代→時計→産業革命時の織機
→学者が実現できなかったことを、後世の技術者が時を超えて解決する
→IBMの成り立ち→真空管→トランジスタ→IC→LSI→CPU→パソコン
と、連鎖してゆく模様に、大きな歴史の流れを感じた!