2009年1月20日

座右の諭吉

座右の諭吉 漏電検査

歴史上の人物を描いた小説や、ビジネス立志伝では、
自分が物語の中に入り込み、
精神的充電ができるので役に立つことが多いだろう。

しかし、その人物の話や人柄を、
他人に熱く語り始めると、どうだろうか?

相手に興味があれば、会話は盛り上がるが、
偶像を語る熱意が強いほど、話し手との間に見えない溝ができる。

実際に対面して話したり、憧れる人が書いた(と、される)文章を
読んだとしても、思考の全て知ることができるワケではないのに、
後世に残された書物のみに頼って、一方的に尊敬してしまう、
どこか親衛隊のような趣がある本書。 著者は齋藤孝さん。

あなたが尊敬する人物も、
見えないところで随分とエグい交渉をしたり、
黒い取引をしていることだろう。

大事なのは、人間の暗黒面も把握した上で清濁合わせて評価する、
ということ。
物事の良い面だけ見ているのは、とっくに騙されている証拠。

他人の事物を浪費させることはあっても、
自分だけ浪費しないスタイルは、策士そのもの。
福沢諭吉に、騙されようとは思わないが、

時間、金、情熱を浪費しない姿勢や、些末なコトに悩まず、
自己投資としての勉強に明け暮れる生活には、学ぶべきものがある。
世知辛い時代を生き抜くには、策略を張り巡らさなければならない
場面にも遭遇するのだから。

策略といっても、他人を騙すことありきではないので、
自分自身を振り返って検証したい。

  • 自分の持ち時間を意識する
  • 他人に流されない、煩わされない
  • 人付き合いは、腹六分

mixi等のSNSを使って、大昔の同級生や知り合いに簡単にアクセスできる時代。
そこには思い出から抜け出せなくなる危険性が潜んでいる。

周囲を居心地の良い馴れ合いのお友達
で囲んでいないか、再度チェックしておいたほうが良さそうだ。

P.82
二十歳を超えて作っていく人間関係は、
子ども時代の友だちの作り方とはかなり違う。

社会人になってからの人間関係は、
人から期待されないと増えていかない。

             (~中略~)

そこでは自分が何を持っているか
が人から見られている。

後半は福沢諭吉をベースに、他の有名経営者の話で
肉付けされ、水増しされてゆく。

茶色いお札の諭吉さんは大好きでも、
福沢諭吉の行動をまったく存じないようなら、
ザックリとした人物像のアウトライン把握にはなるだろう。

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