2010年6月 4日

V字回復の経営

V字回復の経営

社内政治を
ブッ壊せ!

2年で会社を変えられますか

2001年発売のハードカバーを、2006年に文庫化したもの。
著者は、コンサルタント兼物書きの、三枝匡 (さえぐさ ただし)さん。

自身が経験した事例を混合させた経営物語の中で、登場人物たちの本音が
インタビュー形式で挿入されるという、珍しいカタチ。

だた単に、皆で頑張りましょう、という内容ではなく、
足の引っ張り合いや、部署間のゴタゴタ、欲の暗部が描かれている。

わざとらしい表現や、過去の著書宣伝、著者自身の売り込みを差し引いても、
組織に属しているなら、読み物として楽しめる。

組織の壊死は、とっくに始まっているので、
変化への後押しをしてくれるかもしれない。

たった一回しかない人生を、そんな
張り合いのない毎日で埋め続けて
いくつもりなのだろうか。

本書では、「創って、作って、売る」とあるが、
職種によっては、以下の方がしっくりくる。

創って、売り込んで、売る

下記も気になる、三枝匡さんの書籍。

2008年6月21日

週2、3日働いて1000万

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『週2、3日働いて1000万円稼ぐ コンサル起業術』

何が面白いって、著者自身が2~3日で
1000万稼ぎ出しているという記述が無い点

例え年商であっても、純利益ではない
ところに注意して読むと、
自分自身を棚卸しする切っ掛けに
微弱ながらなるかもしれない。

言われるまでもないと思いますが、念のため
タスクに漏れがないよう、「コンサルティングのテーマ例」を使って確認

  • 経営計画の策定
  • 製品開発のスピード向上、製品開発期間の短縮
  • 製品コストの削減
  • 部材調達コストの削減
  • 受注から納品までの期間短縮
  • 製品出荷・納入の納期遵守率の向上
  • 商品品質の向上
  • 在庫の削減
  • 生産性の向上
  • 生産現場の改善
  • 決算期間の短縮
  • 売り上げの向上
  • 社員のモチベーション向上
  • 業務プロセスの再構築
  • 情報システム(IT)の企画
  • 情報システム(IT)の再構築
  • ITコストの削減
  • 組織改革
  • 人事制度などの企業制度を作る・・・など

独立しようとする場合に気をつけるコト

経歴や地位はあくまでも過去のものであって、
独立後は一兵卒に戻るぐらいの覚悟がないと、
ただの煙たい人物になりかねません。

2008年6月20日

SEからコンサルタントになる方法

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システム開発の経験もある、北添裕己さんが
コンサル面からの切り口でSEの特性を活かす方法を提示

タスク管理や進捗報告書、課題管理表のフォーマット、
レビューのチェック項目一覧は、特に参考になります。

著者が営業や提案書作成時にやらかした
「私が失敗してきたこと」もためになる。

デスマーチに悩まされている人にオススメ。

連日連夜テストやデバッグに明け暮れて、
プロジェクトの先が見えないということは
ほんとうに辛いことだと思います。

そして、そのプロジェクトが終わっても、次のプロジェクトで
再び同じことの繰り返しという可能性が高く、
あまり希望が持てない方もいると思います。

ダーマの神殿へ駆け込んで、SE→コンサルにジョブチェンジした時の
気になる「報酬」のハナシや、こんな開放感

コンサルタントの仕事は余計なしがらみに
悩まされることはありません。

純粋にやりたい仕事に専念できるため、
余計な社内政治や無意味な慣習に悩まされることもありません。

独立したら全般的にあてはまるケド。
死の行軍に参列している人々から見たら羨ましいかぎり。

「話3分の1の法則」

今日絶対終わらせようと思ってリストアップした作業タスクは、
だいたい3分の1くらいしか終わらない

皆さんも「まったくその通りだ」と、うなずいていますね。

クリティカルパスや、カスタマイズされた
PMBOK(ピンボック)の使い方を教えてもらったりすると同時に、
事前に立ち位置を決めておくツールとしての
「コンサルタントがプロジェクト臨むときの7つのロール」は
他の業務でも使えます。

アバター
PMが理想としているハイレベルな役割を代わりに演じきる

エージェント
PMの代わりに現場に降臨し、意思決定やチームマネジメントを支援する

サポーター
常にPMの希望通りに言動する

ジャッジ
第3者的に正論を展開し続け、マネジメント業務や体制に警鐘を鳴らす

クローン
PMのコピーとしてPMのいない場面でPM同様に振る舞う

エネミー
反面教師として振る舞い、仮想敵として周囲の不満の捌け口となる

セクレタリ
PMの手の届かない部分に配慮し、隙間を埋めていく

自分のプロジェクトが炎上していないか
下記の項目を、今すぐチェックする

タスク定義とマスタースケジュールがいいかげんで、
進捗が定量的にわからない

役割定義がいいかげんで、「誰がいま何をしているか」まったく把握できない

要件定義書が足りず、要件管理が属人的

テストシナリオがなく、網羅的テストができない

リーダーは実務に忙殺されて、管理業務に一切従事できない

プロジェクトを俯瞰すべき活動計画者が不在

ついでに7つのレベルから、火事の規模を知る

  • レベル1 危惧 (プロジェクトに危機感がある)
  • レベル2 予兆 (トラブルの兆候がある)
  • レベル3 認知 (関係者からトラブルプロジェクトとして認識されている)
  • レベル4 苦情 (外から正式なクレームが発生している)
  • レベル5 迷走 (立て直す意志はあるが、立て直しの見込みがつかない)
  • レベル6 腐敗 (破綻しかかった状態であり、士気が皆無)
  • レベル7 破綻 (すでに破綻しており、訴訟寸前

進捗管理の大原則

進捗管理者は、品質管理者を兼務しない

守られていないし、そもそもご存じなかったかもしれませんが、
これを気をつけると、スムーズに進むらしいです。

思わず転職する気になってしまったアナタへ。
職務経歴書に書くべきこと。

「自分がどうプロジェクトに貢献した」
「プロジェクトにどのようなアウトプットを出した」のか
具体的に書いてない職務経歴書をよく見かけます。

参加したプロジェクトの

  • 「目的」
  • 「成果物」
  • 「規模」
  • 「環境」
  • 「結果」
  • 「自分のかかわり方」

は、最低限書いておきましょう。

2008年6月19日

コンサルティング業界大研究

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コンサル各社のトップインタビューと
併せて実際に働いている人からのアドバイス、
さらに、ファームをスピンアウトした方々の言葉も掲載。

それぞれのファームがどんな組織を目指しているか、
各々違うが、どこへ行きたいか参考になると思います。

巻末に掲載されている関連書籍も
コンサル業界へ就職、転職を目指す人は見ておくと吉。

コンサルタントの機能

  1. 頭脳レンタル
  2. 触媒
  3. 情報提供
  4. 外圧
  5. アウトソーシング

外圧機能の中には、外からの新鮮な風とか
いけにえ機能、なんてのもあったりして物騒・・・

アクセンチュア、ドリームインキュベータがどのような
関わり方をしているのか。だったり。

大手コンサルをスピンアウトした方々、
DeNAの南場智子さんは

  • コンサルの実行支援のキモについて
  • コンサルは「偉大な経営者」になれるか?
  • 起業に役立った2つのこと
  • コンサル業界では人脈はつかない!
  • 必要な資質とは?

ネットエイジの西川潔さん

コンサルでは起業の実用的な知識は身に付かない

大手企業で活躍するには、組織の遊泳術
がうまくないとダメです。もちろん一定以上の能力は前提ですが、
「この部長に取り入ったほうがいい」とか
「この人が有望だから近づいておこう」など、
社内人脈が決め手になります。

愚直に目の前の仕事だけをこなしていても
浮かばれない人は多いですね。
僕が組織で一番嫌だったのは、結局こういうことに
左右されてしまう点だったんですよ。

波頭亮さんの、若いコンサル志望者へ向けたアドバイス

誠実さ、真面目さ。
どれだけ本音でクライアントのことを思えるか。
そしてそれを言ってあげられるか

ファームがお金儲けをしようとすると、おかしくなるコトを
医者と患者に例えて。

医者から「こういう病気だ。この手術と薬が必要だ」と
言われれば、患者は言う通りにするしかない。
そこで医者が金儲けに走ったら、
不要な手術をしたり無意味な薬を出す
といったことが起きかねない。

構造的にはそれに近いことをやっているファームが
ないと言い切れるか、疑問です。

コンサルに限らず、社外へ出している仕事、
全てにおいてもいえるので、今すぐチェック。

日本で世界と正面から渡り合って勝っている唯一の
産業はメーカーです。一方、コンサルティングファームや
金融は外資にボロ負け状態。
どうしてそんなところに入りたがるのか

日本で唯一、世界で通用する水準の仕事をしているのは
製造業であって、そういう会社のトップ集団は30代前半で
並のコンサルティングファームのコンサルタントでは
まったく歯がたたないほどに優秀な人材が育っています。
グローバルに通用する人になりたいなら、
そういう選択肢のほうがいいと思いますね。

コンサル側から見ると、メーカーの人材が増えるほどありがたい
ワケだけど、間違っていないかもしれない。

コンサルの資質について、
アーサー・D・リトル、原田裕介さんのポイント

本人にとって、「世の中」や「事業・組織」
あるいは「新製品・新技術」などが、
興味の対象であるかどうか。

そして、こういった新しいことを知ること、
そしてそれを問題解決につなげていくことに、
無条件に喜びを感じることができるかどうか。

IBMビジネスコンサルティングサービスの
金巻龍一さん。短期間で実施する重要性に関して

時間があると、人はいろいろなことを考えて、
どんどん不安が募ってくる
そうであれば逆に短期間で一気に進めるほうが
いいスタートが切れる

ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンの
澤田宏之さんの格言

ビジネスとか人生は
じっとしていたら何も生まれない
人とぶつかったり、誰かのために自分が動いたり、
それで物事が変わるわけです。
動かずにじっとしている人に問題は解けません。

経営共創基盤の冨山和彦さん
「合理」と「情理」の絡み合いについて。

経営者が論理的に矛盾したことをやっても、
うまく行ったら勝ちです。
有名大学を出た秀才タイプの人は
何でも論理的でパシッと通っているのがうまくいく
ことだと考えがちですが、そういうア・プリオリな美しさは
現実の経営の世界では
役に立たないことが多いんです。

冷静に俯瞰的にものを見る視点だけでは、
前線の兵隊さんは真剣に取り合ってくれないから、
苦楽をともにして、生死は諸君とともにあるという感じも必要なわけです。

サラリーマン生活が、後々役立った話

「あいつら働かない」「やる気がない」などと決めつけて
しまったら、彼らを動かすことはできません。

なぜ立派な大学を出た人材がああなって
しまうのか。
この人たちのモチベーションの構造がわかっていないと、
彼らを封じ込めるにしても、
機能させるにしても、
何もできないんですよ。

仕事以上に面白いエンターテインメントはないという
冨山さんが考える仕事の意義。

地位やお金は仕事をする手段なんです。
仕事とは何かといったら、
自分の作品を世に残すことです。

そこの目的と手段を取り違えると、
だいたいどこかで人生がおかしくなる
特に、ある程度偉くなってから良くない展開が起きます。

ベリングポイントの新井元行さん

「自分がやりたい仕事」とか「やりたいと思っていること」なんて、
この世には存在しないということです。

就職や転職をする時には、どうしても「自分のやりたいことをしている
会社に勤めたい」という考え方をしがちです。

でも、そんなものはどこにもありません。
自分でやりたいこと、
やりたい仕事は自分で創り出すしかない。

2008年6月17日

コンサル業界の動向とカラクリ

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コンサルティング会社を立ち上げた大先輩との
会合があるので、業界について勉強。
コンサルウィークです。

本書、「最新コンサル業界の動向とカラクリが
よ~くわかる本 第2版」は、コンサル業界への
就職を希望する学生さんはもちろんのこと、
今さら人には聞けないけど、コンサルって結局
何をしてくれるの? といった素朴な疑問や。

どこの企業(コンサル会社)の業務内容も、似たりよったりで
特徴が見つからないのです。みんな難しい横文字と難解な理論を
駆使して事業内容を語っているような気がするのではないでしょうか。

といった核心まで。これはなんでしょうね。
ワザと業務内容をウヤムヤにしているのでしょうか。

ところで・・・
私たちはこれから何をすればいいのですか?

と、本音が漏れるクライアントさんも。
大手コンサル会社が潰れる昨今。自分の身は自分で守るためにも。

社内コンサルを目指す

会社に限らず、店舗、商店、バイト先だっていい。
今、自分が立っている場所から始めてみる。

ネットでの商売参入が簡単になった現在、
一億総コンサル時代に突入したといえる。
その必要性に今で気付かなかった方も、
なんとな~く知っていたけど、本腰入れないとヤバイ人も。

論理的に正しいということと、
解答が正しいということは、実は相関がないのです。

論理的には正しくても、回答が間違っているということは
日常茶飯事です。

コンサル業は、ロジカルな思考が大切だが、
文法が合っていても、その内容が正しいワケではないので、
錯覚しないこと。

ジョンソン&ジョンソンの危機を救ったクレド(信条)

  • 顧客への責任
  • 全社員への責任
  • 地域社会への責任
  • 株主への責任

クレドだと、リッツ・カールトンのカードが有名ですが、
上記の「我が信条」もイイ感じです。

戦略の方向性で迷ったら、
マイケル・ポーターの「五つの力」を借りてみる。

  1. 新規参入の驚異
    市場が、新規参入者に対して参加しやすいか、規制はあるか、
    参入に際しての壁はどのくらい高いか、参入への
    ボトルネック(障害)は何かなど。
  2. 代替品の驚異
    参入した結果、市場に一定のポジションを獲得したとしても、
    中長期的に新たな代替品が出てくるようでは、
    参入した意味が問われることになります。
  3. 買う側のパワー
    買う側のパワーは、二つあります。
    顧客が持っている交渉力と、価格に関する知識です。
    ブランド力は、供給者というより、むしろ顧客側にあると考えたほうが
    よいでしょう。
  4. 供給する側のパワー
    供給する側にも、当然ながらパワーがあります。
    市場をコントロールする力です。
    企業は、経営資源を集中させて、市場支配力を高めようとしています。
  5. 競争の激しさ
    パワーが集中できても、市場で勝てるとは限りません。
    競争が激しければシェアのアップは難しく、
    パワーの無駄遣いが多くなります。
    新規事業開拓が必要なのはそのためです。

著者、廣川州伸さんは、これからの日本では
CFO(Chief Financial Officer/最高財務責任者)がブームとなる。
と予想している。リスクと将来のキャッシュフローを説明できるような
スキルを身に付けてゆきたいと思います。

おまけ。今スグ使える単語 (巻末のコンサルティング基本用語参照)

「焼く」
コンサルタントの仕事において、ディスカッションやプレゼンテーションなどで、
ロジックの甘さや分析の甘さを突いて質問責めをすること。

相手を焼くことはあっても、焼かれて丸焦げにならないように、
細心の注意をはらいたいところですネ