神様のボート
約束が
叶えられる瞬間
深夜、疎遠にしていた友人達から
ハイテンションな電話があった。
1人は、共通の先輩とお酒を呑んでいて、俺のコトが話題に上ったようで。
もう1人は、昔一緒に遊んでいた場所から、懐かしさのあまり電話があった。
(酔ってたのかな? まぁ、いいか・・・
自分も酔うと、ごくたま~に友達へ電話しちゃったりするもんね)
こうやって連絡があると、凄く嬉しい。
でも、直後、寂しさに襲われたりもする。
それは、「近々、会おうよ~」
といった約束が、叶えられないこと。
(今回は、後者がヒドかった。
翌日会う約束をしたのに、こちらから連絡しても梨のつぶて)
他の人との口約束に関しても、フト思う。
学生の頃までは、こんなコト無かったハズなのに・・・
いつからだろう?
社会人になった頃か?
- 「今度、一緒に呑みましょうよ~」
- 「絶対、打ち上げやりますから!」
- 「必ず、メールします!」
義理で言ってくれている場合もあるだろうし、
当人のテンションが上がっていて、その時は本気で言ってる場合もある。
最初から、こういう性格だ、って人もいる。
でも・・・
実現できないなら、言わなきゃいいのに。
そして、約束が反故にされると、毎度のことながら悲しくなる。
何回、小さく裏切られてきたのだろう、
どれほど、小刻みにすっぽかしてきたのだろう。
すべての口約束を、社交辞令として捉えられるほど強くもなく、
凹んで、人間不信になるほど、弱くもない。
そして、いつも思い出す。
『神様のボート』のことを。
あなたとかわす約束は、
それが口に出された瞬間に
もう叶えられている
江國香織さんが描く、女心の描写が好きで、
例えば『間宮兄弟』の第一印象を、女性ならではの現実的視線で
捉えているところとか。 (ナイーブな男性が読むと、女性に幻滅する程に正直)
『神様のボート』に出てくる葉子の場合は真逆で。
男性から観て、女性がこうだったらイイな、と表現されているように感じる。
(女って、夢見がちを熱望したり、装っておきつつも、
かなりリアリストだよね?)
と同時に、読み手が男性なら、自分が過去に囚われやすい、
おセンチな生き物だと知りつつ、自身を投影することも可能なのだ。





